NVIDIAがAmpereをTSMC 7nmへ切り替え予定。2021年中に登場予定

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TSCM Ampere
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9月にRTX 3080やRTX 3090などをリリースし、10月末にRTX 3070をリリースするなど何かと話題の多いNVIDIAのGeForce RTX 3000シリーズですが、製造プロセスを現在の8nmから7nmに切り替えを予定しているようです。

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NVIDIAがTSMC 7nmを採用したRTX 3080等を準備中

台湾や中国の半導体関連ニュースを取り扱っているDigitimesによると、NVIDIAが2021年製造に向けてTSMC 7nm製造ラインを確保したと報じられています。

NVIDIAはTSMC 7nmを新たに確保したとみられる

NVIDIAの最新GPUアーキテクチャーであるAmpereですが、A100と呼ばれる産業用GPUではTSMCの7nmプロセスを使用して製造がされています。一方でコンシューマー向けGPUであるRTX 3080等のRTX 3000シリーズはサムスンの8nmプロセスで製造がされています。

当初、TSMCとしてはA100でAmpereアーキテクチャーをTSMCで製造していたため、同じアーキテクチャーのコンシューマー向けだけ別のファウンドリーで作るはずはないと高を括り、条件などはNVIDIA側に折れてもらおうと考えていたようですが結果的にサムスンの8nmへ行ってしまいました。

しかし、Digitimesによると最近NVIDIAは新たにTSMCの7nm製造ラインを小さくないボリュームで確保したと報じられています。

5nm移行とHuawei問題でNVIDIA側に『良い条件』が提示されたか

AppleのiPhone11などで採用されていたA13 BIONICなどはTSMC 7nmを利用して製造されていましたが、iPad AirやiPhone 12シリーズで採用されているA14 BIONICはTSMCの5nmを使用して製造され始めています。

他の要因としては、世界的なHuawei排除によって余裕が無かったTSMC 7nmに若干の『空き』が出だしたと見られています。

そのため、TSMC側は既にTSMC 7nmを利用していたNVIDIAに対して『良い条件』を提示した可能性があります。

また、NVIDIA側もRTX 3000シリーズの製造に使っているサムスンの8nmプロセスでは歩留りの悪い状態が続いているため、TSMC 7nmを採用する事で採算性や品薄状態の改善が見込まれるためTSMC 7nmに乗り換える動機は十分あります。

TSMC 7nmモデルはRTX 3000 Refreshで登場か

サムスンの8nmで製造されている現行のRTX 3000シリーズをTSMC 7nmへ移行する場合、製造方法が異なるため、再設計や再試験などを実施する必要があります。また、顧客体験を考慮した上でも同じ商品名で8nmと7nmが混在している場合ユーザーに混乱を招くことが予測されます。

そのため、恐らくRTX 2000シリーズであったような『Super』モデルなどRefresh版として登場すると考えられます。

ただし、2021年末から2022年初旬にかけて5nmプロセスを採用したRDNA 3が登場すると同時に、NVIDIAも2021年のTSMC 5nm製造ラインを予約しています。

そのため、TSMC 7nmで製造されるRefresh版は登場時期は2021年の早い内に登場させ、2021年末頃にRTX 4000シリーズなどをリリース可能性などがあります。

RTX 3080やRTX 3090などは深刻な品薄問題に直面しており、11月にかけて登場すると見られているRadeon RX 6000シリーズに対して大きなハンディキャップとなる恐れがあります。AMDの『Zen 3』プロセッサ発表会ではRX 6000シリーズの最上位モデルはRTX 3080並みと事前に発表しており、このままRTX 3080などの品薄問題が解決されなければ顧客がそのままRadeon系に流出する事態も考えられます。

個人的な意見ですが、RTX 3000シリーズが発表された直後に数か月後にVRAMが倍増された商品登場の噂や、コンデンサーの検討不足による不具合そして、8nmから7nmへの移行の話など購買意欲を削ぐ話題が多いのが少々気になります。

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