Intelの次世代GPU、Battlemageのリーク情報出現。コア数倍増で性能はRTX 4070 Ti並みに?

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Intel製GPUについては第一世代となるArc Alchemistは成功とは言えず、その後継モデルの登場が心配されていましたが、どうやらIntelでは2024年を目途にGeForce RTX 4070 Ti並みの性能を持つ第二世代ArcであるBattlemageの開発を進めており、今回このBattlemageのリーク情報が登場しました。

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Intelの次世代GPU、Battlemageではコア数が倍増でGeForce RTX 4070 Ti並みの性能に

Intel製GPUについては第一世代となるArc Alchemistは遅延を重ねた上に、ドライバーの完成度が低く商業的には成功とは言えない製品となってしまい、Arc Alchemsitの開発を主導した幹部はIntelを去り、開発していた本部は完全に他の本部に分割されてしまうなどIntel自身も成功とは言い難い評価をしていると見られていますが、失敗から反省を活かして次世代GPUであるArc Battlemageの開発に取り組んでいるようです。

このArc Battlemageについてはディスクリート市場をターゲットにしたXe2-HPGと、低消費電力またはCPUへの内蔵GPUをターゲットにしたXe2-LPGの2種類存在しますが、PCコンポーネント関係でリーク情報を扱うYoutuber、RedGamingTechがこのBattlemageに関して新しい情報を入手したようで、その詳細を説明しています。

Is Nvidia IN TROUBLE? Battlemage Specs, Performance & Release Date – YouTube

RedGamingTechによれば、BattlemageではXeコアの倍増を目指しており、Alchemistで搭載されていた最大32基から、Battlemageでは最大64基に増加されるようです。これにより、コア数(ALU)はArc A770の最大4096基から、最大8192コアを搭載する可能性があるとのことです。

GPUアーキテクチャ自体もTSMC 4nmを採用すると同時に、Xe2コアと呼ばれるアーキテクチャに刷新され、動作クロックは3 GHzを超える設定になるようです。Arc A770では最大2.4~2.5 GHzであったことから、こちらも大幅な向上が見込まれます。

ただし、アーキテクチャの刷新とコア数の増加が行われてもGPUダイサイズは、Arc A770に搭載されているAlchemist ACM-G10 GPUの406mm2より7%縮小される予定で、NVIDIAのGeForce RTX 4080に搭載されているAD103 GPUの380mm2に近いダイサイズになると見られています。IntelではこのGPUダイについて、おおよそ225Wの消費電力を目指す設計としているとされています。

VRAMやキャッシュ面でもAlchemistから大きく変更が入ります。VRAMは256-bitのバス幅となり、メモリー仕様はGDDR6またはGDDR6Xを採用する事で高い帯域幅を持つ設計となるようです。この帯域幅を更に活用するために、NVIDIAやAMDのGPUアーキテクチャーの様にGPUダイに含まれるキャッシュ容量も拡充予定で、Battlemageでは最大48MBのL2キャッシュを備える可能性があるようです。Alchemistでは最大16MBであった事からこちらも3倍へ大きく増えています。

これらの変更によりArc BattlemageではNVIDIAのGeForce RTX 4070 Tiと同等程度のパフォーマンスを目指す予定で、現在のArc A770がGeForce RTX 3060と競合している事を考えると、今よりも3ティア上位の製品と競合するようです。

なお、Arc Battlemageについては発売時期は2024年Q1からQ2つまり、遅くても2024年6月までに発売がされるものと見られています。この発売時期についてはNVIDIAではGeForce RTX 5000シリーズを、AMDではRadeon RX 8000シリーズを2024年秋頃から発売すると見られており、IntelとしてはGeForce RTX 4070 Tiと競合するのであれば絶対に2024年6月を超えるような遅れが許されないと見られています。もし遅れれば現行のArc Alchemistと同じように発売時点で既に旧世代と言う最悪な事態は避けられず、恐らくビジネス的に大失敗となりArcシリーズは本当に終了となる可能性がありそうです。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 型崩れのハイエンド狙うんじゃなくて
    ターゲット1080p/60フレーム高画質で200ドル未満のグラボ出した方が売れるだろうに
    nVidiaもAMDも捨てたこのユーザー層が一番の狙い目なんだから

  • ハードスペック上げるのも良いけど、それ以前にドライバの最適化とintel独自機能の対応ソフトを広げる働きを積極的に行った方が良いのでは?
    利益が必要だから新製品は至極当然だけど、ソフト面が弱弱なの知られてたら売れるものも売れへんやろ。

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