謎のブロワー型GeForce RTX 4090が再登場。中身はGIGABYTE製GPU?

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ブロワー型のGeForce RTX 4090についてはNVIDIAがサーバ・データーセンター向けで活用されることを危惧して各社AIBに発売しないようにお願いをしていますが、中国で再びブロワー型クーラーを搭載したGeForce RTX 4090が登場し、中を開けるとGIGABYTE製GPUが搭載されている事が明らかになりました。

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NVIDIAが認めていないブロワー型クーラー搭載GeForce RTX 4090がまた登場。基板はGIGABYTE製

NVIDIAが2022年10月16日に発売したGeForce RTX 4090では消費電力が最大450WほどになることからNVIDIAのFounders Editionをはじめ、多くのAIBモデルでも3スロットから4スロット厚のGPUクーラーを搭載していましたが、これは冷却面で分厚くせざるを得ないのもありますが、NVIDIAはこのRTX 4090がサーバー・データセンター向けに使用される事を防ぐためにサーバーラックに入れにくいサイズにするようにAIBに制限を課していると見られています。

しかし、それでも中国のGPUメーカーは1月頃にブロワー型クーラーを搭載したGeForce RTX 4090を限定的に発売しています。ただ、このGPU自体は少量での販売しか行われておらず、AIや機械学習関連の業界の関係者に限定した販売が行われていたと見られていますがこのブロワー型RTX 4090について、別のAIBからのものと見られるものが新たに登場したようです。

MEGAsizeGPUが新しいブロワー型GeForce RTX 4090を発見し、画像と仕様書などを掲載しています。

この謎のRTX 4090は、一般的に販売されているNVIDIA GeForce RTX 4090と同じ基板レイアウトですが、前回登場した時と同じくデュアルスロットのブロワー型クーラーを搭載しています。

MEGAsizeGPUが掲載している画像の中にはこのRTX 4090の型番も掲載されており、そこには『GV-N4090WF3-24GD-T』と記載があります。この型番はGIGABYTE製のGeForce RTX 4090 WINDFORCE 24Gと見られており、ベースはGIGABYTE製RTX 4090を使っているものと見られています。

NVIDIAではAIBに対してブロワータイプのクーラーをRTX 4090などには搭載しない様に制限を課していますが、恐らくこれはGIGABYTEが製作したものでは無く、第三者がGeForce RTX 4090 WINDFORCE 24Gを大量に購入し、互換性のあるブロワータイプクーラーを製作し、搭載したものと見られています。

このブロワー型RTX 4090はコア数やVRAM容量は同じで、動作クロックも最大2520 MHzとリファレンスモデルと変わらない仕様になっています。パフォーマンス面では過去に似たようなブロワー型クーラーを搭載したRTX 4090について入手したユーザーが簡単なレビューを行っていますが、冷却面では特に問題はなく性能は普通に販売されているRTX 4090相当になっています。ただ、ブロワー型クーラーを5000rpm程度で回す事から騒音は凄まじく、近くで作業をする際はノイズキャンセリングイヤフォンを装着しないと耐えられないという評価になっています。

今回登場したブロワー型RTX 4090は、GIGABYTE製GeForce RTX 4090に後付けでブロワー型クーラーを搭載したものと見られます。仕入れ価格が20万円程度であるにもかかわらず、ブロワー型のRTX 4090は40万円程度と、仕入れ価格の2倍で販売されているため、収益としては成立しているようです。そのため、日本やアメリカなどではあまり見かけないかもしれませんが、中国などではこういった製品を作って小銭稼ぎをしようとする個人や企業が立て続けに出回ってくるかもしれません。特に最近では、RTX 4090などは小規模な開発者や研究者にとっては高性能なモデルでありながら手ごろな価格であるため、それなりの需要があるように思われます。ただし、当然のことですが、保証は付かないか、付いてもあまり当てにならないと思われるので、もしどこかで販売されていても、手を出さない方が安全であると言えます。

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