AMD Ryzen 7 7840Uのベンチマーク登場。Core i7-1280Pを27%上回る性能に

  • 2023年3月19日
  • Zen4

AMDでは2023年上半期に、薄型ノートPC向けに消費電力などを低減させたRyzen 7040Uシリーズを発売予定としていますが、今回この中でハイエンドモデル、Ryzen 7 7840Uのベンチマーク登場、たった28Wと言う消費電力でより大きな電力を消費するモデルと同等の性能を持っている事が明らかになりました。

TDP28WのRyzen 7 7840Uのベンチマーク登場。TDP45WのCore i7-12700Hに迫る性能を記録

AMDは、ノートPC向けRyzen 7040 Phoenix CPUラインナップとして現在はハイエンドやゲーミングノートPC向けのHSおよびHシリーズのみ市販投入が行われていますが、近い内に薄型ノートPC向けに消費電力を下げるなど最適化を施したRyzen 7040Uシリーズを発売予定です。

Weibo Body - Weibo

この薄型ノートPC向けのRyzen 7040Uシリーズについては過去にミドルレンジ向けモデルのRyzen 5 7640UのGeekbenchベンチマークが登場していましたが、今回ハイエンドモデルとなるRyzen 7 7840UのCinebench R23ベンチマークが中国のWeibo上に登場しました。

AMD Ryzen 7 7840Uは、CPU側にはZen4、GPU側にはRDNA3を備えたAPUで、CPU側には8コア16スレッド構成で、ベースが3.3 GHzで動作します。キャッシュはL2が8MB、L3が16MBとなり、合計26MBのキャッシュ容量を持ちます。GPU側にはRDNA3アーキテクチャを採用するRadeon 780Mグラフィックスを備え、Compute Unitは12基搭載されており、高いグラフィックス性能が期待できる設計になっています。このAPUは薄型ノートPCでの搭載を想定しているため、TDPは15~28Wのレンジで設定が可能な省電力モデルになっています。

Weibo上で掲載されていたのはLenovo製ノートPCにRyzen 7 7840Uを搭載したモデルのベンチマーク結果のようで、Cinebench R23の結果はマルチコアのみとなっていますが、スコアは14825ptを記録しています。

Chart by Visualizer

Ryzen 7 7840Uの前世代モデルとなるRyzen 7 6800Uでは10487ptが記録されていたため、性能は41%向上とZen4を採用する事でワットパフォーマンスが大きく向上した事による性能向上が大きくなっています。特に、TDPが45Wに設定されていたRyzen 9 6980HXをも上回るスコアを叩き出しているため、ワットパフォーマンスに関しては大幅に向上している事が明らかとなっています。

競合のIntel製CPUに対しては、同じTDP28Wレンジに位置するハイエンド製品としてCore i7-1280Pが存在しますが、NotebookCheckに掲載されているベンチマーク結果では11666ptが平均値として挙げらており、Ryzen 7 7840Uが27%上回る結果になっています。Core i7-1280Pでは6P+8Eの合計14コア、20スレッドとRyzen 7 7840Uを上回るCPU構成となっていますが、高性能コアの数が少ないためRyzen 7 7840Uに劣後するスコアになっているものと見られています。

Ryzen 7 7840Uに関してはIntelのTDP45W製品であるCore i7-12700Hの15283ptに3%劣後するスコアにもなっておりRyzen 7040UシリーズではIntel製品に対してワットパフォーマンスは大きく上回っていると言えます。

このRyzen 7 7840Uに関してはCPU性能がIntel製品を大きく上回りながらも、消費電力は低いという事でIntelのノートPC向けCPUにとっては脅威とも言える性能になっています。また、このRyzen 7 7840Uを含むRyzen 7040Uシリーズでは強力な内蔵グラフィックスも備えているため、2021年に投入されたAlder LakeをベースとしてCore i7-1280PやCore i7-1370Pでは対抗する事は厳しいと言えます。

そのため、2023年に高性能なノートPCを買うのであればRyzen 7040Uシリーズを搭載している製品がオススメと言えそうです。


 

 

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