12cmラジエータ搭載、簡易水冷SSDクーラーが登場。PCIe Gen 5 NVMe SSD向け

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120mmのラジエーターを搭載する簡易水冷SSDクーラーが登場。最強のNVMe SSDクーラーに?

PCIe Gen 5対応のNVMe SSDについては読み取り速度は最大14GB/s、書き込み速度は最大11GB/sと従来までのGen 4 NVMe SSDに比べると2倍近い速度に向上していますが、この高い性能を支えるメモリーコントローラーの高性能化が必須となり、多くのPCIe Gen 5対応NVMe SSDに搭載されているPhisonのE26コントローラーではTDPが最大14W程度にも及ぶと言われています。そのため、多くのPCIe Gen 5対応NVMe SSDでは巨大なヒートシンクか小型ファンを搭載したモデルとなっており、冷却なしではHDD程度の速度にまでサーマルスロットリングが発生してしまいます。

そんなPCIe Gen 5対応のNVMe SSDですが、これらの高性能NVMe SSDにとってオーバーキルとも言える超高性能なSSDクーラーがTeamGroupから発表されました。

これはCPUクーラーではなく、NVMe SSDクーラーで『T-Force Siren GD120S』と言う商品名となっています。このNVMe SSDクーラーは水冷となっており、SSDからの熱を2本のチューブを介して120mmファンを搭載するアルミ製ラジエーターに送り放熱します。このNVMe SSDに搭載されているポンプはCPUなどを冷却しても通用する最大4000rpm、最大850 ml/minの流量を確保しています。

なお、この簡易水冷NVMe SSDクーラーについては消費電力は最大4Wで、ポンプの騒音は22 dBAと静粛性は高くなっています。搭載されるファンについては120mmのARGB搭載となっており、600~2200rpmで回転し、最大騒音は39.5dBAと比較的静粛性が高いファンが用いられています。

TeamGroupではこの『T-Force Siren GD120S』については販売時期は2023年第3四半期を予定しているとのことです。価格を決定していないとのことですが、機構的にCPUクーラーとほとんど変わらないことから1万円前後での販売になると見られています。

ちなみに、PCIe Gen 5対応NVMe SSDについては搭載されているメモリーコントローラーも最大14Wの消費電力であるため、120mmのラジエーターでの冷却はオーバースペックと言え、海外のテック系Youtuberがネタとして買う以外にあまり需要があるとは思えません。ただ、極力静粛性を高めたいなどであれば120mmラジエーターをPCケースの上面に搭載すれば熱放射だけでNVMe SSD程度の熱であればファンレスでの運用が可能となるかもしれません。

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