AMD Zen4 Ryzen 7000の3D V-Cache版が別にある模様。発売は2023年以降

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AMDでは2022年4月20日に3D V-Cacheを搭載したRyzen 7 5800X3Dを発売予定ですが、AMDでは2022年下半期に発売を行うRyzen 7000シリーズにも3D V-Cache版を用意しておりそれらは2023年頃に登場する見込みのようです。

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3D V-CacheとRyzen 7000シリーズ

AMD Ryzen 7000 ‘Zen 4’ CPUs With 3D V-Cache May Not Hit Desktops Till 2023 (wccftech.com)

3D V-CacheについてはAMDが2021年に発表した技術でCPUダイの上に大容量キャッシュを搭載するものになっています。この3D V-CacheはCPUダイに搭載されている32MBのL3キャッシュに加え、ダイの上に64MBのキャッシュを搭載し、ダイ辺り96MBのキャッシュ容量を搭載するというもので、2022年4月20日にこれらを市販化したRyzen 7 5800X3Dが発売されます。このRyzen 7 5800X3Dでは3D V-Cache化によって通常のRyzen 7 5800Xに比べるとGeekbenchやCinebenchなどシンセティックベンチマークにおいては大きな改善効果は見られませんが、ゲーミング時のパフォーマンスについては10%程度の改善効果が見られるなど効果としては大きくなっています。

この3D V-CacheですがAMDではZen4アーキテクチャーを採用するRyzen 7000シリーズでも採用したモデルを発売するようですが、この発売時期についてはRyzen 7 5800X3DやEPYC Milan-Xの存在もある事から遅れての登場になるようです。

3D V-Cacheの生産ラインが1つだけ。Zen4版はZen 3生産終了後に開始予定

Zen4アーキテクチャーを採用するRyzen 7000シリーズについては、3D V-Cache版が別に登場するのか、それとも3D V-Cache技術がZen4アーキテクチャーとして含まれているのかはあまり明確にはなっていませんでしたが、最近登場したZen4アーキテクチャーを採用するEPYC GenoaのGeekbenchベンチマーク上ではL3キャッシュが32MBしか搭載されていなかったことから通常のRyzen 7000シリーズでは恐らく3D V-Cache技術は採用されないと見られていました。そんなRyzen 7000シリーズについてですが、Greymon55氏によるとZen 3の3D V-Cache版のようにZen4でも3D V-Cache版が別に登場するようです。

この3D V-Cacheですが、現時点ではAMDでは生産ラインを1つしか持っておらず、現在はRyzen 7 5800X3DやEPYC Milan-Xの生産に割り当てが行われているとの事です。そのため、今後Zen4版の3D V-Cacheを生産するタイミングとしてはRyzen 7 5800X3DやEPYC Milan-XなどZen 3版 3D V-Cache搭載モデルの生産が終了した後になる事が見込まれているとの事です。

このZen4 3D V-Cache版が登場するタイミングですが通常のZen4 Ryzen 7000シリーズやZen4 EPYC Genoaなどは2022年下半期中に発売が行われると見られていますが、Zen4 3D V-Cache版については2023年以降の登場になるとの事です。

2023年のAMDは絶え間なくCPU新商品を投入?

Zen4 Ryzen 7000は2022年下半期中に発売が予定されていますが、3D V-Cacheについては2023年以降の登場になるとの事ですが、Zen5アーキテクチャーを採用するRyzenも2023年末頃の発売が予定されているというリークが過去に出現しています。

Zen5の高効率コアにはZen4D (Dense)を搭載。最大16コアになる模様

もし仮にAMDがZen5 Ryzenを2023年末頃に発売する事を計画しているとZen4 Ryzen 7000の3D V-Cache版については2023年の上半期に発売をすると考えられるためAMD製CPUについては2022年下半期に発売がされるRyzen 7000シリーズから大体半年毎に新製品がリリースされる事となるためCPUの新調を考えている方は迷う事が増えると見られます。

幸いなことにAMDではRyzen 7000シリーズから新たに採用するソケットAM5については何世代かに渡って利用できるように計画をしているとの事ですのでZen4 Ryzen 7000シリーズを買った後でも、Zen4 3D V-Cache版やZen5 Ryzenへの乗り換えは容易に行えるようになっていると見られています。

AMDの3D V-Cacheについてはゲーミング時のパフォーマンスを大きく向上させる事が可能になっておりRyzen 7 5800X3Dについてはレビューなどではかなり良い評価を得ている状態になっています。そのため、AMDではこの技術を引き続き採用するようで、Zen4 Ryzen 7000シリーズでも3D V-Cache版として登場させる事はほぼ確定のようです。今後、AMDでは3D V-Cacheで使っている3Dパッケージング技術はCPUのみならず、GPUにも採用されると見られており、3Dパッケージングを行う生産ラインも増設が行われると考えられますが急激に半導体製造のラインを増設する事は困難なためZen4 3D V-CacheはZen 3 3D V-Cacheを生産後から開始と言う流れになっていると見られています。

なお、3D V-CacheについてはZen4までは出てきそうですが、Zen5についてはどうなるか不明です。ただ、AMDではI/Oダイに3Dパッケージング技術を応用して機械学習用のアクセラレータを搭載するという特許を出願するなど3D V-Cacheの応用技術を展開する方向であるのは確かなようですのでZen5については3D V-Cacheのようなものを搭載するのが標準となるかもしれません。

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