NVIDIAが最新ドライバーからLite Hash Rate(LHR)を解除。背景は中古市場対策?

NVIDIAではマイニング目的でのGPU購入を抑制するためにマイニング性能を大幅に制限するLite Hash Rate(LHR)を2021年6月以降に出荷したGPUに搭載していましたが、NVIDIAが2022年10月12日に公開した522.25ドライバーにてこのLHRが解除されたようです。

GeForce RTX 3000シリーズで投入されたLHR

NVIDIA reportedly removes Lite Hash Rate limiter with the latest driver - VideoCardz.com

NVIDIAでは2021年頃から本格化したEthereumマイニングブームでゲーミング用GPUであるGeForceシリーズがマイニングなどで利用される事を防ぐためにLite Hash Rate(LHR)と呼ばれるEthereumマイニングをGPU側が検知した場合GPU性能を約50%程度に制限する機能をRTX 3090を除く、すべてのGeForce RTX 3000シリーズに2021年6月頃から投入しています。

このLHRについて主にEthereumマイニングの制限を行うために導入が行われていましたが、2022年9月15日辺りでEthereumがマイニングが出来ないPoS形態へ完全移行が行われたためマイニングは不可能となりました。そのため、NVIDIAでは2022年10月12日に公開した522.25ドライバーにてLHRが有効化されていたすべてのグラフィックカードでLHRを解除したようです。

522.25ドライバーからLHRがすべてのGPUで無効化。中古GPUの流入を防ぎたい?

RedditのEthereumマイニング系コミュニティーにて、NVIDIAが2022年10月12日に公開した522.25ドライバーでこのLite Hash Rate(LHR)がNVIDIA GeForce RTX 3080 Tiにて解除されている事が確認されたとの事です。

GeForce RTX 3080 Tiは元々、LHRが発売時点から搭載されていたモデルとなっており、LHR起動後のハッシュレートは約50MH/s程度になりますが、RedditのユーザーTimbers007氏によると522.25ドライバーを適用した後にはハッシュレートが112 MH/s程度にまで上がっているとの事です。

このLHR解除に関してはRTX 3080 Tiの他に、GeForce RTX 3060でも確認されておりこちらはLHRありの状態では20 MH/s程度のハッシュレートだったものが、最新ドライバー適用で47 MH/sにまで戻っています。

NVIDIAがLHRを解除した理由は発表されていませんが、元々ターゲットとしていたEthereumマイニングがもう不可能である事が理由の一つとして見られていますが、Reddit上ではマイナーが使っていた大量のGPUがそのまま中古市場に出回るのをNVIDIAは少しでも防ぎたいという思惑もあるのでは無いかとも疑われています。

LHR解除もマイニングするメリットはゼロ。日本の電気代では収益マイナスに

EthereumのPoS移行によって大規模マイナーなどはBitcoinマイニングなどへ移行していますが一部マイナーは依然としてGPUを用いたマイニングを続けているようでEthereum ClassicやErgoのマイニングを行っているようです。

ただ、このEthereum ClassicやErgoに関しては仮想通貨の価格自体が低位に推移している事や電気代が高騰しているため例えLHRが解除されマイニング性能が向上しても収益を上げるのは困難と言えそうです。

実際に、GeForce RTX 3080 Ti(ハッシュレートは110 MH/s、消費電力260W、電気代は1kwh=27円)のハッシュレートや消費電力を基に計算すると収益は1日辺り-127円、1ヵ月では-3719円と現在の仮想通貨価格では大幅なマイナスになる見込みです。

アメリカではインフレを抑え込むためFRBが利上げを行っていますがこれに伴い仮想通貨の価格は軒並み下落し低位な状態が続いています。また、利上げがひと段落した後も資金が仮想通貨に流れるかについては不明で今後も仮想通貨に関してあまり明るいニュースはあるとは言えないのでマイニングに手を出すのは賢明ではないと考えられます。

 

NVIDIAがLite Hash Rate(LHR)を導入した背景としては、マイニング用にゲーミング用GPUが大量に流れマイニングブームが去った後に中古市場に大量流出するのを防ぐ意味合いもありましたが、Ethereumのマイニングが不可能となった今このLHRの役割は終わり、近い将来、GPUを用いたマイニングがブームとなる可能性が低い事から全モデルにおいてLHRが解除される方向となったようです。

正直、もうマイニングブームも終わっているので既にGPUを持っているユーザーにとってはどうでも言い話とも言えそうですが中古GPUやこれからGeForce RTX 3000シリーズなどを買おうと考えている人にとってはこの動きによって若干悪影響が出てしまいそうですが、影響度合いとしてはどのみちマイニングしても利益は出にくいので大きくは無さそうです。

 

すぐに買えるかは分かりませんが、新型PS5と言われている『CFI-1200』のエントリーがAmazonで開始されていますので、欲しい方は早めのエントリーする事がオススメです。

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BD5MFPMF?&linkCode=ll1&tag=gazlogblog00-22&linkId=82efcb5ba4cd2cb92e18157517dcf793&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl

 

最新情報をチェックしよう!