NVIDIAがGeForce RTX 3000シリーズ上位モデルの定価を公式値下げへ

NVIDIAでは2022年末を目途に次世代GPUであるGeForce RTX 4000シリーズをリリース予定としていますが、その一方で現行のGeForce RTX 3000シリーズについて需要の急拡大と急減、販売価格が高止まりしていたことから在庫が積みあがっているとも言われています。そんなGeForce RTX 3000シリーズですが、NVIDIAはまもなくハイエンドモデルを中心に定価を値下げする事を公式発表するようです。

波乱万丈なGeForce RTX 3000シリーズ

NVIDIAのGeForce RTX 3000シリーズは2020年秋頃からハイエンドのRTX 3080やRTX 3090が発売されましたが、当初はコロナ禍と言う中という事もあり、ゲーミングPCを求めるユーザーが増え需要拡大。欧米では発売初日から品切れと言う状況が続き、転売ヤーの餌食にもなり、2021年頃にはマイニング用途でも需要が増え、2021年5月頃には定価に対して3倍程度の価格で販売されるようになります。

この需要の急拡大に対してNVIDIAはGeForce RTX 3000シリーズの生産を急拡大、市場へ多くのグラフィックスカードを供給しましたが、販売店側では在庫量に関わらず需要が落ちていない事から値下げには消極的で在庫は積みあがる一方でした。

しかし、2022年に入ると世界中ではインフレが深刻化、FRBが利上げに踏み切った事でEthereumを含む仮想通貨の価格は大暴落しマイニング用途でのグラフィックスカードは売れなくなり、マイニング用途のGPUが中古市場に大量に流出しています。また、インフレの深刻化に伴い食料品やガソリンなど生活必需品に掛かるコストが増大し、グラフィックスカードなど娯楽品の需要も急減していますが、NVIDIAでは2022年末までにRTX 4000シリーズなどの新商品が控えています。

そのため、NVIDIAでは在庫を一掃する必要性がある事からまもなくハイエンドモデルのGeForce RTX 3000シリーズの定価を公式に値下げする事を発表するようです。

GeForce RTX 3090 Tiは500ドル(日本円で7万円)の値下げへ

台湾のテック系サイト、BenchlifeによるとNVIDIAがGeForce RTX 3080以上のハイエンドモデルのメーカー希望小売価格(MSRP)の引き下げを計画しているようです。

グラフィックスカードモデルオリジナルのMSRP(日本円 $1=140円)新MSRP(日本円 $1=140円)
GeForce RTX 3090 Ti$ 1,999.00(279,860円)$ 1,499.00(209,860円)
GeForce RTX 3090$ 1,499.00(209,860円)$ 1,299.00(181,860円)
GeForce RTX 3080 Ti$ 1,199.00(167,860円)$ 1,099.00(153,860円)
GeForce RTX 3080(12GB)-$ 799.00(111,860円)
GeForce RTX 3080(10GB)$ 699.00(97,860円)-
GeForce RTX 3070 Ti$ 599.00(83,860円)-
GeForce RTX 3070$ 499.00(69,860円)-
GeForce RTX 3060 Ti$ 399.00(55,860円)-
GeForce RTX 3060$ 329.00(46,060円)-
GeForce RTX 3050$ 249.99(34,999円)-

値下げ幅としては、最上位モデルであるGeForce RTX 3090 Tiについては1999ドルから1499ドル、約500ドル(日本円で約7万円)の値下げ、RTX 3090は200ドル(日本円:2.8万円)、RTX 3080 Tiで100ドル(日本円:1.4万円)の値下げになっています。

海外では既にこの新しいMSRPが反映された状態で販売がされ始めているようで、EVGA公式サイトやNewegg上では新価格で販売されるRTX 3090 Tiなどが確認できます。

日本においては1ドル139円を超える円安傾向にありますが、為替レートを反映してもNVIDIAの新MSRPを超える価格での販売となっています。

日本でのグラフィックスカード販売価格は今回の新MSRP発表前から旧MSRPを下回る価格で販売されており、今後NVIDIAの新MSRPが反映された状態となると更に値下げされる可能性があります。

ただ、日本では販売代理店側の中間マージンがどれだけ乗せられているか不透明で、今後は為替レートを反映してあまり値下がりが行われない又は値上げされる可能性もありますが、一方で日本でもグラフィックスカードの在庫は積みあがっていると見られるため、海外の動向とは関係なく夏休み期間を狙ったセールなどが今後展開される可能性がありそうです。

 

NVIDIA GeForce RTX 3000シリーズについては、入手困難なグラフィックスカードから今では値下げしないと売れないほどになるなど悪い意味で印象的なグラフィックスカードになりそうです。

NVIDIAでは次世代製品であるGeForce RTX 4000シリーズの発売について、RTX 3000シリーズの在庫過多が原因で遅らせている状況にあるので、この値下げでも売れなければ更なる値下げが待っているかもしれません。

この値下げで少し注目すべきはハイエンドのみ値下げで、ミドルレンジ以下は据え置きとなっている点です。

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これについてはNVIDIAはGeForce RTX 4000シリーズのミドルレンジ以下のモデルは少なくとも2022年中には出さない事の表れのようにも思えますのでミドルレンジGPUの購入を直近で考えている人は安くなったRTX 3080などに手を出すが、あと1年近く待つか慎重に検討する必要がありそうです。

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