Intel Core i9-13900KがLN2で8.2 GHzのオーバークロックを達成。更に上も狙える?

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Intelでは2022年10月20日に第13世代CPUであるRaptor Lake-Sを発売しますが、Intel 7 (10nm)を採用する最後のモデルということでLN2という状況下ではありますが、従来モデルにはないぐらい高い動作クロックで動作が可能なようです。

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Intel Raptor Lake-SとなるCore i9-13900K

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Intelの第13 CPUのRaptor Lake-Sは現行の第12世代CPUであるAlder Lake-Sの後継モデルとして2022年10月20日に発売を予定されており、Alder Lakeに対して最上位モデル同士の比較ではでは、35%以上の性能向上を果たしており、ライバルのAMD Ryzen7000シリーズに対抗するモデルになると見られています。

また、Raptor Lake-Sではプロセスノードが2019年から使われているIntel 7 (10nm)を採用しているため動作クロックを安定的に高める事が可能となっており、2023年に投入予定の特別モデル、Core i9-13900KSではデフォルト設定で最大6.0 GHzに達成するほどですが今回、2022年10月20日に発売される最上位モデル、Core i9-13900KをIntelとエクストリームオーバークロッカーがコラボしてどこまで高い動作クロックで回せるかチャレンジし、8.2 GHzを記録しています。

Intel Creator Challenge PC Modding Finale – YouTube

ライブ配信では8.2 GHzを記録。CPU電圧は最大1.824V

このオーバークロックは、SPLAVEと言う名前で活動しているAllen Golibersuch氏がIntel Creator Challengeと言うライブ配信企画で達成したものとなっており、ほぼぶっつけ本番だったのではと見られています。

SPLAVEが採用したCPUは、2022年10月20日に発売されるRaptor Lake-Sの中で現時点では最上位モデルCore i9-13900Kです。このCPUは24コア、32スレッドでシングルコアで最大5.8GHz、マルチコアで全コア最大5.5GHzにまでブーストされますが、今回はこの中で高性能コアであるP-Coreのみを有効化し、SMTも無効化された状態でオーバークロックに挑んでいます。また、マザーボードにはASRock Z790 Taichiが用いられています。

CPUはLN2(液体窒素)で冷却が行われており、これにより-193℃での動作しています。この低い温度により、通常は1.2V程度のCPU電圧を1.824Vまで上げる事が可能となり動作クロックはシングルコアの倍率82倍で8.2 GHz動作を達成しています。これは過去にCore i9-13900Kで記録されていた8.0 GHzを更に上回る動作クロックとなっています。

関連記事:Intel Core i9-13900Kが8.0GHzのオーバークロックを達成した模様

この8.2 GHzと言う動作クロックに関しては最近登場したCPUとしては非常に高く、HWBOTの動作クロックランキングを見るとほとんどが2006年に発売されているIntel Celeron D 352や2011年~2012年に発売されたAMD FX-8150やFX-8350などで最近発売されたCPUがランキングに登場した事はありませんでした。

Raptor Lake-Sより1ヵ月先行して発売された、Ryzen 7000シリーズではLN2冷却でも7.5 GHzが上限という事からRaptor Lake-Sの高いオーバークロッカー耐性が伺えます。

8.2 GHzのオーバークロックを達成したSPLAVEによると、Core i9-13900Kに関してはシリコンガチャや最適化を行えば更に高い動作クロックの達成見込みがあるとの事で、2022年10月20日に発売されてからは8.2 GHzより更に高い動作クロックが達成される可能性がありそうです。

 

Intelでは新しいプロセスノードの開発が遅延しているため、古いプロセスノードを何世代かにわたって使いまわしていますが、その嬉しい副作用としてこの高い動作クロックでの動作が達成できているようです。特にRaptor Lake-Sで採用されているIntel 7(10nm)は2019年から使われているプロセスノードで相当最適化が進んでいると見られています。そのため、Core i9-13900Kではデフォルトでも最大5.8 GHz、Core i9-13900KSに至っては最大6.0 GHzと動作クロックが大きく向上しており、これに伴い液体窒素を用いたエクストリームオーバークロックでも活躍できるようです。

ただ、Raptor Lake-Sが今のところはIntel 7(10nm)を使う最後のデスクトップ向けCPUになると見られており、次世代のMeteor Lakeからはプロセスノードが新しくなります。そのため、これだけ高い動作クロックを見られるのはこれを最後にしばらくの間無いかもしれません。

 

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