2022年のマザーボード出荷台数は2021年比で1000万台減少した模様

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PC市場に関してはCPUやグラフィックスカード、メモリー関連など幅広いパーツで需要後退による売上減少が見られていますが、PCに必須となるマザーボードに関しても大きな影響を受けているようで、2021年比で2022年の出荷台数は約1000万台減少した事が明らかになりました。

目次

2022年のマザーボード大手4社の合計出荷台数が2021年比で1000万台減少。2023年は2021年並みの出荷台数に?

Motherboard Shipments Plummet by Ten Million Units in 2022: Report | Tom’s Hardware

PC市場に関しては2022年のCPU出荷台数が過去30年で最低を記録するなど低調となっていますが、この影響はPCを構成する上で基本となるマザーボードにも大きな影響を及ぼしている事がDigiTimesの取材で明らかになったようです。

DigitimesがASUSやGIGABYTE、MSI、ASRockなど大手マザーボードメーカー4社のマザーボード出荷台数を調査したところ、4社合計で4450万台の出荷が2021年には確認できていましたが2022年ではこれらが3130万台という事で約1320万台も出荷台数が減った事が明らかになっています。

ブランド 2021年出荷台数 (百万) 2022年出荷台数 (百万) 増減率
Asus 18+ 13.6 -25%
Gigabyte 11 ~9.5 -14%
MSI 9.5 5.5 -42%
ASRock ~6 2.7 -55%

2021年に比べて大幅な出荷台数減少を記録しているのがASRockで2022年の出荷台数は2021年比で-55%とマザーボードの出荷台数が半分以下に落ち込んでいるようです。

MSIについても前年比で-42%とASRockほどではありませんが、半減に近い大幅な出荷台数減少が記録されています。

最大手のASUSについては前年比-25%とMSIやASRockに比べると低い落ち込みになっていますが、出荷台数自体で見ると500万台減少と言う数字になっており影響の大きさが伺えます。

GIGABYTEについては前年比-14%と最も落ち込みが少なくなっています。

2021年は上半期はAMD Zen 3に対応したAMD 500シリーズマザーボードの需要が高く、後半にはIntel Alder Lake対応のIntel 600シリーズマザーボードの需要が大きかったと見られています。しかし、2022年はAlder Lake以外の目玉商品はなく、2022年秋以降に発売がされたZen 4対応のAMD 600シリーズやIntel 700シリーズマザーボードについては価格が高い事から人気があるマザーボードとは言えない状況でした。

また、商品よりもマイニング需要の喪失やパンデミック真っ只中だった2020年から2021年に在宅勤務を行うためにPCを新調するユーザーが多かったなど需要の先食い、そして景気後退懸念など外的要因によってマザーボードも大きな影響を受けていたと見られています。

ただし、2023年半ばにかけては景気後退懸念がトーンダウンする可能性に期待している企業や評論家が多いようで、2023年のマザーボードの出荷台数については2021年並みには戻らないものの、2022年並みという事でU字回復傾向となる事が予測されているようです。

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