Intel Core i9-13900Kのベンチマーク出現。80WでCore i9-12900K並みの性能に

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Intelでは2022年10月20日から第13世代CPUのRaptor Lake-Sの発売を予定していますが、今回この中で最上位モデルのCore i9-13900Kのベンチマークが発売前に先駆けて出現しましたが電力効率はかなり高いようです。

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Raptor Lake最上位モデル、Core i9-13900K

Intelでは2022年10月20日に第13世代CPUであるRaptor Lake-Sを発売予定ですが、今回発売とレビュー解禁に先駆けて中国のBilibili上で活動するECSM氏が最上位モデルとなるCore i9-13900Kを入手し、Cinebench R23を様々な動作クロックや設定値を用いてCore i9-12900Kとの比較やパフォーマンスの計測を行っています。

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Raptor Lake-S最上位モデルのCore i9-13900KはRaptor Coveアーキテクチャーを採用したP-Coreを8コア、Gracemontアーキテクチャーを採用したE-Coreを16コアの合計24コア、32スレッド構成となっています。ベースクロックは3.0 GHz、ブーストクロックは最大5.8 GHzでP-Core全コア動作でも5.5 GHzと高い動作クロックに設定されています。また、L2キャッシュは32MB、L3キャッシュは36MBの合計68MB搭載する事でゲーミング時のパフォーマンスも大きく向上しています。なお、消費電力はPL1定格は125W、MTPは最大250W、電力無制限モードでは最大350Wに設定されています。

デフォルト状態ではCore i9-12900Kの1.4倍上回る性能に。Ryzen 9 7950Xには一歩及ばず

まず、デフォルト設定の状態においてCore i9-13900Kは38431ptを記録しています。前世代のCore i9-12900Kが27488ptである事から、約1.4倍近い性能向上が記録されています。

一方でライバルのAMD Ryzen 9 7950Xは38772ptが記録されており、Core i9-13900Kは1%劣後しています。ただ、1%と言うとほぼ誤差レベルであるため、恐らく性能面ではこの2つのCPUはほぼ同等と言えそうです。

Core i9-13900Kのデフォルトでは消費電力が250Wを下回る状態で動作する設定となっていますがこの250W制限を解除した状態でCinebench R23を回すとスコアは38431ptから40622ptへ大きく伸び、Ryzen 9 7950Xを6%以上上回るスコアを記録しています。

この電力制限解除状態では性能は上がるもののCPU温度は95℃に達し、消費電力は320~350W程度で推移するようです。

80WでCore i9-12900K並みの性能発揮。ただRyzen 9 7950Xの方が電力効率は高い模様

Core i9-13900Kについてはデフォルト状態でCore i9-12900Kを1.4倍上回る性能を発揮していますが、電力効率についても大きく向上しているようで、Core i9-12900K並みのCinebench R23のスコアである27488ptを達成するのにCore i9-13900Kは消費電力は80Wしか必要でなく、80W制限を施した状態でのスコアは27412ptと近いスコアを記録しています。

ただ、AMDのRyzen 9 7950Xでは低消費電力時のパフォーマンスは更に高い様で65Wの消費電力で28105ptを記録しているため、電力効率面では依然としてAMDの方が有利と言えそうです。

 

Intel Core i9-13900Kに関してはAMDのRyzen 9 7950Xに対して少なくともCinebench R23においては同等レベルの性能で大きな差は無さそうです。電力制限を取り払った状態ではCore i9-13900Kの方が性能は高くなりますが、消費電力が100W近く上がる割りに性能の伸びとしては5%と小さいため、あまりメリットのある設定とは言えなさそうです。

一方で、電力を制限した時の性能については興味深くCore i9-13900Kはたったの80Wで230W近い消費電力を使うCore i9-12900K並みのスコアを叩き出すなど電力効率は大幅に上がっているようです。もしかしたらE-Coreが2倍に増えたのも影響してそうですが、電力効率という面では大幅に上がっているのは確かと言えそうです。

更に驚異的なのがRyzen 9 7950Xでたったの65WでCore i9-12900Kを2%上回るスコアを出せている点で、あまり売れ行きが芳しくないRyzen 7000シリーズはモバイル向けにおいては日の目を見る事が出来そうです。(正直、デスクトップ向けではマザーボードが圧倒的に安いRaptor Lake-S一択です。)

 

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