TigerLake-Hのベンチマーク出現。シングルコア性能が高い

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CES 2021にて、デスクトップ向けの『Rocket Lake-S』CPUと同時に発表される予定のゲーミングラップトップ向けCPUである『Tiger Lake-H』ですが、今回そのベンチマーク結果が出現しました。

目次

TDP 35W、4コア8スレッド『Tiger Lake-H』のベンチマーク出現

『Tiger Lake-H』はゲーミングラップトップ等のモバイル向けとしては高い性能が要求される用途での使用が想定されており、8コア16スレッドまで対応するTDPが45Wと4コア8スレッドまで対応するTDP 35W版が登場する予定となっています。今回、Geekbenchにて後者のTDP 35W版のベンチマークが出現しました。

Core i7-11370Hのシングルコア性能はRyzen 7 5800Hより高い

Geekbench_Corei7-11370H

今回、Geekbenchに掲載されたモデルは『TIMI Laptop』と呼ばれており開発用キットと思われます。スコアは、シングルコアでは1572pt、マルチコアでは5065ptを記録しています。同じ、ゲーミングラップトップ向けのCPUである『Cezanne-H』系のAMDのRyzen 7 5800Hがシングルコア1475pt、マルチコア7630ptである事からCore i7-11370Hの方が約7%程上回っています。
この7%の性能差ですが、AMD Ryzen 7 5800Hではブーストクロックが最大4.45GHzに対してIntel Core i7-11370Hでは4.8GHzにまで達している事からこのような性能差が出ていると考えられます。
シングルコアではリードしたIntelですが、マルチコアではRyzen 7 5800Hに対して4コア少ない事からリードを許しています。

Core i5-11300Hも高いシングルコア性能を維持

Geekbench_Corei5-11300H

Core i5-11300Hでも高いシングルコア性能は維持されており、シングルコア1440ptに対してマルチコアは4909ptを記録しています。直接競合モデルとなるAMD Ryzen 5 5600Hでは、シングル1379ptである事からCore i7-11370H vs Ryzen 7 5800Hと等しく、約5%程度リードしています。こちらもRyzen 5 5600Hの8コア16スレッドに対してCore i5-11300Hは4コア8スレッドである事からマルチコアでは大きく差が開いてしまっています。

 

ゲーミングラップトップ等がターゲットとなるIntelの『Tiger Lake-H』ですが、シングルコア性能はWillow Coveアーキテクチャと高いブーストクロックによってAMDの『Cezanne-H』を上回っています。ゲームなどではシングルコア性能が重要になってくる事が多いため、ゲーミングラップトップにおいてはこの結果を見る限りはIntelの方が優勢かもしれません。ただし、性能差は非常に小さいため実際に搭載されるラップトップの熱設計によってはAMDの『Cezanne-H』の方が高い性能を出す事もあり得ます。そのため、単純にCPUで選ぶよりよりラップトップがどれほど優れた熱設計をしているかを精査する事の方が重要になりそうです。

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