Intelの課金システムの仕様が確定。名称はIntel On Demand

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Intelでは2023年1月10日発表予定のSapphire Rapids世代のXeonにて課金システムが採用されると噂されていましたが、どうやらこの課金システムについてIntelは最終仕様を決定したとみられているようです。

目次

2023年1月10日発表予定のSapphire Rapids Xeon

Intel Finalizes ‘Intel on Demand’ Pay-As-You-Go Mechanism for CPUs | Tom’s Hardware (tomshardware.com)

Intel では2023年1月10日からSapphire Rapids世代となるXeonを投入を予定しています。このSapphire RapidsではAlder Lake-Sに搭載されているGolden Coveアーキテクチャーを最大56コア搭載する設計になっておりAMDのEPYCシリーズに対抗するとみられていますが、競合のEPYCには無い新機能として必要な機能のみに課金して開放するSoftware Defined Silicon(SDSi)機能が搭載される見込みでその最終仕様が確定したようです。

課金はアクセラレータ系が中心 Intel On Demandという名前で登場

Intelの課金システムに関する情報はLinuxのカーネルパッチから判明しています。

LinuxのカーネルパッチによるとIntel製SDSiの情報が追記されているようで、正式名称はIntel On Demandとなって登場するようです。

このIntel On DemandではSapphire Rapidsに搭載されている多くのアクセラレータを個別に有効化するオプションのようで、機能としてはすくなくとも以下の機能が提供されるようです。

  • どの物理CPUにどのような有効化オプションがあるのか確認
  • 管理者によるオプションの有効化
  • 管理者によって課金で有効化された機能の使用頻度の確認

Intel on Demandの機能の1つとして「どの物理CPUにどのような有効化オプションがあるのか確認」するというオプションが用意されているため、すべてのアクセラレーターがすべてのSapphire Rapidsに搭載されるというわけでもないため、Intel On Demandが出現しても、Sapphire Rapids Xeonに関しては多種多用なSKUが用意されると見られています。

Intel on Demandで提供される機能の多くはアクセラレータ関連のもので、Sapphire RapidsにはAdvanced Matrix Extensions(AMX)、Dynamic Load Balancer(DLB)、Intel Data Streaming Accelerator (DSA)、Intel In-Memory Analytics Accelerator (IAA)、Intel QuickAssist Technology (QAT)などアクセラレータを利用した機能が多く提供されてりユーザーのニーズに応じてオンデマンドで課金して解除するシステムになっています。

 

Intelの課金システムに関してはサーバー・データセンター向け製品であるSapphire Rapids Xeonに限定して投入がされるようですが、これが後々コンシューマー向けにまで来るとかなり批判が来そうな気がしますね。ただ、このIntel on Demandに関してはサーバー・データセンターやエンタープライズ用途では使える機能と言えそうです。というのも将来的に必要だけど今は不要と言う機能に対して追加コストの支払いを免れる事が出来るため企業としてはコストを抑える事も可能になります。ただ、このIntel on Demandが登場してもすべてのアクセラレータが搭載される訳では無いため、システム投入時に将来的に使うかもしれない機能を予め決めてCPUなど構成を選ぶ必要がある所は変わらないようです。

 

 

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