CCDを2つ搭載したRyzen 5 5600XとRyzen 7 5800Xが出現中?

  • 2021年1月16日
  • Zen3

Ryzen-2ccd

Ryzen 5 5600XとRyzen 7 5800Xは、それぞれ6コアまたは8コア全てを有効にしたCCDを1つ搭載している製品のはずですが、どうやらCCDを2つ使ったRyzen 5 5600XとRyzen 7 5800Xが存在するようです。

CCDを2つ搭載したRyzen 5とRyzen 7が存在

Ryzen 5 5600X and Ryzen 7 5800X with 2 CCDs spotted, can the CPU be unlocked to Ryzen 9? | igor´sLAB

Ryzen 5000シリーズの中でCCDが2つ搭載されているのは12コア搭載となるRyzen 9 5900Xと16コア搭載のRyzen 9 5950Xの2モデルとなっており、Ryzen 5 5600XとRyzen 7 5800Xはそれぞれ、6コアと8コアが有効にされたCCDが1つしか搭載されていません。しかしClock Tuner for Ryzenなどを開発している1usmus氏によると、2020年の年末にかけて2つのCCDが搭載されたRyzen 5 5600XとRyzen 7 5800Xが出回り始めているとの事です。

CCDのモニター用の値が2つ存在。電流も流れている模様

1usmus氏によると、2CCDを搭載したRyzen 5とRyzen 7を読み込むとCPUのモニタリングに必要な値がCCDを1つ搭載しているCPUに対して2倍の量が読み込まれていたとの事です。

また、Clock Tuner for Ryzenなどで2CCDを搭載していると思われるRyzenを見ると、LogにはActive CCD#2と表示がされます。また、1usmus氏によると無効にされているCCDはもちろん使用は不可能となっていますが完全なシャットダウン状態ではないとの事です。実際には無効化されたCCDにも通電はされていますが、Deep Sleep Modeと言う状態に置かれているとの事です。

Ryzen 9になれなかった製品を格下げで販売

このような製品が出てくる背景としては、恐らく12コアのRyzen 9 5900X、16コアのRyzen 9 5950Xを製造したものの出荷前の品質チェックで片方のCCDに何かしらの不具合がある製品では該当するCCDを無効化し、CCDが1つだけ動作するようにしてRyzen 5 5600XまたはRyzen 7 5800Xとして出荷しているものと考えられます。

なお、リリース時にレビューアーなどに提供されたRyzen 5とRyzen 7はCCDを1つだけ搭載した製品だった模様で、CCDを1つ無効化した製品でパフォーマンスの差異があるのかは現時点では不明です。恐らくですが、パフォーマンス面ではRyzen 5とRyzen 7は元々CCDを1つしか使わないため影響は無いものの余分にCCDを積んでおり通電もしている事から消費電力面では少しだけ悪化している可能性はありそうです。

Ryzen 5&7をRyzen 9化できるのか?

理論上、無効化されたCCDを有効にする方法が見つかれ、くじ運が良ければRyzen 9とほとんど変わらない製品として利用する事が可能になるかもしれません。ただし、低い動作クロックでしか動かない、動作が不安定などの理由で出荷時に無効化された可能性が高いためたとえ復活できたとしても実用性があるかどうかは不明です。

ただ、一方でAMDでは過去に3コアとして発売されたAthlonやPhenomがBIOS設定の変更だけで4コア化する事例がありました。そのため、もしかしたら今回も同じ様なパターンも期待できそうではあります。

 

Ryzen 5 と Ryzen 7についてはCCDが1つしか搭載されていない事が発売当初から言われており、wccftechが過去にRyzen 5 5600Xを分解した際にもCCDは1つしか搭載されていませんでした。ただ、1usmus氏によるとCCDを2つ搭載した製品は12月末頃から存在が出始めたとの事で今後は、CCDが1つの製品と2つの製品が混在する事となりそうです。もし今後、ある程度使える状況でRyzen 9化が可能となる改造方法などが見つかるとRyzen 5やRyzen 7を巡ってはカオスな状況となりそうですが、海外のRedditを中心にCCDを2つ搭載したRyzen 5、Ryzen 7については盛り上がり始めているので近いうちに続報があるかもしれません。

Ryzen-2ccd
最新情報をチェックしよう!