Intelが344コアCPUの開発中止。デスクトップ向けCPU含め開発規模を縮小

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Intelでは2024年を目処に最大132コアを搭載可能なGranite RapidsとE-Coreを344コア搭載するSierra Forestの開発を進めていましたが、どうやらこれらのCPUに関してIntelは開発規模を縮小や中止するなどの選択と集中を進めていく方向に向いている事がリークで明らかになりました。

目次

IntelがGranite RapidsやSierra Forestの性能を大幅ダウン。Sierra Forestは344コアから最大144コアへ。開発リソースの集中のため?

IntelではAMDのEPYCにサーバー・データーセンター向け製品シェアを大きく奪われている状態となっていますが、Intelではこの状況をひっくり返すべくGranite RapidsとSierra Forestを2024年頃に投入する計画しています。この中でGranite RapidsはAMDが2024年頃に投入するZen5 EPYC Turinに対抗することを目的に最大132コアを搭載、Sierra ForestはMeteor Lakeに搭載されるCrestmontアーキテクチャーを採用したE-Coreを344コア搭載するCPUとして2023年1月ごろにはリーク情報が出現していますが、Moore’s Law is Deadが入手した新しい情報によると、IntelではSapphire Rapidsのような発売遅延を防ぐためと開発リソースの集中投下のために、これらCPUについて性能を大幅ダウンさせることを決めたようです。

Intel’s Nerfed Future Leak: Why Meteor Lake, Sierra Forest, Granite Rapids are getting Downgraded… – YouTube

Intelのサーバー・データーセンター向け製品であるGranite RapidsやSierra Forestはあまりコンシューマー向けには関係の無い話にはなりますが、IntelがこれらCPUの開発規模を縮小することで2024年頃に発売が予定されているRaptor Lake後継モデル、Meteor Lake-Sにも大きな影響が出る可能性があるようです。

IntelのGranite RapidsとSierra Forestについては開発規模が大幅に縮小される予定のようです。

まず、Sierra Forestについては512コアや344コアのものが設計されていました。しかし、Intelの主要な顧客(おそらくDellやMeta)は2024年Q2までに発売され、量産が行われなければAMDへ切り替えることを警告しているようです。また、この主要顧客はSierra Forestについて最低144コア必要と言う要件を設定しています。そのため、Intelでは144コアのSierra Forestを最優先で開発し、それ以外のモデルについては開発リソース削減のため開発の中止や限定的な開発しか行われない見通しのようです。結果、Sierra Forestについては2024年Q2までに登場するのは144コアになるようです。

この他に、開発リソースの縮小に関連してSierra Forestでは144コアのCPUタイルを最大3つ搭載する予定でしたが、新しい情報ではこれらは最大2つに削減される見通しのようで、この変更によりI/Oダイは同時期に発売されるGranite Rapidsと共用が可能になります。

Granite Rapidsについては最大88コアだったGranite Rapids-APは最大80コアに、最大132コア搭載可能だったGranite Rapids-SPは120コアへと縮小がされる見通しになっています。

Intelでは将来登場する製品について夢のある仕様のまま手広く開発を行い、実際にその夢を現実にした製品が多くのラインアップで登場はするものの登場時期は計画から大幅遅延するなどして売上に大きなダメージを及ぼすことがここ数年何度も発生しています。(Alder Lake、Sapphire Rapids、Arc Alchemist・・・)

そのため、Intelでは開発リソースを真に必要な製品だけに集中投下し、それ以外の製品については優先度の引き下げや開発の中止など選択と集中を推し進める計画のようです。

この選択と集中について、Intelではサーバー・データーセンター向けではなくデスクトップ向け製品においても例外ではないようです。

Moore’s Law is Deadによると、IntelのCPU製品はAMDに比べてバリエーションが多く開発リソースの無駄遣いが行われているとのことです。

AMDとIntel各社が持つCPUダイについては大まかにまとめると、AMDがZen 4 8コアのCCDとZen 4cの16コアCCD、EPYC Zen 4用のIOダイ、Ryzen Zen 4用のIOダイの合計4つがあります。一方で、Intelではコンシューマー向けに8P+16Eダイ、8P+8Eダイ、4P+0Eの合計3つ、サーバー向けではSaphire Rapids用に2種類、ワークステーション向けに24コアダイが1種類と6種類存在します。

