AMDがRadeon RX 7000よりRX 6000の方が高コスパと公式発表。最強コスパはRX 6400?

本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
この記事は最終更新日から1年経過しています。掲載内容や情報が古い可能性があります。
  • URLをコピーしました!

AMDでは2022年12月に新アーキテクチャーのRDNA 3を搭載したRadeon RX 7900シリーズを発売しましたが、コスパが高いのは最新世代ではなく前世代のRadeon RX 6000シリーズであることをAMD公式ブログで明らかにしました。

目次

コスパはRadeon RX 6000がRX 7000より優れる。最強コスパはRX 6400という結果に

AMDが2022年12月に発売したRadeon RX 7900 XTXを発売し、前世代の最上位モデル、Radeon RX 6950 XTに対して性能面では1.3~1.4倍の向上が独立メディアによるレビューで判明していますが、価格はRX 7900 XTXが18万円、RX 6950 XTが12万円と価格差は1.5倍近くあり、コストパフォーマンス面ではあまり大きく向上していないと言えます。

このコストパフォーマンスが大きく向上しない状況についてはNVIDIAのGeForce RTX 4000シリーズを含めてゲーマーからは失望の声が多く出ていますが、AMDの公式ブログにてRadeon RX 7000シリーズとRX 6000シリーズ各モデルのパフォーマンスそして、問題のコストパフォーマンスを比較したグラフを掲載しましたが、改めてRX 7000シリーズでコストパフォーマンスが上がっていない現状が明らかにされています。

まず、AMDが掲載したパフォーマンスに関する比較ですが、RX 7900 XTXについてはRX 7900 XTより20%高性能ですが、価格は$899から$999と11%高いというレベルに抑えられています。

ここまでは妥当に見えますが、世代が異なるモデルで比較すると、RX 6950 XTからRX 7900 XTでは性能差は7%ですが、価格は28%差と性能の割に価格だけが大きく上がっている事が浮き彫りになっています。RX 6950 XTからRX 7900 XTXと比べると性能は30%上がりますが、43%も多く支払う必要が出てくるなど性能の割に価格が割高になっている事が明らかになってしまっています。

ここまでは性能差だけを主に示した公式のグラフになるのですが、次に掲載したのがコストパフォーマンスを示す、『$1あたりのフレームレート』を各モデルで比較しています。

このグラフでは白い棒で示されている『$1あたりのフレームレート』が高いほどコストパフォーマンスが高いモデルであると言えるのですが、Radeon RX 7900 XTXとRX 7900 XTについては$1あたり0.37~0.39 FPSを示しており、前世代の最上位モデルRX 6950 XTの0.48に比べると18~23%コストパフォーマンスが劣る結果になっています。

面白いことにRX 6000シリーズの中でもハイエンドほどコストパフォーマンスが悪くなる傾向にあり、エントリーモデルのRX 6400ではハイエンドのRX 6950 XTに比べて75%近く高いコストパフォーマンスを示す結果になっています。

『性能比較』ロープロファイル対応グラボの最強とおすすめモデルを紹介。

Radeon RX 6400についてはロープロファイルグラフィックカードでも登場しており、エントリーGPUとしてはコスパも優れるモデルと言えそうです。

なお、このコストパフォーマンスの出し方は1080pにおけるフレームレートを基準としているため、解像度を高めた状態ではミドルレンジ以下のモデルの結果は大きく悪化すると見られていますが、RX 7900とRX 6950 XTの間に開いているコストパフォーマンスの差については1080pでも4Kでも大きくは変わらないと考えられます。

このAMDの示したコストパフォーマンスのグラフにはNVIDIA製グラフィックカードは含まれていませんが、RTX 4090の様に性能は大きく向上したものの、価格はRX 7900 XTXの60%増しであったりとNVIDIAにおいてもコストパフォーマンスは前世代のRTX 3000シリーズに大きく劣るものと見られています。

NVIDIAのRTX 4000シリーズやAMDのRadeon RX 7000シリーズ共にコストパフォーマンスが大きく悪化している背景にはTSMC 5nmなど先端プロセスを活用した事によるコストアップや、GPUの高性能化と消費電力量増大に伴う電源や冷却系統のコスト増、そして物流費、資材費、研究開発による製造単価の高騰などが挙げらています。

『いつまで?』グラフィックスカード価格高騰の理由と2023年の予想

このRTX 4000シリーズやRadeon RX 7000シリーズは現時点ではハイエンドモデルのみラインアップされている状態ですが、2023年にはミドルレンジモデルも登場する計画となっています。ただ、現時点のコストパフォーマンスでミドルレンジモデルが登場しても、多くのユーザーはより安価で性能が期待できる前世代モデルに流れる事はほぼ確実と言えるのでRTX 4060やRX 7600などが登場しても、RTX 3060や3070、RX 6650 XTや6700などと競合するのは難しいと言えそうです。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次