8コア『Zen 3』Ryzenのベンチマークが出現。10コア搭載Core i9を上回るスコア

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10月8日に発表される『Zen 3』アーキテクチャーを採用したRyzen 5000シリーズ。そのラインアップ中のRyzen 7 5800Xと思われるベンチマークが出現し、同等条件では無いものの10コア Core i9より高いスコアが叩き出されています。

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目次

8コア搭載『Zen 3』Ryzen 5800Xがベンチマークに出現

SF系RTSである『Ashes of the Singularity』のゲーム内ベンチマーク情報に、『Zen 3』アーキテクチャーを採用したRyzenシリーズと思われる結果が載っている事がTwitterユーザーのTUM_APISAK氏によって発見されました。このベンチマークでは、通常通りGPU+CPUでゲームを動作させたときのFPSとCPUが各FPSをどのぐらいの速さで処理できるかを示すCPU Framerateの2つが存在しています。

Ryzen 7 5800X 8コア16スレッド搭載。Intel Core i9 10900Kを上回るスコア

今回、ベンチマーク結果が判明したAMD Ryzen 7 5800Xは『Zen 3』Ryzenを搭載するラインアップの内、ハイエンドに当たるCPUで、IntelのCore i7シリーズに対抗するモデルになります。ベンチマーク仕様は双方ともRTX 2080を搭載しているものの、Ryzen側は32GBメモリー、Intel側は16GBメモリーとなっておりIntel側が不利な状態です。

しかし、ベンチマーク自体は1080pで実施され、ゲーム自体も2016年製のため大きな違いを生み出すとは考えられません。

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上がCore i9 10900K、下がRyzen 7 5800X

スコアを確認すると、GPU+CPUスコアである『Framerate』ではIntel Core i9が上回っている事が確認できます。

一方で、CPU性能を確認できる『CPU Framerate』の各項目ではRyzen 7がCore i9を最大16%ほど上回っている事が確認できます。

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上がRyzen 7 5800X、下がIntel Core i9 10900K (逆になります)

メモリーの大きさが異なるため参考程度ですが、4Kでの比較ではRyzen 7 5800Xが最大22%程高いスコアを叩き出し、平均では16%となっています。

『IPC 15%向上』と言う噂は事実か

Ryzen 7 5800Xの8コア16スレッドである事は判明しており、動作周波数は過去に出現したエンジニアリングサンプルではブースト4.6GHz、定格4.0GHzと言う数字が出ています。

一方のIntel Core i9 10900Kは10コア20スレッドで、ターボブースト時は最大で5.3GHz、定格3.7GHzとなっています。

現行の『Zen 2』Ryzen 7 3800X vs Core i9 10900Kでは、後者が様々なベンチマークで上回っているのが現状です。しかし、仮にこのベンチマーク結果が正しく10%程度上回るスコアが他のベンチマークなどで出るようなら過去に噂で出た『IPC 15%向上』と言うのは現実的になります。

価格面では現行のRyzen 7 3800Xは4.4万円程で販売されています。一方のIntel Core i9 10900Kは6.5万円程で販売されています。
『Zen 3』世代のRyzen 7 5800Xも現行から大きく価格体系を変える事は考えられず、IntelのデスクトップCPUラインアップはより厳しい競争に晒される事は確実と言えます。

AMDのRyzenシリーズは自作PC市場のみならず最近ではノートPC市場でもシェアを奪い始めており、期待感からAMDの株価も一時は90ドルを超えています。2016年までは10ドルに満たない状態で推移しており最近ではロイター通信やブルームバーグなど自作PC関係のニュース以外で取り上げられることが増えています。

そんなAMDの期待作である『Zen 3』の性能はワットパフォーマンスの向上つまり、IPC向上をメインテーマに開発が行われておりその結果が着実に出ていると思われます。ここで窮地に陥るのがIntelで、IPCの向上はより低消費電力で高い性能を出せる事を意味します。モバイル系CPUではAMDがシェアを奪い始めているものの、ほとんどの製品はIntelなのが現状です。しかし、モバイル向け『Zen 3』の性能次第ではデスクトップ向けで起きたように一気にシェアを奪われてしまう可能性があります。

ただ、Intelもこの状態を黙って見ている訳は無いはずです。そのため、今後も競争が生まれ双方からより革新的な商品が生まれる事が期待できます。

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