GeForce RTX 2060 12GB版はCUDAコアを増加。性能はRTX 3060並みに

  • 2021年11月29日
  • 2021年11月30日
  • NVIDIA

2021年12月7日に発売が開始される予定となっているGeForce RTX 2060 12GB版について、VRAM容量以外は通常のRTX 2060と同じになると見られていました。しかし、最新のリーク情報によるとCUDAコアの数など仕様的にはRTX 2060 Superに近い物になる可能性が出てきています。

RTX 2060登場から約3年。性能強化モデル投入へ

NVIDIA GeForce RTX 2060 12GB to feature 2176 CUDA cores, 184W TDP - VideoCardz.com

NVIDIAのGeForce RTX 2060は2019年1月に開催されたCES2019にて発表が行われたミドルレンジグラフィックカードになっており、当初は現行のRTX 3060と似通った価格帯で販売が行われています。そんなRTX 2060ですが、2022年も引き続きグラフィックカードの供給に対して需要が大きく上回るとNVIDIAは予測しているようです。

そのため、2021年9月頃にはRTX 2060に当初搭載されていたGDDR6 6GBからGDDR6 12GBへVRAMを倍増させたモデルの計画がされていましたが、これに合わせてGPU自体の性能アップも行われる事がVideocardzの独自ソースによって明らかになっています。

CUDAコア数がRTX 2060 Superと同等レベルにまで強化

2021年9月頃にGeForce RTX 2060 12GB版の情報が出現した際は、VRAMに関しては12GBへ倍増されるものの、それ以外の仕様については、オリジナルのRTX 2060と同じく1920基のCUDAコアを搭載し、動作クロックは最大1680MHz、バス幅が192bitでメモリー帯域幅が336GB/sになると予測されていました。

しかし、新しい情報によると、このRTX 2060 12GB版ではVRAMのみならずCUDAコアなどGPUもアップグレードが行われるようです。

新しい情報では、GPUコアには引き続きGA106 GPUが使われますが、CUDAコアは1920基から2176基とRTX 2060 Superと同じコア数に増えており、これに伴いレイトレーシングを担うRTコアも30基から34基に増えています。動作クロックについても、ブースト時の動作クロックがRTX 2060 Superと同じ1650 MHzに設定されている事から、GPU自体はRTX 2060 Superのものをそのまま流用したモデルが搭載されると見られています。

一方で、メモリー関係についてはVRAMが12GBに倍増されるものの、メモリーモジュールを2倍にしただけのため、バス幅はRTX 2060と同じく192-bitのままになります。RTX 2060 Superではバス幅が256-bitとなっていますが、この点は異なる所となっています。

GPUのRTX 2060 Super化やVRAMを2倍搭載する事となるため、TDPに関してはRTX 2060の160W、RTX 2060 Superの175Wを上回る184Wになると見られており、消費電力に関しては比較的高めになるようです。

モデル名NVIDIA GeForce RTX 2060NVIDIA GeForce RTX 2060
12GB
NVIDIA GeForce RTX 2060 SuperNVIDIA GeForce RTX 3060NVIDIA GeForce RTX 3060 TiNVIDIA GeForce RTX 3070
GPU SKUTuring TU106-300Turing TU106Turing TU106-150Ampere GA106-300Ampere GA104-200Ampere GA104-300
製造プロセスTSMC 12nmTSMC 12nmTSMC 12nmSamsung 8nmSamsung 8nmSamsung 8nm
CUDA コア192021762176358448645888
RTコア303434283846
ベースクロック1365 MHz1470 MHz1470 MHz1320 MHz1410 MHz1500 MHz
ブーストクロック1680 MHz1650 MHz1650 MHz1780 MHz1665 MHz1730 MHz
VRAM仕様・容量6GB GDDR612GB GDDR8GB GDDR612 GB GDDR68 GB GDDR68 GB GDDR6
バス幅192-bit192-bit256-bit192-bit256-bit256-bit
帯域幅336 Gbps336 Gbps448 Gbps360 Gbps448 Gbps448 Gbps
TDP160W184W175W170W200W220W
発売日2019/6/92021/12/72019/1/142021/2/12020/12/12020/10/29

GeForce RTX 3060とRTX 2060 12GB版の性能が同等レベルに

仕様的に、GeForce RTX 2060 12GB版はRTX 2060 Superとほとんど変わらない状態となりましたが、この変更によって現行モデルであるRTX 3060との性能差が小さくなると見られています。

NVIDIA GeForce RTX 2060 Super Review - Performance Summary | TechPowerUp

EVGA GeForce RTX 3060 XC Review - Relative Performance | TechPowerUp

TechPowerUpがまとめているベンチマーク結果では、RTX 2060とRTX 2060 Superの間には10%程度の差が、RTX 2060とRTX 3060の間では19%の差が存在しています。一方で、RTX 2060 SuperとRTX 3060に対しては6~8%の差に留まっており、この差は解像度が1080pから4Kにおいても同様の結果になっています。

RTX 2060 12GB版では4Kなど高解像度でゲームをプレイする際には192-bitと言うバス幅が足を引っ張りスコアはRTX 3060に対して10%程度差を空けるかもしれませんが、1080pや1440pと言う環境下ではRTX 3060に対して大きな差は出ない可能性があります。

ちなみに、なぜここまで差が出ないかと言うと、RTX 3060はCUDAコアが3584基とRTX 2060 Superに比べて大きく増えていますが、バス幅が192-bitと所で足を引っ張られて性能が伸び悩んでいると見られています。

RTX 2060 Superに関しては価格は$300台で販売が行われると見られており、ポジショニング的にはレイトレーシングが可能なモデルのエントリーモデルとなっています。ただ、実売価格については結局$400(日本円で5万円程度)になると見られていますが、RTX 3060の最安値が日本では6.5万円である事を考えると、数%の性能差に1万円以上のお金を掛けるかと言う所に尽きますので、RTX 2060 12GB版がこの仕様で登場すれば、RTX 3060を買う意義はほとんどなくなってしまいます。

 

RTX 2060 12GB版のGPU仕様がRTX 2060と同じであれば、GTX 1660 TiからRTX 2060 12GB版、RTX 3060との間に明確な性能差が存在する状態となっていましたが、RTX 2060 Super化する事でRTX 2060 12GB版とRTX 3060の間の差がほとんどなくなった状態となります。このようになってしまうと、結局コストパフォーマンスで考えるとRTX 2060 12GB版にほとんどのユーザーは流れてしまい、RTX 3060は見向きもされないと思うのですが、今後NVIDIAとしてはRTX 3060に改良を施すなどを計画しているのでしょうかね。

今もこのリーク情報が最新かは分かりませんが、2021年9月下旬にはRTX 3060 Superと言うモデルが計画されており、そのモデルでは5632基のCUDAコアを搭載し、バス幅は256-bitになると言われています。もしこれがリリースされるのであれば、RTX 3060 Tiの価格をRTX 3060と同等に下げ、RTX 3060 Tiの価格でRTX 3060 Superを発売すればラインアップ毎の性能差と価格差が明確になり、良いとは思うのですがどうなるのか今後の動向には注目です。

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