2022年の中国でのGPU出荷台数は2021年比で42%減少。でも好転の兆しも

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2022年のグラフィックカードの出荷台数に関してはPC需要の減退に伴い世界規模では2021年比で大幅な下落を記録し、中国においてもこの状況は例外ではなかったようですが、2023年1月に入ると好転の兆しが見え始めているようです。

目次

2022年12月のグラフィックカード出荷台数は前年同月比で42%低下。一方で2023年1月から好転の兆しも見え始める

GPU Shipments in China Down 42% Y-o-Y, Up From Dec | Tom’s Hardware

グラフィックカードの出荷台数については2020年から2021年にかけて新型コロナウイルスによる外出制限や金融緩和を起因とした仮想通貨の価格高騰によって需要が供給を大きく上回る状況が続きました。しかし、2022年からはマイニングで最も高い収益を上げられたEthereumがマイニング不可なPoS方式へ移行したことや、需要の先食いなどが原因で需要は大きく減少し2022年のGPU出荷台数は2021年比の半分にまで落ち込みました。

GPUの出荷台数が過去20年で最低を記録。シェアはNVIDIAが86%に伸長

これらの数字は調査会社のJon Peddie Resrarch社がコンシューマー向けGPUやワークステーション向けGPUも含んだ世界全体での数字になっていましたが、中国国内かつコンシューマー向けデスクトップ向けGPUを対象にした出荷台数情報がMy Drivers経由で登場しました。

My Driversによると、中国本土におけるグラフィックカード出荷台数は2023年1月は前年同月比に比べて42%の減少が記録されているとのことです。この減少幅はJon Peddie Resrarch社の調査結果に比べると少々マシな結果になっていますが、ほぼ半減という点ではコンシューマー向けグラフィックカードに限定しても結果は変わらなかったようです。

My Driversでは各AIB毎の販売状況も明らかにされており、最も売れているブランドはColorfulで、続いてASUS、GIGABYTE、MSI、GALAX、Gengsheng、Maxsun(中国のみで販売)、Zotacと続いています。

なお、2023年1月の出荷台数は前年同月比で42%の減少にはなっていますが、2022年12月からくらべると出荷台数は9%増えているためグラフィックカードの出荷については好転の兆しが見えているようです。AIB関係者によると、グラフィックカードの出荷台数は底を抜けて2月以降は徐々に回復していく事が想定されているとのことです。

理由としては、今後はRTX 4000シリーズやRadeon RX 7000シリーズのメインストリームモデルの発売が控えていることや、新世代化に伴い既存モデルの値下げなども考えられるため新世代登場による買い控えや旧世代からの乗り換え、そしてグラフィックカード価格高騰によって手が出せなかった層からの需要などにも期待しているようです。

 

グラフィックスカードの出荷台数は2022年は悲惨な状況だったものの2023年からは回復していく見通しのようですが、個人的にそこまで甘くはないと考えられます。

というのもアメリカ含め世界各国ではインフレを起因とした景気後退リスクが増えており、アメリカの雇用統計でも失業率は横ばいなものの賃金の伸びは落ちている状態です。そのため、消費者が数万円もするグラフィックスカードをポンポンと買う状態とはなりにくく、結果的に2022年よりは出荷台数は増えるものの、2019年などコロナ前には程遠い状況になる可能性と考えられます。


 

 

 

 

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