Zen 5世代 EPYC『Turin』では256コアで、TDPが最大600Wになる模様

  • 2021年10月29日
  • 2021年10月31日
  • Zen5

NVIDIAのAda LovelaceやAMDのRDNA3など近い内に登場するGPUではTDPが最大500Wを超えるのでは無いかと噂されていますが、CPU単体でも500Wを超える時代が数年以内に来るようです。

EPYCが絶好調なAMD。2023~2024年登場予定のZen5 EPYCの情報出現

AMD EPYC "Turin" with Zen5 cores rumored to feature maximum TDP of 600W - VideoCardz.com

AMDではサーバー向けCPUとしてEPYCをラインアップしており、2021年3月にはZen3世代のアーキテクチャーに刷新したEPYC Milanをリリースしています。

その甲斐あってか、2021年第三四半期決算ではこのEPYCがCloudflareやNexflixなど多くの顧客を獲得した事でEPYCなどデータセンター向け製品を扱うエンタープライズ部門の売上高は前年比で69%増の売上高を記録しています。

AMD Reports Third Quarter 2021 Financial Results :: Advanced Micro Devices, Inc. (AMD)

そんな、EPYCについて2022年にはZen4アーキテクチャーを搭載したEPYC Genoaを準備している見込みですが、その次の年である2023年から2024年に登場するZen5アーキテクチャーを搭載したEPYC Turinについて、コア数が256コア、512スレッドとなる一方で、TDPが600Wにも達するという情報が出現しました。

Zen5世代のEPYCではTDPが600Wに。現行EPYC Milanの2倍以上のTDP

2022年に登場が予定されているEPYC Genoaでは従来までの64コア128スレッドから最大96コア、192スレッドのモデルが登場予定となっています。このコア数の大幅な増加によってTDPも大きく上がる見込みで、最大400WのTDPを発揮すると予定されています。

このTDP 400Wでもかなりのインパクトがある数字でしたが、AMD関連のリークを扱うExecutableFix氏によるとZen5アーキテクチャーを採用するEPYC TurinではTDPが最大600Wにも達すると指摘しています。

Zen5アーキテクチャーについては、2023年から2024年に登場すると見られており、現時点で判明している情報としてはAlder Lakeのようなハイブリッドデザインを採用すると見られており、Zen5とZen4Dを組み合わせたモデルになると言われています。

Zen4 Raphaelの次はZen5 Granite Ridge?Zen5+Zen4のハイブリッド

このハイブリッドデザインは主にコンシューマー向け製品であるRyzenにしか採用されず、EPYCではZen5のみ搭載と言う可能性はありそうですが、どちらにせよEPYC Turinでは現行のEPYC Milanの280WやGeForce RTX 3070 Ti (290W)の2倍以上の消費電力をCPU単体で消費する模様です。

なお、Zen5ではZen4 EPYC Genoaから採用されるソケットSP5を引き続き採用するようですが、このソケットSP5自体、1msと瞬間的ですが最大700Wまで対応し、Peak Power with PPCと言う項目では最大600Wまで対応しているようですのでExecutableFix氏が述べたTDPが最大600Wと言うのは適当な数字では無さそうです。(このPeak Power with PPCの意味は良くわかりませんが・・・)

コア数は最大で256コア、512スレッド

TDPについては600WというExecutableFix氏のリークに追加で、Greymon55氏もこのZen5 EPYCについて追加で情報を得ているようで、その情報によるとZen 5 EPYCには2つの構成が存在する模様です。

一つが192コア、384スレッドでもう一つが256コア、512スレッドと言う構成です。

EPYC GenoaではCPU上には12基のCCDをレイアウトする事で、96コア192スレッドを実現していますが、ソケットSP5自体、最大で16基のCCDをレイアウトする事が可能となっているようです。このソケットSP5が持てる最大数のCCDである16基を搭載したモデルがEPYC Bergamoと呼ばれるモデルでこちらは128コア、256スレッドとなっていますが、Bergamoの次に登場するZen5 EPYCでは更にその2倍のコア数を持てるようになる模様です。

これを実現するには、CCD1基あたり16コアを入れるか、3D V-Cacheの技術を応用してCCD1基を搭載するスペースに2基のCCDを重ねたものを搭載など、AMDがどのようにこの256コアと言うのを実現するのかは興味深い所です。

メモリーは更に高速化。DDR5-6400まで対応する見込み

DDR5に対応するEPYC GenoaではDDR5-5200まで対応する事となっていますが、EPYC TurinについてはDDR5-6000、さらにストレッチゴールとしてDDR5-6400まで対応する可能性がある事が過去にGIGABYTEから流出したAMDの資料に記載されています。

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2022年に発売が予定されているGeForce RTX 4000シリーズ(Ada Lovelace)やAMDのRDNA3搭載 Radeon RX 7000シリーズではTDPが500Wを超える事が見込まれており、1000W電源ぐらい買わないと耐えられない気がしてきていたのですが、サーバー向けについては更に苦しそうですね。EPYCは基本的にHEDT向けであるThreadripperにも流用されるのが通例となっていましたが、EPYC GenoaでもTDPは最大400Wとなっていましたが、EPYC Turinは600Wという事でもしThreadripperが出るもんならCPU用とGPU用で電源を分けないともう対応が出来ませんね。日本のコンセントは100Vで最大15Aという事で電源ユニットはどんなに頑張っても1200W出力が限度ですので、1個の電源でEPYC Turin世代のThreadripperとハイエンドGPUを動かしたければ200V電源を引っ張るしかないです。

って言うかTDP600WのThreadripperは流石に出ない気はしますが・・・

あと、256コア512スレッドとなるともうこのEPYCはCPUと言うよりGPUに近い存在になりつつありますね。

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