RDNA 3搭載、ノートPC向けRadeon RX 7600Sのベンチマーク登場。RTX 3060を超える効率

本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
この記事は最終更新日から1年経過しています。掲載内容や情報が古い可能性があります。
  • URLをコピーしました!

AMDではRDNA 3を搭載するノートPCを順次発表していますが、今回ノートPCのベンチマークを専門に行うNotebookCheckがノートPC向けグラフィックス、Radeon RX 7600S搭載のASUS TUF Gaming A16ゲーミングノートPCのベンチマークを入手し、その結果が掲載されました。

目次

AMD RDNA 3搭載ノートPC向けGPU、Radeon RX 7600Sのベンチマーク結果登場。RTX 3060並みの性能をより低消費電力で実現

Asus TUF Gaming A16 Advantage Edition in review: AMD notebook under the auspices of the 7 – NotebookCheck.net Reviews

AMDではRDNA 3アーキテクチャーを搭載するGPUを次々と発表しており、デスクトップ向けにはNavi 31を搭載するRadeon RX 7900シリーズを、ノートPC向けにはNavi 33を搭載するRadeon RX 7600Sなどを発表していますが、今回このなかでRadeon RX 7600S搭載のゲーミングノートPC、ASUS TUF Gaming A16をノートPCのレビューに特化したドイツのサイト、NotebookCheckがレビューやベンチマークを行いその性能が明らかになりました。

Navi 33搭載のRadeon RX 7600Sの仕様はGPUにCompute Unitを28基、Shader Processorは1792基内蔵し、16GbpsのGDDR6を8GB搭載、バス幅は128-bitで32MBのInfinity Cacheが搭載されます。動作クロックは1865 MHzでTDPは最大75Wとなっています。

今回は価格帯そして製品ラインアップ的に近い、NVIDIAのGeForce RTX 3060搭載ノートPCと比較が行われており、ASUS TUF Gaming F15ではGPU側のTDPは最大115W、HP Envy 16 h0112nrでは最大95Wの設定が行われています。

3DMarkベンチマークにおいては負荷が軽めのFireStrikeではRadeon RX 7600SはTDP 115W時のRTX 3060を通常モードで11%、ターボモードで13%上回るスコアを記録しています。95WのTDPでは37%上回るなど大幅な性能向上が見られています。

一方で、負荷が重いTimeSpyにおいては両者間の差は縮まります。TDP 115WのRTX 3060に対してRX 7600Sは通常時は1%劣り、ターボモード時は同等のスコアを記録しています。一方でTDP 95WのRTX 3060に対してはRX 7600Sが19%上回るスコアを記録しています。

一方で、ゲームになるとベンチマークとは異なり苦戦する場面が多い様で、TDP 115WのRTX 3060と比べるとRX 7600Sは20%劣り、TDP 95WのRTX 3060に対しても15%劣る結果となっています。ただ、RX 7600SではTDPが75WとTDP 95WのRTX 3060より21%ほど低減されているため、電力効率の面では優れているとも判断が出来ます。

Furmarkで負荷をかけた状態では、Radeon RX 7600Sの消費電力は70Wを上限に動作し、温度は平均80℃、GPUホットスポット温度は85℃が記録されています。また、動作クロックはピーク時は2.4 GHzと仕様の1.8 GHzを大きく上回っていますが、平均は1.5 GHz程度での動作に留まっています。

Radeon RX 7600Sについては2023年上半期中に出荷が行われる予定で、同じくNavi 33を搭載するデスクトップ向けRTX 7600なども似たタイミングで登場すると見られています。

ノートPC向けRadeon RX 7600SではGeForce RTX 3060に対して高い電力効率を実現してはいますが、ノートPC向けRTX 4060ではRTX 3060より25%程度性能が向上しているため、性能だけで見るとRX 7600SがRTX 4060に対抗するのは難しいかもしれません。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次