AMDではたった4つのダイ開発でラップトップからデスクトップ、サーバーまでまとめて製品ラインアップをカバーしていますが、Intelではコンシューマー向けで3種類、サーバー・データーセンター向けでも3種類とワークステーション向けに1種類と断片化が凄まじく、多額の開発費とともに複雑なプロジェクトマネージメントが要求され結果として市場投入の大幅遅延など機会損失を発生させています。

そのため、Intelではサーバー・データーセンターでは絶対に失えない主要顧客向け製品にリソースを集中させるとともに、コンシューマー向けではIntelの収益を支えているノートPC向けCPUに集中する見込みでその結果がデスクトップ向け次世代CPUであるMeteor Lake-Sの開発縮小につながるようです。

このMeteor LakeについてはRaptor Lakeで搭載されている8P+16E構成のようなCore i9向けハイエンドモデルは登場せず、最大6P+8E構成のCore i5やCore i7のみ登場になる事が指摘されています。

Intelでは今後は全方位戦略で展開するのではなく、重要な市場にリソースを集中投下するスタイルに変更するようですので収益性の低いデスクトップ向けについてはノートPC向けに展開した製品を流用するなどハイエンドモデルについては登場が期待ができない可能性がありそうです。こうなるとデスクトップ向けCPUはAMD一強と言う時代が来てしまいますが、こうなると価格競争が発生せずNVIDIAのグラフィックスカードのように新世代が登場する度に値段が大きく上がるなどという事態が発生してしまいます。

そのため、Intelの経営的に選択と集中は必要不可欠と言えますが、デスクトップ向けについては何かしらAMDのRyzen 9に対抗できる製品の開発を継続してほしいところです。

そもそも、IntelがMeteor Lakeから本格的に投入するタイルデザインは低コストで全方位への製品展開を可能にする機構だったはずですけどこれもあまりうまく行っていないのですかね。。。

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • 理屈上は13900Kそのものである13980HX (55W)を性能そのままでintel4にポートするだけで35W、intel20Aなら28W以下になるので、16コア/8P+16Eが上限である限り、上位モバイル向けCPUタイルをただ高クロックにしてデスクトップ用SoCタイルと組み合わせてRyzen9の対抗製品とする形になると思いますよ。

    Meteor(モバイル) → Arrow(デスクトップ) → Lunar(モバイル)という順序なら時期的にArrow lakeをZen5にぶつける形で間に合うでしょうし。

  • Intelの場合タイル(ダイ)が大きすぎじゃないですかね?
    EPYCみたいにCPUダイをもっと小さく分けないと赤字ではないかと・・・
    ぶっちゃけチップレットにすれば物理的な空間があればいくらでも並べて性能上げられますからね。
    特定用途はX3Dで性能を引き上げ、後は赤字にならないように小さくして沢山作れば良いだけです。
    モバイル、デスクトップ、サーバーでI/Oダイだけ作り分けてCPUダイは全部流用で済みます。
    ローエンドは12nmとか7nmとかの余ったラインで作れば良いだけです。
    というかAM5は既にそうなっていますね。

    IntelはBig.Littleに走ってしまった為、チップレット化が困難です。
    これはBig.Little間でスレッド依存が生じる為です。
    Big.Littleがセットになっている為、Bigだけ、Littleだけのダイを作れません。
    その為、ある一定以下に規模を減らせないのです。
    これによりタイルサイズが大きくなってしまい、6P+16E等、ダイコストが困った事になりました。
    6P+8Eであっても、Ryzenの8コアダイよりも大きいので歩留まりが悪くなります。
    チップレット化による熱密度の問題も起きるでしょう。
    AMDの場合は元々温度上限を85℃としていた為、余裕がありましたが、
    Intelは元から100℃だった為、これ以上引き上げる事も出来ないのです。

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