DDR5メモリとは?DDR4との違いや価格、販売情報について紹介

メインメモリーと言えば長らくDDR4が主流でしたが、2021年11月から登場するIntelのAlder Lake-S CPUではDDR5と呼ばれる新規格が採用されます。そのため、今後主流になるこのDDR5について販売情報やDDR4との違いや性能、価格について紹介していきます。

DDR5 販売情報|2021/10/13更新

2021年9月28日時点では販売している店舗などは無い模様です。ただし、秋葉原の一部店舗ではサンプル品の展示をするなど、販売に向けた準備は進められています。

発売時期としては、DDR5対応マザーボードとCPUであるZ690マザーボードとAlder Lake-Sの発売日に近づく、10月中旬頃から先行販売や予約注文の受付開始が行われるものと考えられます。

販売情報等更新されれば、Alder Lake-S発売後数日間は更新行う予定ですので気になる方は定期的に確認をお願いします。

 

2021/10/13:北米での話ですが、Gail製DDR5の販売がNeweggで開始されましたが、350ドル(日本では5万円?)程度の価格設定となっています。DDR5の北米販売価格が判明。16GBx2枚構成で約5万円!? 

DDRの簡単な歴史について

DDRとはDouble Data Rate SDRAMと呼ばれるメモリー規格の1つで、世代が上がる毎にDDR2など末尾の数字が上がっていきます。

初代DDRの規格は1998年に初めて策定され、2003年にDDR2、2007年にDDR3、2014年にDDR4、そして2020年にDDR5規格が策定されていき、世代が上がる毎に性能が強化されたり機能が追加されています。

今回紹介するDDR5は上記の通り2020年に規格が策定され、2021年末に登場するIntel Alder Lake-S対応のZ690マザーボードにて初めて搭載されます。

DDR4に比べて同一クロックで1.3倍、標準的な動作クロックで2倍近く高速化

DDR4に比べてDDR5は速度が倍近く速くなります

DDR4とDDR5の大きな違いは、動作クロックが大きく向上した事と、信号のやり取り方法を効率化する事で同じ動作クロックでもより大きな帯域幅を持てるようになりました。

まず動作クロックでは、DDR4の動作クロックは2400~3200MHzとなっています。一方でDDR5になると動作クロックは3200~6400MHzで動作する事が可能になります。

*動作クロックはDDR4などを選ぶ際に末尾に記載されている4桁の数字で数字が大きいほどデータ転送が速く行えます。

信号のやり取りの効率化は、DDR4では1つのメモリーモジュールでデータチャンネルを1つ持っていましたが、DDR5ではデータチャンネルを2つ持つようになりました。

*他にも様々な高効率化手法が用いられていますが、説明が長くなるため省略します。

その結果、DDR5ではDDR4に比べて両社とも3200MHzの動作クロックであれば1.3倍程度、DDR4-3200MHzと最も一般的に普及すると見られているDDR5-4800MHzであれば1.8倍程度高速になっていとメモリー製造大手のMicron社が2019年に公開したシミュレーションで記録されています。

Introducing Micron DDR5 SDRAM: More Than a Generational Update

なお、動作クロックについてはDDR4でも2021年時点でDDR4の規格を上回る5000MHzに達する商品も存在していますが、DDR5においても同じように規格の上限である6400MHzを上回る8400MHzメモリーなども出現し始めています。

 

ちなみに、この高速化がゲーミング時や動画エンコードなど実使用下においてどの程度パフォーマンスが向上するのかなどはコンシューマー向けにDDR5に対応したマザーボードが存在していないため現時点では不明です。

Alder Lake-S CPUが発売されればDDR4とDDR5でのパフォーマンスを比較したレビューが様々なサイトで掲載されると予測されるため、掲載され次第追記します。

電力管理の変更と電圧低減で消費電力を削減

DDR4では電力管理は主にマザーボード側で行われていましたが、DDR5ではPMICと呼ばれる電力管理用のチップがDDR5本体に搭載されます。この仕組みではDDR4などマザーボード側で電力を一元管理をしている場合、刺さっているメモリーすべてが動作出来るような電力供給が必要となるため、簡単に言うと多めに電力を供給します。一方でDDR5のようにメモリー毎に管理できる場合、各メモリーに必要な電力のみの供給で済みます。そのため、結果的に消費電力が減り、副次効果としてメモリーの安定性も向上します。

また、合わせて動作に必要な電圧も見直されています。DDR4では動作に必要な電圧は1.2Vで設定されていましたが、DDR5では1.1V、0.1Vほど低減がされています。

この0.1Vの低減は大きな変更とは言えないかもしれませんが、消費電力がバッテリー持ちに直結するラップトップやタブレットではDDR5を搭載する事でバッテリーの持ちが良くなると見られています。

メモリーの大容量化

DDR4では搭載されるメモリーダイ辺りの容量は規格上は2GBまでとなっています。そのため、一般的なメモリーでは片面8個、両面合わせて16個のメモリーダイが搭載されるため32GBが一般的に販売されている1枚当たりの最大容量となっていました。

一方、DDR5では搭載できるメモリーダイ辺りの容量が規格上8GBまで拡大されました。そのため、同様に片面8個、両面合わせて16個の構成であれば128GBまで容量を搭載する事が可能となります。

ただし、8GBのメモリーダイは非常に高価なものになるのでDDR5が登場しても一般的に出回るメモリーのほとんどは1枚辺り16GB~32GB程度になると思われます。

価格はDDR5の16GBx2枚構成で5万円台!? 本格普及は2023年頃から

DDR5については、まだ価格情報は一切出ていませんが先行展示が行われているパソコンSHOPアークの店員談によると5万円前後になるのではないかと語られており発売してすぐの間はご祝儀価格とも言えるような価格設定が行われる可能性がありそうです。

現物入手。画像で見るTeam初のDDR5メモリ「ELITE U-DIMM DDR5」 - エルミタージュ秋葉原

ただし、DDR4の時と同じように登場後数か月は高値が続くものの、徐々に価格が下がっていくため、2022年のどこかではDDR4に対して2倍以内の価格にまで落ち着くのではないかと考えられます。

DDR5の今後の動向としては、調査会社が予測を発表しています。

DDR5 Expected to Overtake DDR4 by 2023 | Tom's Hardware 

まず、DDR5が初めて登場する2021年時点では、シェアは10%未満に留まる見通しで、2022年も25%程度になると見られています。しかし、2023年になるとシェアは一気に55%程度がDDR5になると見られており本格的な普及は2023年頃からになると見られています。

2021年時点ではIntelのAlder Lake CPUのみが対応すると見られていますが、2022年からはAMDから登場するZen3+またはZen4でDDR5対応が行われると見られているため、2023年が本格的に普及するという見積もりは現実性があると言えます。

DDR5 対応製品は?

現時点では2021年11月4日に発売が予定されているIntel第12世代 CPU Alder Lake-Sからになると見られています。このAlder Lake-Sはデスクトップ向けCPUですが、2022年初旬からはモバイル向けCPUも登場すると見られており、DDR5を搭載したラップトップやタブレットPCなどは2022年中旬には多く出現すると見られています。

Intel 第12世代Core CPU『Alder Lake-S』最新情報まとめ

なお、AMD製CPUに関しては、DDR5対応は2022年初旬に発表されるZen3+搭載のRembrandt CPUまたは2022年末から2023年初旬に登場予定のZen4 Raphaelからになると見られています。

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