AMD Radeon RX 7900 XTが不人気で$799に大幅値下げ。日本円で約13万円に

AMDでは2022年12月にRDNA3アーキテクチャーを搭載するRadeon RX 7900 XTXとRadeon RX 7900 XTの2モデルを発売しましたが、この中でRadeon RX 7900 XTはRX 7900 XTXに比べると人気があまりないのですが、これが原因で各国で大幅な値下げが行われ始めているようです。

AMD Radeon RX 7900 XTが定価から0値下げ。日本円で13万円台でGeForce RTX 4070 Tiに対抗

AMDでは2022年12月13日にRDNA3アーキテクチャーで作られたNavi31 GPU搭載のRadeon RX 7900 XTXとRadeon RX 7900 XTの2モデルを発売しました。パフォーマンス面では前者はNVIDIAのGeForce RTX 4080を超える性能で価格はRTX 4080より安価、後者はRTX 4070 Ti並の性能でありながら価格は割高と若干疑問が残る価格設定になっていました。

そのため、Radeon RX 7900 XTXについては比較的売れていると言う話もある一方で、RX 7900 XTについてはあまり話を聞きませんがどうやらAMDの想定よりも売れていないようで、北米を中心に定価の$899から$100値下げしての販売が行われ始めているようです。

値下げしての販売は北米の家電量販店やオンラインストアで確認されており、ASRockのカスタムモデルであるPhantom GamingやXFX製のリファレンスモデルが$799で販売されています。

Radeon RX 7900 XTについては2月末からNewegg上では定価を8%下回る、$879で販売が行われていましたが、たった1週間でさらなる値下げとなっています。

この値下げは北米のみならず欧州でも見られており、イギリスのOCUKではRadeon RX 7900 XTが£799.99に割引されており、欧州での主要な小売業者でもRadeon RX 7900 XTの大幅な値下げ販売が確認できるようです。

この大幅な値下げにより、Radeon RX 7900 XTはNVIDIA GeForce RTX 4070 Tiと同じ価格帯での販売となります。これによりAMDとしてはRTX 4070 Tiより多くのVRAM容量と優れたラスタライズ時のパフォーマンスを持つRX 7900 XTの競争力を高める事が可能となります。ただ、NVIDIAはゲーミング向けGPUにおいては高いマインドシェア*を持っているとも言われているため、RTX 4070 Tiを上回るには同じ一段低い価格での販売が必要と見られています。

*消費者の心の中でブランドが占める割合のこと。例えで言うと多くの人に「GPUと言えば?」と質問すれば「NVIDIA」と答えるのが現状です。

日本ではRadeon RX 7900 XTは発売当初は15.5万円前後が最安値で販売されていましたが、現在は13.8万円で販売されている例もあります。ただ、北米の$799を日本での販売価格に換算すると12.8万円であるため、まだ値下げされた価格は反映されていないようです。また、競合でもあるNVIDIA GeForce RTX 4070 Tiが13万円で販売されている現状を鑑みると、13.8万円ではあまり競争力があるとは言えません。

 

Radeon RX 7900 XTについては上位のRadeon RX 7900 XTXに比べると存在感は薄く、価格も割高という評価が多かったですが、今回の値下げ価格でやっとスタートラインに立てた状態と言えそうです。特に、NVIDIAのGeForce RTX 4070 Tiが現状では13万円で販売されていることから、Radeon RX 7900 XTは最高でも13万円、売りたいなら12.5万円ぐらいでの販売が期待されるところです。


GEFORCE RTX4090搭載 PCI-Express x16(4.0) 対応 グラフィックボード
2.8スロット占有 Radeon RX 7900 XTX 搭載 グラフィックボード

 

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