AMD Ryzen 7000シリーズの動作クロックや消費電力が判明。Ryzen 9 7950Xは最大5.7 GHzに

  • 2022年8月5日
  • 2022年8月5日
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AMDでは2022年8月29日にZen4アーキテクチャーを採用するRyzen 7000シリーズを発表し、9月15日に発売を予定していますが、今回このRyzen 7000シリーズとして最初に登場する4モデルの動作クロックやTDPなど詳細情報が出現しました。

9月15日に発売のAMD Ryzen 7000シリーズ

AMDでは2022年5月に開催されたCOMPUTEX2022にてZen4アーキテクチャーを搭載するRyzen 7000シリーズを2022年秋に発売する事を発表しましたが、8月29日に発売日や発売される4モデルのCPUについて詳細発表が行われ、2022年9月15日に発売がされる見込みです。

このRyzen 7000シリーズではIPCについてはZen3と比べると約8%向上し、ワットパフォーマンスについては25%向上を目指し、動作クロックについては最上位モデルでは5.5 GHz以上の動作クロックを実現する事を計画しています。

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今回は、そんなAMDのRyzen 7000シリーズについて9月15日に発売がされる4モデルについて動作クロックやTDPに関する情報が出現しました。

ギャズログ | Gaz:Log

AMDではCES2022にて2022年下半期にZen4アーキテクチャーを採用した第6世代 RyzenであるRyzen 7…

Ryzen 7000シリーズ各モデルの動作クロックやTDPが判明

wccftechやBilibiliのアカウント、ECSM_OfficialからRyzen 7000シリーズとして最初に発売される4モデルに関して動作クロックやTDP、ブースト時の最大消費電力などが出現しました。

最上位モデル:Ryzen 9 7950X

Ryzen 9 7950XはRyzen 7000シリーズの最上位モデルとして発売がされるCPUで、現行のRyzen 9 5950Xと同じく16コア32スレッドに据え置かれますが、動作クロックについてはベースクロックが4.5 GHzとなり、ブースト時は5.7 GHzに設定されるとの事です。このブーストクロックについてはIntelのCore i9-12900KSの5.5 GHzを200 MHz上回る値となっています。

キャッシュ関係ではL2キャッシュが1コア辺り1MBであり、L3キャッシュが各CCD毎に32MBである事からL2キャッシュ16MB+L3キャッシュ32MB+32MBで合計80MBのキャッシュ容量を備えます。

なお、TDPについては170Wに設定され、ブースト時などの最大消費電力は230Wになると見られています。

ハイエンドモデル上位:Ryzen 9 7900X

Ryzen 9 7900Xはハイエンドモデルとして12コア24スレッド構成となるCPUで、動作クロックはベースが4.7 GHz、ブースト時は最大5.6 GHzで動作する設定になるようです。

キャッシュ容量はL2キャッシュが合計12MB、L3キャッシュが合計64MBでCPU全体では76MB搭載し、TDPについてはRyzen 9 7950Xと同じく170Wで最大消費電力については不明ですが230Wを下回るものと見られています。

ハイエンドモデル下位:Ryzen 7 7700X

Ryzen 7 7700Xでは8コア16スレッドを搭載し、主にハイエンドなゲーミングPCなどを構築するユーザー向けの製品となっています。動作クロックはベースが4.5 GHz、ブースト時が最大5.4 GHzとRyzen 9 7950Xに比べると控えめになっていますが、その分TDPは105W、最大消費電力は142Wと扱いやすい設定になっています。

Ryzen 7 7700XではL2キャッシュは8MB、L3キャッシュはCCDを1基のみ搭載のため32MBで合計40MBのキャッシュ容量を持つCPUになっています。

なお、現行のRyzen 5000シリーズではRyzen 7は5800Xとなっていましたが、今回はRyzen 7 7700Xとティアが下げられていますがこれについては将来的に3D V-Cache搭載版をRyzen 7 7800X3Dとして置くことを考慮している可能性があるようです。

アッパーミドルレンジ:Ryzen 5 7600X

Ryzen 7000シリーズの中で最も安価かつコストパフォーマンスに優れるモデルとして投入されるのがRyzen 5 7600Xで、構成は6コア12スレッドと現行のRyzen 5 5600Xと同じになっています。

動作クロックはベースが4.7 GHz、ブーストが5.3 GHzとなっておりTDPは105W、最大消費電力は142WとRyzen 7 7700Xと同じになっています。

このCPUではL2キャッシュが6MB、L3キャッシュが32MBで合計38MBのキャッシュ容量を持っています。

オーバークロックはあまりできない可能性

wccftechによるとRyzen 7000シリーズについてはユーザーがCPUの電圧に手を加える場合、下げ方向つまりアンダーボルトのみが可能で、オーバークロックなどで一般的な電圧上昇などの設定は制限される可能性があるとの事です。

AMDとしてはまだRyzen 7000シリーズの安定性について分かっていない点があるためRyzen 7 5800X3Dが発売されて間もない頃はオーバークロックが一律で制限された時と同じ扱いで今後解除される可能性があるのか、そもそもRyzen 9 7950Xのブーストクロックが5.7 GHzと既に高い水準にあり、これ以上高い動作クロックでの動作は設計上不可能であるのかは不明です。

ただ、現時点ではIntelのRaptor Lake-Sのように6.0 GHzを超えた動作クロックにオーバークロックと言うのはRyzen 7000シリーズでは出来なさそうです。

 

Ryzen 7000シリーズの動作クロックはかなり高めになる事がCOMPUTEX 2022などでアピールしていましたが、実際に最大で5.7 GHzと今までのRyzenシリーズでは考えられないぐらいの動作クロックになっています。ただ、高い動作クロックに対してCPUの最大消費電力は240Wとかなり控えめな数字となっているため、パフォーマンス面ではIntelのRaptor Lake-Sと同等レベルか若干劣る可能性さえもあり得そうですが、ワットパフォーマンス面ではRyzen 7000シリーズが有利と言えそうです。

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