下剋上性能。AMD Ryzen 9 5900HXのベンチマークと動作クロック出現

  • 2020年12月20日
  • 2021年9月1日
  • Zen3

AMDからリリース予定のモバイル向け最上位モデルとなるRyzen 9 5900HXですが、新たなGeekbenchスコアが出現し、動作クロックも判明しました。

AMD Ryzen 9 5900HXの概要

AMDのRyzen 9 5900HXはゲーミング用のラップトップPCに搭載される、AMDのモバイル向けCPUでは最上位モデルとなります。コア数やL3キャッシュの容量などはCezanne-Hと同じく8コア、16スレッドでL3キャッシュは16MBとなっています。

モデル開発
コード
コア/
スレッド
ベース
クロック
ブースト
クロック
L3
キャッシュ
GPU
コア数
GPU
クロック
TDP
Ryzen 9 5900HXCezanne H8/163.30 GHz4.60 GHz16 MBTBDTBD35-45W
Ryzen 9 5900HSCezanne H8/163.10 GHz4.50 GHz16 MBTBDTBD35-45W
Ryzen 7 5800HCezanne H8/163.20 GHzTBD16 MB8 CUs (512 SP)~2000 MHz35-45W
Ryzen 5 5600HCezanne H8/163.10 GHz4.10 GHz8 MBTBDTBD35-45W

モバイル向けなのに、デスクトップ向け Core i7-10700K並みの性能

今回、スコアが出現したモデルはASUS ROG Zephyrus Duo 15 SEと呼ばれるASUS製のハイエンドゲーミングラップトップです。ちなみに、この製品はキーボード奥のデッドスペースに画面が詰められており、Core i9-10980HKを搭載するモデルでは50万円近くします。

ベンチマーク結果では、Ryzen 9 5900HXは、シングルコア性能では1534pt、マルチコアでは9015ptを記録しています。数日前、Ryzen 7 5800HのGeekbenchスコアが出現した際にはシングルコア性能では1475pt、マルチコア7630ptであった事から、シングルは約4%、マルチコアは約18%高いスコアとなっています。両CPU、ベースクロックは3.3GHzとなっていますが、ブーストクロックがRyzen 9 5900HXの方が250MHz高くこの差がスコアに貢献しているものと考えられます。
また、現行のAMDモバイル向けCPUで最上位モデルであるRyzen 7 4800Hと比べると、シングルコアは41%、マルチコアは36%と圧倒的な差があります。

モデル名シングルコア性能マルチコア性能シングルコア
性能差
マルチコア
性能差
AMD Ryzen 9 5900HX15349015100%100%
AMD Ryzen 7 5800H1475763096%85%
AMD Ryzen 7 5800X※166110356108%115%
Intel Core i7-10700K1350898288%100%
AMD Ryzen 7 3800X1291896384%99%
Intel Core i7-10875H1209701079%78%
Intel Core i7-10750H1147553575%61%
Intel Core i9-9980HK1113650473%72%
AMD Ryzen 7 4800H1090660871%73%
AMD Ryzen 7 4800HS1081675570%75%
Intel Core i9-8950H1068478670%53%

※デスクトップ向けCPU

また、デスクトップ向けと比べると、Ryzen 9 5900HXは圧倒的な性能を持つことが分かります。例えばIntelのデスクトップ向けCPUであるCore i7-10700Kに対しては、シングルコア性能では上回り、マルチコアでは同等性能となっており、Ryzen 7 3800Xに対してはすべてでRyzen 9 5900HXが上回っています。

 

AMD Ryzen 9 5900HXは恐らく、20万円以上するハイエンドゲーミングラップトップにしか搭載されないCPUとなりそうですが、このようにベンチマーク結果だけを見るとデスクトップ向けCPU顔負けの性能を持つことが分かります。今回のCPUはTDPが35-45W帯の製品ですが、TDP10-25W帯でも高い性能がベンチマークなどで度々確認されており、来年のラップトップ、タブレット市場はRyzenを積んだ製品が今以上に出現しそうです。

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