NVIDIAがGeForce GTX 1650の供給を4月頃から増やす予定

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2021年に入ってからグラフィックスカードはハイエンド、ローエンド問わず品薄状態が慢性的に続いていますが、NVIDIAでは安定的な人気を持つGeForce GTX 1650の生産量を増やす計画である事が中国のChannel Gateと呼ばれるPC情報を扱う掲示板チックな所で報じられています。

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GeForce GTX 1650で多くのライトゲーマーをカバーする計画

NVIDIA To Tackle Gaming GPU Shortages By Increasing GeForce GTX 1650 Graphics Card Supply (wccftech.com)

2021年に入ってからハイエンドはおろか、ローエンドグラフィックスカードでさえも手に入らない状況が続いています。NVIDIAとしてはその状況を解消するために、1世代前のTuringアーキテクチャーを採用したGeForce RTX 2060や2世代前のPascalをベースとしたGeForce GTX 1050の再生産を行いました。しかし、それでも状況が好転しない事から追加対策としてTuringをベースとしたミドルローレンジGPUであるGeForce GTX 1650の供給量を増やすとの事です。

Channel Gate内の情報によると、GeForce GTX 1650の供給量は4月頃から増える見込みで、実際に店頭に並び始めるのは5月頃になると見られています。

GeForce GTX 1650ってどんなもの?

GeForce GTX 1650はミドルローレンジGPUで、CUDAコアは896基、VRAMは4GB GDDR6でバス幅は128bit、TDP75Wと言う仕様となっています。当たり前ですが、現行世代であるGeForce RTX 3060とは天と地の差となっています。

ただし、実際のゲーミング性能としては1920x1080pのフルHD環境でプレイするという方であれば現在人気のゲームのほとんどは普通にプレイが可能です。
例えば、Apex Legendsでは最高画質でも概ね60fps以上で、画質設定を『中』ぐらいに下げれば90fpsも可能です。また、Fortniteでも同じように最高画質で概ね60fps以上、『中』まで下げれば130fps以上も狙えるぐらいの性能となっています。

Steamのハードウェア調査では67.35%の人がフルHDディスプレイを主モニターとし利用しています。また、NVIDIA製GPUの中でのシェア1位はGTX 1060(9.46%)、2位はGTX 1050 Ti(6.83%)、3位がGTX 1650(5.34%)となっており、NVIDIAがこのようにGTX 1650の供給量を増やすのは一定の合理性がある動きと言えます。

 

グラフィックスカードの品薄で良く取り上げられる製品としては最新鋭のGeForce RTX 3080などハイエンド製品が多いですが、Steamのハードウェア調査を見る限りまだフルHDを主なディスプレイと使っている人が6割以上を占めるため、フルHDでも十分満足してゲームが出来るGTX 1650などミドルローレンジ製品の供給量を増やす方向にNVIDIAは動いているかもしれません。
しかも、NVIDIAとしてはGPUの販売価格が大きく上がっているためこのようなミドルローレンジでも高い利潤を生みだす事が可能となっています。そのためチップサイズも小さく、供給量を増やしやすい製品を優先的に供給して売上高と利益を確保する動きは企業として当然の動きとも言えます。

残念ですが、RTX 3080やRTX 3070などはまだまだ供給量が増えるという話は無いので、最新のゲームを4Kや1440p@120fpsでプレイしたいというハイエンド志向なゲーマーにとってはGPUに飢える日々が続きそうです。

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