MSIがNVIDIA GeForce RTX 3080などの最大1万円程値下げへ

NVIDIAのGeForce RTX 3000シリーズは2020年に発売されて以来、販売価格は長い間高値で固定されていましたが、遂にMSIがGeForce RTX 3000シリーズの値下げに踏み切る可能性があるようです。

NVIDIA GeForce RTX 3000シリーズの価格が下落へ

MSI allegedly lowers GeForce RTX 30 pricing by up to $94 while Sapphire increases Radeon RX6000 price by up to $79 - VideoCardz.com

NVIDIAのGeForce RTX 3000シリーズは2020年末に発売されて以来、品薄傾向が続いており2021年に入ってからはEthereumの価格高騰に伴いマイニング需要が大きく増え、品薄に拍車がかかりました。一方で、グラフィックスカードなど半導体関係のサプライチェーンは正常化には程遠く、需給状態もアンバランスだったことから品薄は更に悪化。さらにEthereum価格が最高値を記録するなど高騰した事で、2021年5月には定価に対して3倍以上の価格でNVIDIA製グラフィックスカードが販売されるという状況になっていました。

そこからEthereum価格が下落した事や、NVIDIAがマイニングに対して性能制限を付けたRTX 3000シリーズをリリースした事で定価に対して2倍程度の販売価格にまで抑えられました。しかし、結局この価格は2021年6月から12月現在に至るまでずっと続いていましたが、遂に変化が現れるかもしれません。

NVIDIA GeForce RTX 3080などハイエンドモデルは1万円程度値下げに

12月10日に半導体系のリーク情報が扱われているBoardchannelsと言う掲示板にてMSI製のGeForce RTX 3000シリーズに関する情報が掲載されています。このBoardchannelsでは過去にAMD Radeon RX 6000シリーズが値上げされるなど、価格情報に関するリークが最近多く出現しています。

AMD Radeon RX 6000シリーズのAIB供給価格を値上げ。価格上昇に拍車

掲載された情報によると、MSIはGeForce RTX 3000シリーズの一部モデルついて12月から以下の通り価格調整が行われるとの事です。

  • RTX 3080 TiおよびRTX 3080のミドルからハイエンドモデルでは300~600人民元(日本円で5300円から10700円)の値下げ
  • RTX 3070 TiおよびRTX 3070のミドルからハイエンドモデルでは100~300人民元(日本円で2700円から5300円)の値下げ
  • RTX 3060 TiおよびRTX 3060の一部モデルでは100~200人民元(日本円で1800円から3600円)の値下げ
  • その他モデルについては価格変更はなし

全体的な傾向としては値下げは行われているものの、注意点としては一部モデルでは11月に比べて12月の方が価格が高いというモデルも存在しているようです。ただ、どのモデルが値上げされるのかなど詳細については、明らかになっていません。

売れ行きか、AMDの値上げを意識? 値下げの原因は不明。

今回、MSI製のGeForce RTX 3000シリーズの一部モデルが値下げされる原因については明らかになっていませんが、ここ最近あまりに高いグラフィックスカード価格が原因か在庫が積みあがっているという情報があります。

GPUの価格高騰が鮮明に。Radeonは定価の2倍、GeForceは約1.9倍に

ただ、当時はBlack Fridayやマイニング目的で購入する人も多く居たため、価格を下げる必要性はあまり無かったようです。しかし、12月に入ると最もモノが売れるBlack Fridayが過ぎた事や、Ethereum価格がまた下がり始めている事からグラフィックスカードが飛ぶように売れるという状況では無くなりつつあります。そのため、MSIやGPUを供給するNVIDIAなどは価格を若干引き下げる方向に動き始めた可能性があります。

もう一つの可能性としては12月から行われたAMDのRadeon RX 6000シリーズの値上げです。

AMDではTSMCからの製造コスト上昇に伴い、AIBへ供給するGPU価格を10%程度値上げを実施し、GIGABYTEやSapphireなどRadeon RX 6000シリーズは軒並み値上げが行われています。

この状況に対して、MSIやNVIDIAはシェア拡大が可能な商機と読んで値下げに踏み切ったという可能性もあります。

 

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今回の値下げ情報はMSI製のRTX 3000シリーズのみに留まっていますが、今後RTX 3000シリーズを扱うASUSやGIGABYTEなどのAIBがどのように動くのか気になる所です。決して、MSI製グラフィックスカードは他社に比べて高価だったという事も無いので、個人的にはNVIDIAがAIB向けの供給価格を下げたのでは無いかと考えています。特に、2022年にはRTX 3080 12GB版やRTX 3070 Ti 16GB版、RTX 3090 Tiなどリフレッシュモデルの投入が行われるため、事前に現行モデルの価格を少しでも下げて在庫の積み上がりを防止するという作戦のような気がします。

ひとまず、グラフィックスカードが少しでも値下がりするのは歓迎ですのでこの調子でRTX 3080が11万円ぐらいの水準まで落ちて行って欲しいですね。2020年末は確か、それぐらいの価格で売られていたので・・・

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