1月21日 11:00発売開始。AMD Radeon RX 6500 XTの仕様と予約在庫情報

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22年1月5日に発表されたAMDのエントリー向けGPUにあたるRadeon RX 6500 XTですが、発売は1月21日11:00からの予定と公式発表されました。ここでは、そんなAMD Radeon RX 6500 XTの仕様情報や予約販売情報を紹介します。

目次

予約・在庫情報(仕様情報はスクロールしてください)

主にネットでの予約、販売情報を取り上げます。
実店舗などで実施される抽選や先着販売などは各店Twitterをフォローした方が素早く情報を集められます。

ショップ名 パソコン工房 TSUKUMO ソフマップ Ark ヨドバシ ドスパラ
リンク RX 6500 XT RX 6500 XT RX 6500 XT RX 6500 XT RX 6500 XT RX 6500 XT

更新情報

1月21日 12:00|TSUKUMOなどでも取り扱い開始。ヨドバシは品切れ。

1月21日 11:00|Radeon RX 6500 XTが発売開始。(ARK、Amazonのみ。TSUKUMOなどはまだの模様)

最安値は玄人志向のモデル。27,273円でAmazonで販売中→11:15品切れ

1月21日 9:45 |検索リンクを掲載。(TSUKUMOは特設サイトが掲載される事が多いため、そのリンクを掲載)発売は11:00から開始予定。

1月20日 11:45 | 玄人志向のモデルが最安値で29,700円で登場予定。その他モデルは3万円中盤で登場予定

意外にも良心価格?Radeon RX 6500 XTが3万円台で各社から登場 – PC Watch

Radeon RX 6500 XTについて

Radeon RX 6500 XTはRadeon RX 6000シリーズの中ではエントリーにあたる製品となっており、1080p程度の解像度で高い画質を追求しない環境下でのゲーミングに最適化されたモデルとなっています。

仕様としては、AMDとしては初めて採用されるTSMC 6nmで製造されたNavi24 GPUが搭載され、16基のCU、1024基のStream Processorsが搭載されています。動作クロックについては、ゲーム時が2610MHz、最大ブーストで2815MHzとRadeon RX 6000シリーズの中では最も高く、モデルによっては更に高いクロックに設定される可能性があります。一方でTDPに関しては最大107Wと低く6pin電源を1つ搭載しています。

VRAM容量と仕様に関しては、4GB GDDR6を搭載し、16MBのInfinity Cacheが備え付けられていますが4GBと言う容量の少なさから高解像度のテクスチャーを多用するゲームなどではパフォーマンス面で苦戦するものと見られています。

Radeon RX 6500 XT Radeon RX 6600 Radeon RX 6600 XT Radeon RX 6700 Radeon RX 6700 XT Radeon RX 6800 Radeon RX 6800 XT Radeon RX 6900 XT Radeon RX 6900 XT Liquid Cooled
GPU SKU Navi 24 Navi 23 Navi 23 (XT?) Navi 22 (XL?) Navi 22 (XT?) Navi 21 XL Navi 21 XT Navi 21 XTX Navi 21 XTXH
Compute Units 16 28 32 36 40 60 72 80 80
Stream Processors 1024 1792 2048 2304 2560 3840 4608 5120 5120
ゲームクロック 2610 MHz 2044 MHz 2359 MHz TBA 2424 MHz 1815 MHz 2015 MHz 2015 MHz 2250 MHz
ブーストクロック 2815 MHz 2491 MHz 2589 MHz TBA 2581 MHz 2105 MHz 2250 MHz 2250 MHz 2345 MHz
VRAM仕様・容量 4 GB GDDR6
+ 16 MB Infinity Cache
8 GB GDDR6
+ 32 MB Infinity Cache
8 GB GDDR6
+32 MB Infinity Cache
12 GB GDDR6
+ 96 MB Infinity Cache?
12 GB GDDR6
+ 96 MB Infinity Cache
16 GB GDDR6
+128 MB Infinity Cache
16 GB GDDR6
+128 MB Infinity Cache
16 GB GDDR6
+128 MB Infinity Cache
16 GB GDDR6
+128 MB Infinity Cache
バス幅 64-bit 128-bit 128-bit 192-bit 192-bit 256-bit 256-bit 256-bit 256-bit
メモリー速度 14 Gbps 14 Gbps 16 Gbps 16 Gbps? 16 Gbps 16 Gbps 16 Gbps 16 Gbps 18 Gbps
帯域幅 144 GB/s 224 GB/s 256 GB/s 384 GB/s 384 GB/s 512 GB/s 512 GB/s 512 GB/s 576 GB/s
TDP 107W 132W 160W TBA 230W 250W 300W 300W 330W

Radeon RX 6500 XTのパフォーマンスについて

Radeon RX 6500 XTについては、GPU自体の性能は6nm化や高い動作クロックによってRadeon RX 5500 XTを上回っていますが、VRAM容量が4GBと言う点でゲーミング時のパフォーマンスなどで足を引っ張る場面が見られています。

また、同じくエントリー向けモデルであるNVIDIA GeForce RTX 3050がどの程度の性能か明確では無いためエントリー向けモデルを買うならどちらが買いか判断するのは難しい所です。

AMD Radeon RX 6500 XT Review: The Return of the ‘Budget’ GPU | Tom’s Hardware (tomshardware.com)

