PCIe Gen 5対応NVMe SSDのベンチマーク出現。性能高いが致命的な弱点アリ。

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PCIe Gen 5.0に対応したNVMe SSDはCFD販売が世界に先駆けて日本で販売を開始しましたが、このPCIe Gen 5.0のベンチマーク結果が高速であるものの、搭載されているファンが爆音と言う致命的な弱点を抱える事が明らかになっています。

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PCIe Gen 5.0 NVMe SSDは10GB/s以上の読み書き性能を発揮。一方で爆音ファン搭載と言う致命的な弱点。

PC周辺機器でお馴染みのバッファローなどを傘下に持つメルコグループですが、この中で自作PCパーツ向けパーツに特化しているCFD販売が、2023年1月29日にPCIe Gen 5.0に対応するNVMe SSD、PG5NFZシリーズを発売しました。

このPG5NFZシリーズは上述の通り、PCIe Gen 5.0に対応するNVMe SSDで、PhisonのPS5026-E26コントローラーとMicron製NANDフラッシュを採用することで読み込み速度は最大10GB/s、書き込み速度は最大9.5GB/sを記録する性能を持ちます。PCIe Gen 4対応NVMe SSDでは読み書き共に7GB/sが限界であったことを考えると、性能が1.4倍程度に向上している事になります。また、搭載されているPhisonのE26コントローラーはTDPが14WとタブレットPCに搭載されているCPU並みの消費電力が必要となるため、大型ヒートシンクに冷却ファンが搭載された構造になっています。

このNVMe SSDは生産数が限られているのか、現在は多くのオンラインストア上では品切れとなっていますがTwitter上で様々な新製品のリーク情報を扱うmomomo_us氏がこのPCIe Gen 5対応NVMe SSDを入手したようで、その性能と騒音が弱点である事を明らかにしています。

momomo_us氏が掲載したCrystalDiskMarkベンチマーク結果によると、読み取り速度は10GB/sを超えているとともに、書き込み速度も10GB/sを超える記録を残しています。性能面ではPCIe Gen 4の中で高速なNVMe SSDであるSamsung Pro 990やSabrent Rocket 4 Plusの読み書き7GB/sを大きく超えており、メーカー公称値通りの読み込み性能、そして公称値を超える書き込み性能を実現しています。

ただし、ベンチマーク中などNVMe SSDに負荷がかかる場面においては本体の冷却を行うために冷却ファンがフル稼働するようで、小型ファンと言うのも相まって甲高い騒音を発する事が明らかになっています。動画を見ると、騒音が大きいと言われているIntel純正CPUクーラーと並べられていてもこの状況であるため、静粛性が高い空冷や水冷システムではPG5NFZを使うと騒音に悩まされる可能性がありそうです。

ちなみに、PG5NFZに搭載されているNVMe SSDクーラーを他社のモノに変える事は可能と見られていますが、搭載されているPhison E26コントローラーが爆熱である事からパッシブ空冷式で冷やすのは難しいと考えられます。そのため、もしPG5NFZで別のNVMe SSDクーラーを付けたい場合はCPUクーラーと見間違うような大型ファンを搭載したクーラーが必要となるかもしれません。(ただ付け替えるとCFD販売が付与している製品保証は切れます。)

PCIe Gen 5対応NVMe SSDについては本来であれば2022年末に多くのモデルが投入予定でしたが、PhisonのE26コントローラーの生産開始が遅れた事が原因で、既に発表しているメーカーの製品は軒並み発売が遅れている現状があるようです。ただ、CFDで既に販売を開始し始めている事からCorsairやGIGABYTE、Sabrentなど各社からまもなくPCIe Gen 5対応NVMe SSDは発売されるものと見られています。そのため、PCIe Gen 5対応NVMe SSDの購入を考えている方は比較のためCFD以外の製品の登場を待ってから購入した方が良いかもしれません。


 

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