AMD Ryzen 7 5800は5800Xと同等の性能。シングルコア性能もPBO有効化で挽回可能

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CES 2021にてデスクトップ向けRyzenの新モデル、Ryzen 7 5800とRyzen 9 5900と呼ばれる無印モデルが発表されました。仕様としては無印モデルでは『X』モデルに対して性能面では劣りますがLenovoの関係者によるとPBOを有効にすると『X』とほぼ同じ性能を引き出すことが出来る模様です。

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Ryzen 7 5800のベンチマークや裏技

AMD Ryzen 7 5800 can easily be unlocked to 5800X – VideoCardz.com

CES 2021にて、モバイル向けRyzen 5000シリーズと同時に、デスクトップ向けRyzen 5000シリーズの新モデル、Ryzen 7 5800とRyzen 9 5900が発表されました。このRyzen 7 5800とRyzen 9 5900では、末尾に『X』の付くRyzen 7 5800XやRyzen 9 5900Xに対して価格が低い分、ベースクロックやブーストクロックが引き下げられたモデルとなっています。

そんな、Ryzen 7 5800とRyzen 9 5900ですが、Ryzen 7 5800を手に入れた人の調査によると、両社、マルチコア性能においては大きな差は無く、シングルコア性能もPBOを有効にすることでRyzen 7 5800をRyzen 7 5800X化する事が可能になると指摘しています。

全コア性能は元々5800X相当。シングルコアが少し低い

Lenovoのゲーミングデスクトップのプランニングマネージャーである、WolStame氏がRyzen 7 5800を手に入れ、様々な設定でのベンチマークを行った結果をウェイボーに投稿しています。(@9550pro氏がまとめています)

まず、Ryzen 7 5800ではベースクロックは3.4GHz、ブーストクロックが最大4.6GHzとなっています。Ryzen 7 5800Xがベースクロック 3.7GHz、ブーストクロック最大4.7GHzとなっており、ベースクロックは0.3GHzほど下げられていますが、ブーストクロックは0.1GHzしか変わりがありません。

そんな、Ryzen 7 5800ですが、Cinebench R20、R23のシングルコアベンチマークではRyzen 7 5800Xに対して3~4%ほど性能が低くなっています。(数字はブーストクロックの低下分と同じです)

一方でマルチコアでのベンチマークにおいては、両モデル共に誤差の範囲内と言える程度の差しか記録されていません。これは、全コア利用時のブーストクロックは5800も5800Xも4.52GHzになっているためと見られています。

PBOを有効にするとシングルコア性能も5800X相当に

この計測結果で興味深いのが、5800でPBOを有効にした状態での計測結果です。5800でPBOを有効にした場合、シングルコア性能は5800XのPBO有効でのスコアに対して同等の計測結果を出しています。マルチコア性能においては、両社ともに差が無い状態となっています。

WolStame氏が、5800と5800Xの動作クロックについて、まとめていますが、デフォルト状態ではシングルコアの最大ブーストクロックは仕様の通り5800と5800Xの間には0.1GHzの差があります。一方で、マルチコアでのブーストクロックは両モデル共に4.52GHzに設定されており差がありません。また、5800のPBOを有効にするとシングルコアでの最大ブーストクロックは4.79GHzとなりこの数字は5800XのPBO有効時の動作クロックと同等となる模様です。
そのため、デフォルト状態でもマルチコアにおいては5800Xとの性能差が無く、PBO有効時には5800Xとの差が全く無くなるという訳との事です。

 

残念ながら、このRyzen 7 5800とRyzen 9 5900ですが、リテール販売される予定は無くLenovoなど各社OEMのみにしか販売はされない模様です。ただし、OEM向けと言いつつ日本ではRyzen 7 4750Gなどがバルク品として販売された例があるため、販売される可能性はゼロではありません。正直、Ryzen 7 5800XやRyzen 9 5900Xに対してどれほど価格が安くなるか次第と言った所だと考えられますが、このようにPBO有効で『X』と同等性能が手に入るのであればRyzen 3000シリーズの時のように$50≒5000円程度安くなればかなりヒットとなりそうな予感です。(こんなのを出せばだれもXを買わなくなるから出さないのでしょうけど)

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