『Zen2』搭載 Ryzen 7 5700Uのベンチマークが出現。Ryzen 7 4800Uよりも高速。

  • 2020年11月17日
  • 2020年12月24日
  • Zen3


AMDのモバイル向けであるRyzen 5000Uシリーズですが、その内『Zen2』アーキテクチャーを流用する5700Uのベンチマークが浮上しました。

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2020年期待のCPUでもある『Zen3』こと、第4世代 Ryzenシリーズですが、AMDの四半期決算にて『開発は順調に…

『Zen2』を採用するモバイル向けRyzen

AMDのモバイル向けRyzen 5000Uシリーズでは、最新の『Zen3』アーキテクチャーが採用されるモデルと『Zen2』アーキテクチャーを採用するモデルが混ざっている事が過去に判明していましたが、今回、その中で『Zen2』を採用する中での最上位モデルであるRyzen 7 5700Uのベンチマークが浮上しました。

仕様はRyzen 4000U上位モデルに相当。SMTで最大16スレッドまで対応

Ryzen 5700Uシリーズでは、以下の表のような仕様になっています。

Ryzen 7 5700Uでは、ブーストクロックとGPU動作クロックが向上した以外、ほとんどRyzen 4000Uシリーズの上位モデルに位置するRyzen 7 4800Uと同じ仕様になっています。

ラインアップアーキ
テクチャー
Cores / Threadsベースクロック (GHz)ブースト
クロック (GHz)
L3 Cache (MB)Graphics (Vega)GPU
動作クロック
Ryzen 7 5700UZen28C/16T1.84.3881,900
Ryzen 7 4800UZen28C/16T1.84.2881,750
Ryzen 7 4700UZen28C/8T24.1871,600

ちなみに、Ryzen 5000Uシリーズ全体のラインアップは以下のようになっています。偶数が『Zen3』アーキテクチャ採用、奇数が『Zen2』アーキテクチャ採用なので覚えやすいです。

ラインアップコードネームアーキテクチャーCores / Threadsベースクロック(GHz)ブーストクロック(GHz)L3 Cache (MB)Graphics (Vega)GPUクロックTDP
Ryzen 7 5800UCezanne UZen 38C/16T2.00 GHz4.40 GHz16 MB8 CUs (512 SP)2000 MHz10-25W
Ryzen 7 5700ULucienne UZen 28C/16T1.80 GHz4.30 GHz8 MB8 CUs (512 SP)1900 MHz10-25W
Ryzen 5 5600UCezanne UZen 36C/12T2.30 GHz4.20 GHz12 MB7 CUs (448 SP)1800 MHz10-25W
Ryzen 5 5500ULucienne UZen 26C/12T2.10 GHz4.00 GHz8 MB7 CUs (448 SP)1800 MHz10-25W
Ryzen 3 5400UCezanne UZen 34C/8T2.60 GHz4.00 GHz8 MB6 CUs (384 SP)1600 MHz10-25W
Ryzen 3 5300ULucienne UZen 24C/8T2.60 GHz3.85 GHz4 MB6 CU (384 SP)1500 MHz10-25W

同等の仕様なのにGeekbenchのスコアが約10%近く向上

AMD Ryzen 7 5700UのGeekbenchベンチマークスコアは投稿されるベンチマークスコアを監視しているTwitterユーザー @TUM_APISAK氏によって発見されています。

5700U - Geekbench 5 CPU Search - Geekbench Browser

AMD Ryzen 7 4800U Benchmarks - Geekbench Browser

Geekbenchのスコアによると、Ryzen 7 5700Uはシングルスレッドが最高で1172pt、マルチスレッドが6595ptを記録しています。ベンチマークに記録されている2個データを平均した場合はシングルスレッドが1142pt、マルチスレッドが6347ptとなっています。

仕様が等しいRyzen 7 4800Uではシングルスレッド平均が1034pt、マルチスレッド平均は5852ptとなっています。

この結果を比べてみると、Ryzen 7 5700Uでは、4800Uに比べてシングルスレッドは約8%、マルチスレッドでは約10%の性能向上を果たしている事になります。

もしこのデータが事実だとすれば、『Zen2』アーキテクチャーを採用したRyzen 5000Uシリーズは単なるRyzen 4000Uの流用ではなく改良が施されたモデルであり、その性能向上分は決して小さいものでは無さそうです。

モバイル向けRyzen 5000Uの公式発表は2021年のCESにて行われると見込まれておりAMDがどのような改良を施したかはそこで明らかになるでしょう。

ラインアップシングルスレッド(平均)マルチスレッド(平均)
Ryzen 7 5700U11426347
Ryzen 7 4800U10345852

小さいがVegaグラフィックスも性能向上

GPUではクロック周波数がRyzen 7 4800Uに対してRyzen 7 5700Uは200MHzほど向上しておりグラフィックス性能がそれに伴って向上しています。

5700U - Geekbench 5 Compute Search - Geekbench Browser

Ryzen 7 5700Uのグラフィックス性能を測るベンチマークでは、OpenCLでは15065pt、Vulkanは17507ptになっています。

ちなみに、Ryzen 7 4800UでのOpenCLベンチマークでは正確な計算では無いものの、約13500pt近いスコアを出しているケースが多く、Valukanでは15000pt程度が多く記録されています。

正確な比較では無いものの、Ryzen 7 5700Uのグラフィックスパフォーマンスも向上している事が確認できます。

Ryzen 5000Uシリーズの『Zen2』アーキテクチャ搭載モデルでは、Ryzen 4000Uの上位モデルのリネームだと思っていましたが、リークされたベンチマークを見る限り、なんらかの改良を施しているように見えます。もしリーク通りの性能が発揮できれば、コストパフォーマンス面ではかなり強い機種になるため、今後Ryzenを搭載したノートPCが伸びていくかもしれません。

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