Intel Meteor Lake-Sでは最大14コア構成に? Core i9は登場しない可能性も

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Intelでは2024年以降にIntel 4プロセスを投入して製造される第14世代CPUのMeteor Lakeシリーズが発売される予定ですが、このMeteor Lakeのデスクトップ向けであるMeteor Lake-SではハイエンドモデルのCore i9系CPUは発売されない可能性が出ているようです。

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Meteor Lake-SはノートPC向けの6P-8E構成が最上位モデルに。ハイエンドモデルのCore i9は登場しない可能性

Intelでは2024年にIntel 4(7nm相当)を採用し、新アーキテクチャーを採用した第14世代CPUとなるMeteor Lake CPUの投入を予定しています。この中でデスクトップ向けとなるMeteor Lake-Sに関しては10月末頃に最上位CPUの構成がP-Coreが6コア、E-Coreが16コアと現行のRaptor Lake-Sに比べるとスペックダウンが図られるという話がありましたが、今回Moore’s Law is Deadからこのデスクトップ向けのMeteor Lake-Sについて更にスペックダウンが行われる可能性が出ている事が明らかになりました。

Meteor Lake is in TROUBLE – Can Intel survive till 2024? – YouTube

Meteor Lake-Sでは最上位モデルはCore i7に。Core i9相当のCPUはGranite Rapidsベースに?

Moore’s Law is DeadがIntelに詳しいソースから入手した情報によると、Meteor Lake-Sで計画がされていた8P+16Eや6P-16E構成のCPUについては開発の中止となっている可能性が大きく、Meteor Lake-Sの最上位モデルとなるCPU構成はノートPC向けと同じ6P-8E構成になるとのことです。

Meteor Lake-Sと同時に投入される新しいLGA1851ソケットについては開発は行われていますが、社内で今後のマーケティングを行う上での資料でターゲットとする層を『デスクトップ向けのMeteor Lake-Sについては2024年上半期以降にゲーミング用途でCore i5やCore i7からの買い替えを考えているユーザーを対象とする』と言う記載はあるものの、Core i9に関する記載は一切出てこなかったとの事です。

現行のCore i5-13600Kでは最大6P-8E構成が最大となっていますのでMeteor Lake-Sで投入される6P-8Eでは新アーキテクチャーの採用などで性能の向上が明確に感じられると見られています。しかし、Core i7-13700Kでは8P-8E構成となっているため、6P-8Eに引き下げられれば新世代CPUとして期待されているだけの性能を確保するのは難しく、動作クロックを無理矢理引き上げるなどする必要があります。

Moore’s Law is Deadではこうなれば、Commet Lake-Sで10コア構成だったCore i9-10900Kから8コアに減らされたRocket Lake-Sのi9-11900Kが爆熱だったような事態が起きる可能性があると指摘しています。

Core i9がMeteor Lake-Sとして出ない場合ですが、恐らく同時期に登場しているサーバー・データセンター向けCPUをHEDT向けに転用したGranite RapidsをCore i9として投入する可能性はありますが価格は現行モデルより大幅な値上げを招くと考えられます。

そもそもなぜ8P-16Eや6P-16Eなどハイエンドモデル向けのMeteor Lake-Sが開発中止となっているかについてバグや製造に用いられるIntel 4ノードの不具合などが理由の他、これらのトラブルに対してMeteor Lake-Sの開発チームは適切な対処が出来ていないとの事です。

そのため、Meteor Lake-Sについては2024年の上半期に登場すればよい方で、出ない可能性すらあるようです。

IntelではRaptor Lake-SについてリフレッシュモデルのRaptor Lake Refreshを2023年に計画をしているため少なくとも2024年の早い段階でMeteor Lake-Sが登場する可能性は低いと言えそうです。

もし実際にMeteor Lake-Sが6P-8Eと言うミドルレンジ中心の仕様となればMeteor Lake-Sが発売された数か月後に発売するZen5 Ryzen 8000シリーズに性能面で大きく劣る可能性があります。また、Granite Rapids HEDT向けCPUを転用したCore i9を出した場合も次はコストパフォーマンスの面でRyzen 8000にボロ負けとなる可能性があるため、Alder LakeやRaptor LakeでAMDから取り戻したシェアが一気にAMDにまた持っていかれてしまう可能性がありそうです。

IntelについてはArc AlchemistやSapphire Rapidsでも計画通りの性能と発売時期に製品を出せない問題が続いており、CEOのPat氏もこの問題を認識しているようですが、なかなか改善が進んでいないようです。

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コメント

コメント一覧 (2件)

    • 9900KはCoffee Lakeですね・・・
      ご指摘ありがとうございます。修正しました。

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