AMD Ryzen Z1とRyzen 7040の違いは電力管理。Z1は最低9Wでも動作可能

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AMDではZen 4 CPUとRDNA 3 GPUを搭載したPhoenix APUをノートPC向けとASUSのハンドヘルドゲーム機、ROG Allyに搭載しますが、この中でノートPC向けのRyzen 7040UシリーズとROG Allyに搭載されているRyzen Z1についてAMDが両者の違いについて明らかにしました。

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ROG Ally向けのRyzen Z1は最小9Wで動作。電力設定がRyzen 7040Uと異なる模様

AMD Ryzen Z1 APUs Have Better Power Management, Can Drop Down To 9W For Handheld Consoles (wccftech.com)

AMDではZen 4 CPUとRDNA 3 GPUを組み合わせたPhoenix APUを発売しており、ノートPC向けにはRyzen 7040U、ASUSのハンドヘルドゲーム機のROG AllyにはRyzen Z1を搭載しています。この2つのAPUに関しては、両方ともスペックは似ておりRyzen Z1はRyzen 7040Uのリネーム品ではないかと言われていますが、AMDがこの2つのAPUの違いについて明確化を行いました。

AMD Ryzen 7 7840U AMD Ryzen Z1 Extreme AMD Ryzen 5 7540U AMD Ryzen Z1
AMD XDNA Architecture Yes No No No
Cores/Threads 8/16 8/16 6/12 6/12
Base clock 3.3 GHz Not specified 3.2 GHz Not specified
Boost clock (up to) 5.1 GHz Not specified 4.9 GHz Not specified
Cache 24MB 24MB 22MB 22MB
TDP 15-30W 9-30W 15-30W 9-30W
RDNA 3 Compute Units 12 (Radeon 780M) 12 4 (Radeon 740M) 4

AMDのRyzen 7040UシリーズとRyzen Z1シリーズでは両者ともにベースとなるCPUが存在しており、Ryzen Z1 ExtremeがRyzen 7 7840Uベース、Ryzen Z1がRyzen 5 7540UベースとなっておりCPUコア数やキャッシュ容量、GPUのCompute Unitの数は同じになっています。唯一、大きな違いとしてRyzen 7 7840Uには背景ぼかしなどに活用できるAIエンジンであるXDNAを搭載している一方で、Ryzen Z1 Extremeにはこれらの機能は搭載されていません。

仕様面ではこのようにほとんど違いはありませんが、AMDによるとRyzen 7040UではTDPが15Wから30Wに設定されていますが、Ryzen Z1においてはハンドヘルドゲーム機を念頭に設計が行われており、新しい電力範囲での動作検証や最適化が行われているようです。これには電圧曲線の最適化なども加えられており、結果的にRyzen Z1ではTDP 9Wから30Wと言う極めて低い消費電力での動作が可能になっているとのことです。

現時点で、Ryzen 7 7840Uを搭載したノートPCも、Ryzen Z1 Extremeなどを搭載したROG Allyも発売前のためレビューなどは掲載されておらず詳細な性能については明らかにされていませんが、これらのAPUを搭載した製品は5月末から6月にかけて発売が行われると見られているため、近い内に性能的な違いや省電力性(ワットパフォーマンス)などが明らかになると見られています。


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