Alder Lake-SのTurbo Boostは定格の1.3倍のパフォーマンスを発揮

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第12世代、Intel Coreシリーズとして登場したAlder Lake-Sですが、Turbo Boost時と定格時のパフォーマンスの差について明らかになりました。

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Alder Lake-Sの一部パフォーマンス情報が出現

Intel Core i9-12900K up to 36% faster in Cinebench R20 in Maximum Turbo Power (PL2) mode – VideoCardz.com

Alder Lake-Sのパフォーマンスについては、レビューなどは発売日でもある11月4日まで解禁がされない予定となっていますが、Lenovoのゲーミングデスクトップ商品企画マネージャーのアカウントであるWolStame氏が中国のSNS、知乎にてTurbo Boost時と定格時のパフォーマンス差がどれぐらいあるのか掲載をしました。

Turbo Boostで最大1.36倍の性能向上

WolStame氏はCinebench R20を定格での計測と、Turbo Boostを有効にしての計測を比較した表を「うっかり」掲載したようです。

この表によると、Core i9-12900Kでは定格でもあるTDP125Wの範囲内であればCinebench R20のマルチコア時のスコアは7492ptに対して、Turbo Boost時のTDPである241W時は10180pt、約36%パフォーマンスの向上が図られるとの事です。

Core i7-12700Kでは定格が6689pt、Turbo Boost時が8677ptと約30%、Core i5-12600Kの定格は5953pt、Turbo Boost時が6551ptと約10%の性能向上が確認できるとの事です。

Core i9やCore i7では定格とブーストのパフォーマンス差が30%以上ある一方で、Core i5では10%台に留まっている理由としては、Core i9やCore i7では定格時のベースクロックがCore i5に比べて低く抑えられています。そのためこのようにブースト時の伸び幅については大きな差が生まれてしまっているのだと考えられます。

Alder Lake-Sから変わったTDPについて

IntelではAlder Lake-S登場まで、CPUの消費電力やどのぐらい発熱するか推測するのに必要だった『TDP』の値はあまり役に立つ数値ではなく、Turbo Boostなど動作クロックを引き上げる機能が働くとTDPの2倍程度の消費電力を要求する事もありました。

しかし、IntelではAlder Lake-SからこのTDPと言う考え方を見直し、Processor Base PowerとMaximum Turbo Powerの2つの値が示されるようになりました。

Processor Base Powerが従来までのTDPと言われていた値になり、ベースクロックでの動作時はこのTDPを超えない設計となっているとの事です。

Maximum Turbo Powerと言うのは従来まではPL2と呼ばれていた値ですが、機能が若干異なっています。PL2では基本的には数秒間だけ動作クロックを可能な限り引き上げる機能となっていましたが、Alder Lake-SのMaximum Turbo Powerでは可能な限り長時間、高いクロックで動作するように改められています。そのため、このようなMaximum Turbo Powerと言う値が設定されるようになりました。

 

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Alder Lake-SからTDPがProcessor Base PowerとMaximum Turbo Powerに分けられるようになったのは地味ながらもCPUクーラーや電源ユニットを選ぶ際に参考にしやすいので良いムーブに感じます。

WolStame氏が掲載した定格とブースト時のパフォーマンス差ですが、正直Core i9-12900Kなどはベースが3.2GHz、ブーストが5.1GHzと定格時の動作クロックがかなり低く抑えられているのでブースト時に1.36倍パフォーマンスが向上するのはある意味当然のように感じます。

この表を見て思ったですが、Core i5-12600Kのコストパフォーマンスや扱いやすさは高いレベルにあると感じました。このCore i5-12600Kはブースト時でもTDPは150Wに抑えられている一方で、パフォーマンスは定格時のCore i7-12700Kとほぼ同等レベルにまで食いついています。

また、価格はCore i5-12600Kが39,000円でCore i7-12700Kが57,999円の7割程度の価格で購入出来てしまうので扱いやすさやコストパフォーマンスが非常に高く発売されればロングヒット商品となりそうな予感がします。(もう既にTSUKUMOの予約では売り切れています)

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