NVIDIAが8月中に更なる値下げ?AIBから在庫のGA102 GPUを買取中の模様

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NVIDIAやAMDでは2022年中に次世代GPUを発売予定ですが、依然として2021年に生産したGPUの在庫が大量に残っていると言われています。しかし、NVIDIAは2会計年度内の売上高を確保するためにAIBから在庫品を買い付けており、9月以降は在庫品が少なくなり新品GPUについては値上げが行われる可能性があるようです。

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在庫が積み上がっている現行世代GPU

グラフィックカードは2021年頃は新型コロナによるステイホーム活動やマイニングの影響もあり一時は在庫が量販店から消え去り、売られても定価に対して3倍程度で販売がされるなど需要に対して供給が全く追いついて居ない状況にありました。そのため、NVIDIAとAMDの中で特にNVIDIAは売り上げを伸ばす為にグラフィックカードの供給量を大幅に積み増し、2022年に発売を計画しているNVIDIA GeForce RTX 4000シリーズも大量に売れると読んでTSMCの生産枠を大量に抑えたと見られています。

しかし、2022年に入ると仮想通貨の価格は大幅下落し、マイナー達はグラフィックカードを中古市場へ売却、ゲーマーも近い内にRTX 4000シリーズが発売されるにも関わらず、販売価格が高い事、世界的なインフレの影響などでグラフィックスカードの需要は消失、この中で積極的に売上高を伸ばそうとしたNVIDIAやNVIDIA製GPUを扱うAIBは大量のRTX 3090やRTX 3080など現行世代GPUの在庫を抱えてしまっているようです。

この在庫の影響もあり、NVIDIAは次世代モデルであるRTX 4000シリーズの発売を当初の2022年8月から2022年秋から冬にまで延期し、現行モデルの在庫について対処をすると見られています。

その対処法についてMoore’s Law is DeadによるとNVIDIAはAIBにRTX 4000シリーズを買ってもらえるように在庫で持っているRTX 3090やRTX 3080に搭載されるGA102 GPUを買い取りを実施しているとの事です。そのため、8月中にRTX 3090やRTX 3080などハイエンドGPUの在庫は一気に減る可能性があるようです。

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NVIDIAがGA102 GPUをAIBから買い取り中。RTX 3090系は在庫が減り始める

Moore’s Law is Deadによると、複数のAIB関係者からの証言でNVIDIAはGeForce RTX 3090などに使われているハイエンドGPUのGA102 GPUダイの買い取りを実施しているとの事です。この買い取りはAIBがNVIDIAの次世代GPUであるRTX 4000シリーズの登場に備えて入荷が出来るようにする措置との事で、実際にRTX 3090やRTX 3090 Tiについては在庫が減り始めているとの事です。

実際に、つい先日まで1000ドル値下げが行われていたEVGAのRTX 3090 Tiについては 1149.99ドルで販売されていた『EVGA GeForce RTX 3090 Ti FTW3 GAMING』の在庫は無くなり、最安値で販売されていたモデルより200ドル高い1399.99で販売されているモデルのみ残っている状態になっています。

関連記事:NVIDIA GeForce RTX 3090 Tiがほぼ半額で投げ売り中。定価より約13万円値下げ

このようにRTX 3090 Tiなど元々生産量が少なかったであろうウルトラハイエンドGPUについては在庫がなくなり始めていますが、生産量として多かったRTX 3080 TiやRTX 3080についてはまだまだ在庫は多く残っているようです。

NVIDIAは更に値下げを実施?ただし、新品GPUを買うなら8月中がオススメ?

NVIDIAやAMDでは2022年末にかけて次世代GPUの発売を予定しているため、現行モデルの在庫を減らすために両者共によりアグレッシブな値下げ販売が行われる可能性が高いようです。

この中でNVIDIAは在庫が多く積みあがっているためGA102 GPUの買い取りだけではAIBに対してGeForce RTX 4000シリーズを多く買ってもらえないと見られています。そのため、AMDより更に大きな値下げ幅でRTX 3090やRTX 3080、そしてRTX 3070などが販売される可能性があるようです。

特にRTX 3070やRTX 3060 Tiなどで採用されているGA104 GPUについてもAIB各社では多くの在庫を抱えているようですが、既にGA102 GPUの買い取りをNVIDIAは行っているためGA104 GPUについては助けの手は期待できず、AIB自らが値下げするなどして在庫を処分するしかないようです。

ただし、8月の値下げが行われた後からはNVIDIAによるGA102 GPUの買い取りの影響もあり、RTX 3090やRTX 3080などの新品グラフィックカード価格は徐々に持ち直すと見られており、RTX 3080などの値段が上がれば自ずとRTX 3070など下位モデルの値段も大きく下げる必要はなくなってくるためMoore’s Law is Deadでは8月を底にグラフィックカードの価格は徐々に上がってくると見ているようです。

NVIDIAが8月10日付で出した中間決算においてはゲーミング向けGPUの売上高が前年比を30%下回るなど悲惨な結果となっておりNVIDIA CEOのJensen氏は価格調整にも言及していたため、Moore’s Law is Deadが言うように8月中など近い内に値下げが行われる可能性はありそうです。ただ、AIBからGA102 GPUを買い取るなど上げる方向の価格調整にも躍起のようですので、現行のRTX 3000シリーズを狙っている人は底値を狙いすぎても自爆する可能性があるので8月中には買っておいた方が良いかもしれません。特にお盆中のセールがパソコンパーツ販売店で行われるため、おすすめです。

なお、NVIDIAは買い取ったGA102 GPUで何をするのかは不明ですが、RTX 4000シリーズのミドルレンジがしばらく導入されない事からGA102 GPUで構築したRTX 3070 SuperやRTX 3060 Superなど繋ぎとする製品を出す可能性はありそうです。

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