Toms HardwareではFarcry6やFlight Simulator 2020など重めのゲーム7つを用いてパフォーマンスを測定した平均値を示したグラフが掲載されています。ここでは、1080p環境(標準画質)ではRX 6500 XTは平均77FPSでRadeon RX 5500 XT 4GBやGTX 1650 Superとほぼ同等のレベルになっています。

一方で、同じ1080p解像度でも画質設定を最大限まで上げると平均FPSは37程度にまで下がり、8GBのVRAMを搭載するRadeon RX 5500 XTに対して25%程度劣るなどVRAM容量が4GBと言う点がボトルネックになっているのは明確です。

PCIe Gen 3.0と組み合わせて利用を考えている人は要注意

Radeon RX 6500 XTではPCIe Gen 4.0まで対応していますが、コストダウンのためなのか、レーン数が4レーンと非常に少なくなっています。

AMD Radeon RX 6500 XTはPCIe 4.0 x4接続に。動画支援など一部非対応

2003年 2007年 2010年 2017年 2019年
バージョン PCIe 1.0 PCIe 2.0 PCIe 3.0 PCIe 4.0 PCIe 5.0
x1 250MB/s 500MB/s 1GB/s 2GB/s 4GB/s
x4 1GB/s 2GB/s 4GB/s 8GB/s 16GB/s
x8 2GB/s 4GB/s 8GB/s 16GB/s 32GB/s
x16 4GB/s 8GB/s 16GB/s 32GB/s 64GB/s

*ここで示される値は理論上の最大値のため実際の転送速度は表より数%少ないです。

PCIe Gen4.0 x4接続でも速度面ではPCIe 3.0ではx8相当、PCIe 2.0ではx16相当となっており、一見あまり影響は無いように見えるかもしれません。

ただ、気を付けなければならないのが、Radeon RX 6500 XTではx16の形はしていますが、配線自体はx4分のみになっています。そのため、PCIe Gen3.0接続で利用すればPCIe Gen4.0での利用に比べて半分の転送速度となり、GPUに負荷がかかるほど、パフォーマンス面では不利になります。

Toms Hardwareではこの違いも検証されていますが、PCIe Gen 3.0接続で作動させると標準画質では平均FPSはGen4接続に比べて9%の低下し、より負荷が高まる最高画質設定では30%近くFPSが低下します。

そのため、PCIe Gen 3.0まで対応のマザーボードに搭載する場合は性能が最大限に発揮されないです。

非力なCPUと組み合わせる場合、日常使用でも注意が必要になる可能性も

Radeon RX 6500 XTでは最近のGPUでは当たり前になりつつある動画支援機能も一部非搭載となっています。

Navi 24 (RX 6500 XT) Navi 23 Navi 22 Navi 21
製造プロセス TSMC 6nm TSMC 7nm TSMC 7nm TSMC 7nm
PCI Express 4 lanes PCI Express 4.0 8 lanes PCI Express 4.0 16 lanes PCI Express 4.0 16 lanes PCI Express 4.0
Decode: H.264/4K, H.265 対応 対応 対応 対応
Decode: AV1 非対応 対応 対応 対応
Encode: H.264/4K, H.265 非対応 対応 対応 対応

H.264やH.265のデコード機能についてはRadeon RX 6500 XTには搭載されていますが、NetflixやYoutubeなどで採用されている最新の動画用フォーマットであるAV1のデコード機能は非搭載とされています。このAV1はCPUで処理をすればRyzen 7 3000シリーズですと30~40%程度デコード処理に持っていかれてしまいますので、非力なCPUと組み合わせて使用する場合は注意が必要です。

また、H.264/H.265のエンコードにも非対応という事ですので、ゲームのストリーミング配信やGPUを使用した動画エンコードなども利用出来ないという事になります。

最近のGPUではAV1のデコードやH.264/H.265のエンコードなどの動画支援機能は標準搭載となりつつありますが、Radeon RX 6500 XTでは価格低減の一環で一部機能が非搭載となっています。そのため、購入を検討している人はこの点に関しても注意する必要があります。

Radeon RX 6500 XTの価格について3万円台での発売になると見られており、パフォーマンス面ではApex LegendsやFortnite、CS:GOなど動作が比較的軽いeSportsタイトルであれば快適なプレイは可能で、限られた予算の中でeSportsタイトルをプレイしたいのであれば選択肢に入れるのも悪くないと考えられます。

ただ、BF2042やFarcry 6など最新ゲームのプレイを快適にプレイする事は難しく、1年後、2年後に発売されるゲームでは画質を下げても30FPSを下回る事は確実で長く使えるGPUとは言えないモデルになっています。

ライバルであるNVIDIA GeForce RTX 3050の発売が1週間後となりますが、どれほどのパフォーマンスと価格で登場するかが不明なことから例え売り切れになる可能性があっても急いで買う事はおすすめ出来ない状況です。

他には、PCIe Gen 3.0では明確なパフォーマンス低下が確認されたり、動画支援機能が一部省かれるなどエントリー向けGPUと言いつつ、エントリーGPUを買う層が持っているであろう環境(PCIe Gen3.0や4コア以下のCPU環境)とはアンマッチが起きている点も購入する際に考慮すべき点と言えます。

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