AMD Ryzen 7000X3Dはオーバークロック不可。Microsoftは最適化を実施へ

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AMDがCES2023にて発表した3D V-Cache搭載のRyzen 7000X3Dシリーズですが、このCPUに関してオーバークロック機能が無効化されることとMicrosoftが最適化を施すことがAMDとプレスとのQ&Aセッションで明らかになりました。

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Ryzen 7000X3Dのオーバークロック機能は無効化。一方でMicrosoftは3D V-Cacheのためにドライバー最適化を実施。

AMD Ryzen 7000 X3D CPUs Don’t Feature Manual Overclocking, Microsoft To Deliver Optimizations In Windows 11 (wccftech.com)

CES2023で実施されたAMDの発表会後にAMDがプレスと新製品に関するQ&Aセッションを開催し、この中で発表された3D V-Cache搭載のRyzen 7000X3Dシリーズに関して一部情報が明らかになりました。

まず、一つめがRyzen 7000X3DについてはRyzen 5000X3Dと同じく3D V-Cache搭載モデルではマニュアルオーバークロック機能は無効化されており、Precision Boost Overdrive (PBO)やCurve Optimizerのみ有効化されるようです。

オーバークロック機能の無効化についてはAMDによると3D V-Cacheに関しては高温耐性があまり無いためオーバークロックや手動での電圧設定なども無効化されているとの事です。

実際にRyzen 9 7950X3Dの詳細仕様を確認すると、CPUの最大許容温度であるTjmaxは89℃に設定されており、Ryzen 9 7950Xの95℃に比べると低い設定になっています。

MicrosoftとAMDではRyzen 7000X3D向けにWindows11への最適化を実施

Ryzen 7000X3Dでは上位のRyzen 9 7950X3DやRyzen 9 7900X3Dにおいては3D V-Cacheを搭載する代わりに動作クロックの低いCCDを1基と高いクロックでの動作が可能な通常CCDを1基と言うハイブリッドチップレット化が行われていますが、このハイブリッドチップレットのためにMicrosoftとAMDではWindows 11で最適に動作するように最適化を共同で実施しているとの事です。

最適化により、高動作クロックでアドバンテージのあるタスクは通常CCDへ割り振り、V-Cacheによるアドバンテージを得られる場面ではV-Cache側のCCDへタスクを割り振るなどしてシングルコア性能とV-Cacheによる性能向上のいいとこどりを目指すとの事です。

この最適化はAMDのチップセットドライバーとして提供が行われる予定でRyzen 9 7950X3DやRyzen 9 7900X3Dなどハイブリッドチップセットを搭載するCPUについてはドライバーの熟成が進むにつれてゲーミング性能などが向上する可能性があるようです。


Ryzen 7000X3Dなどに対応するB650マザーボードに関しては現在セール中で3万円を切っている価格で発売されています。(って言ってもまだまだ高いですが・・・)

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