Intel Arrow Lakeの開発遅延?TSMCでのGPUダイ製造が2024年末まで延期。

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Intelでは第14世代CPUのMeteor Lakeのさらに次のCPUとして第15世代CPUのArrow Lakeを2024年以降に投入を計画していますが、DigitimesによるとTSMCで製造されるArrow Lake向けGPUダイの製造時期が2024年末以降に延期された事が明らかになったようです。

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TSMC 3nmで製造されるArrow Lake向けGPUダイ。製造開始が2024年末以降に延期された模様、開発に遅れか?

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Intelでは2023年から2024年にかけて第14世代CPUのMeteor Lake CPUの開発を進めています。このMeteor LakeではCPUなどは自社のIntel 4プロセスで製造する一方で、内蔵されるGPUダイに関してはTSMC 3nmなどで製造が予定されており、それらを1つのパッケージにする『タイル』技術が採用される初のCPUになっています。

このMeteor Lakeで利用されるタイル技術を投入しつつ、さらにCPUアーキテクチャーやGPUアーキテクチャーを進化させた第15世代CPUのArrow LakeをIntelでは2024年頃に投入する事を目指していますが、どうやら開発遅延が起きているのかTSMCへ依頼予定だった3nmの発注を遅らせた事が台湾のDigitimesより明らかになりました。

IntelのArrow LakeについてはCPUは自社Fabで製造し、GPUはTSMC 3nmで製造と言われていますが一部ではCPUもTSMCで製造されるという情報も出ていますが、どちらにせよ発売予定時期はMeteor Lakeが発売される2023年第3四半期から1年後の2024年第3四半期を予定しています。

実際にIntelが開示しているロードマップでもMeteor LakeとArrow Lakeは2024年までに登場し、CPU側についてはIntel 20Aプロセスを採用するとまで記載されていますが、DigitimesによるとIntelはTSMC 3nmの発注を2024年第4四半期まで遅らせているとのことです。

そのため、もしこの報道が正しければArrow Lakに関しては2025年の第1四半期ごろまで登場が遅れる可能性が出ているようです。

Arrow Lakeに関してはIntel 20Aと言うTSMC 3nm相当の製造プロセスが採用されると見られていますが、その前段階のIntel 4(7nm相当)を採用するMeteor Lakeについてはデスクトップ向けが開発中止された可能性が出るなど開発が順調には進んでいない事を伺わせるようなリークが何度も登場しています。

Arrow LakeについてはMeteor Lakeで開発された一部設計を流用する可能性も高くMeteor Lakeの遅れはそのままArrow Lakeの遅れにもつながるためDigitmesの報道の通りArrow Lakeに関しては少なくとも2025年まで登場が遅れるかもしれません。

Intelでは近年新製品の遅延は恒例の様になっており、Alder LakeとArc Alchemist GPU、そしてSapphire RapidsなどIntelの収益を支える主力製品が遅延する例が相次いでいます。この開発遅延についてIntel CEOのPat氏も『重大な課題』として株主からの質問に何度も回答していますが、Meteor LakeのみならずArrow Lakeまでも予定通りに出せないとなるとIntelのマネージメントに対して疑念が向けられるのは不可避です。(既に疑念を向けられているため株価は最安値まで落ちていますが・・・)

ライバルのAMDについては2024年にはZen5アーキテクチャーを搭載したRyzen 8000シリーズを投入すると見られているため、Meteor LakeやArrow Lakeの発売開始が遅れれば将来的にはIntel FabでAMDのI/Oダイを生産する様な状況にもなり兼ねないので何とか軌道修正して予定通りMeteor LakeやArrow Lakeを出せるようにして欲しい所です。

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