ノートPC向けRyzen 9 7940HSのiGPUベンチマーク登場。GTX 1650に迫る性能に

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AMDでは2023年3月以降にZen 4 CPUとRDNA 3 GPUを組み合わせたノートPC向けAPU、Ryzen 7040シリーズを投入しますが、今回最上位モデルのRyzen 7040HSのグラフィックスベンチマーク結果が登場、あと10%でデスクトップ向けのNVIDIA GeForce GTX 1650に迫るスコアであることが明らかになりました。

目次

Zen 4+RDNA 3搭載の最上位APU、Ryzen 9 7940HSのGPUベンチマーク登場。デスクトップ向けGPUのGTX 1650に迫る性能に

AMDでは2023年3月から順次、Zen 4 CPUとRDNA 3 GPUを組み合わせたAPU、Ryzen 7040シリーズ(Phoenix APU)を発売予定としていますが、今回Bilibiliで発売前の製品のリークなどをしているGolden Pig Upgrade氏がRyzen 7040シリーズ最上位モデルとなるRyzen 9 7940HSを搭載したノートPCで3DMarkベンチマークでグラフィックス性能を計測した結果を明らかにしています。

Ryzen 9 7940HSの仕様概要

Ryzen 9 7940HSはCPUとGPUを一つのパッケージにしたAPUで、CPU側にはZen 4を8コア16スレッド構成で搭載し、動作クロックはベースが4.0 GHz、ブーストが最大5.2 GHzに設定されL2キャッシュが8MB、L3が32MBで合計40MBのキャッシュ容量を持つCPUになっています。

GPU側ではRDNA 3アーキテクチャで構成されるRadeon RX 780Mを搭載し、Compute Unitを12基搭載し、動作クロックは最大2.8 GHzに設定がされます。

Ryzen 9 7940HSの3DMark TimeSpyグラフィックススコアは3000ptを記録。デスクトップ向けGTX 1650にはあと10%で到達するレベルに。

Golden Pig Upgrade氏はRyzen 9 7940HSとLPDDR5-6400を搭載されたノートPCを入手し、3DMark TimeSpyテストを実施しています。なお、今回のノートPCではTDPはRyzen 9 7940HSで設定可能な最大値の54Wから低い値に設定されている状態でのベンチマークとのことです。

ベンチマークの結果は、グラフィックススコアが3003ptが記録されています。

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今回登場した3003ptは2016年に発売されたデスクトップ向けGPUのGeForce GTX 1050 Tiを22%上回るスコアとなっており、デスクトップ向けGPUとして人気が高いGeForce GTX 1650に対しては10%劣るレベルにまで迫っています。

今回登場したベンチマークではTDPに制約がかけられていたこともあることから、最大TDPである54W設定でより高速なLPDDR5X-7500などを使用すればGTX 1650に5%劣るレベルにまでスコアが伸びる可能性がありそうです。

なお、このRyzen 9 7940HS内蔵のRaedon 780Mではレイトレーシングにも対応しているため、GTX 1650より機能的に優れている他、FSR2.0などにも対応できるためHogwarts LegacyやCyberpunk 2077などグラフィックス重視のゲームでも快適なプレイが可能と言えます。また、Apex LegendsやValorantなど比較的軽いゲームなどでは十分な性能を発揮できるものと考えられます。


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コメント

コメント一覧 (1件)

  • ノートPCのモデルによってLPDDR5x-7500の物もあるので1650超えそうですね。
    デスクトップ向けが出たらHynix A-dieのDDR5-5600をDDR5-8600でぶん回して遊べそうです。
    Zen3 APUがDDR4-4800(1:1)で動作していたので、Zen4 APUで何処まで行けるか楽しみですね。

    メインメモリを増やせばVRAMも沢山確保出来るのでDirectML(DirectX12)のAI処理にも向いているでしょうね。
    1111のフロントエンドでRadeonでもStableDiffusionが使えるようになったので、AIお絵描きも出来ますね。
    ※RDNA2(2CU)のiGPUでもBIOSでVRAM2GB設定にすれば遅いですが動きます。(Vega 6CU等でもOK)

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