GA107を採用したNVIDIA GeForce RTX 3050が登場予定。TDP115Wに減少

NVIDIAではGA106 GPUを搭載したエントリーモデルのGeForce RTX 3050を2022年1月末に発売をしましたが、モバイル向けラップトップなどで採用されているGA107 GPUを搭載するモデルがまもなく出現するようです。

GA106 GPUを搭載するGeForce RTX 3050

The two faces of the GeForce RTX 3050 8GB - different chips and different thirst | Leak | igor'sLAB (igorslab.de)

NVIDIAではデスクトップ向けのミドルレンジからエントリーモデルに搭載するGPUとしてGA106 GPUを採用しており、ダイは276㎟の大きさで最大3840基のCUDAコアが搭載可能なGPUとなっています。このGA106 GPUはGeForce RTX 3060ならびにRTX 3050で採用されていますが、近い内にこの中でRTX 3050に関してはより小型なGPUであるGA107 GPUが採用される可能性がIgor's LABの調べで判明したようです。

モバイル向けGPUとして採用されているGA107がRTX 3050に。

GA107 GPUはモバイル向けに投入されているGeForce RTX 3050 TiとRTX 3050で採用されているGPUとなっており、CUDAコアは最大3072基でダイサイズは現時点では不明なものの、GA106 GPUの276mm2に対して小型なダイが採用されており、対応するPCIeレーン数もPCIe Gen 4.0 x16からPCIe Gen 4.0 x8となっています。

そんな、GA107 GPUですがIgor's LABによると近い内にNVIDIAはこのGPUをデスクトップ向けのGeForce RTX 3050に採用を検討しているようです。

RTX 3050に関しては元々GA106 GPUを採用しているため、PCIe Gen 4.0レーンはx16で製造が行われる予定だったとの事です。しかし、製造開始される直前にGA107に合わせるために急遽8レーンに減らされたとの事です。

これは、NVIDIA側がRTX 3050がGA106やGA107のどちらのGPUでも搭載できるようにするために行った措置で、もしGA106とGA107の間でPCIレーン数が異なるモデルを作れば、基板の種別が増え、AIB側のコストアップに繋がってしまう他、性能には影響はないもののPCIレーン数が少ないGA107 GPUを採用するRTX 3050が売れなくなる事への心配や消費者側が混乱する事を恐れてこのような措置を取ったとの事です。

TDPは130Wから115Wに省エネ化。一方でオーバークロック耐性は大幅低下

GA107を採用するRTX 3050に関してはまだ製造はされていないと見られていますが、もし製造がされれば消費者側にはメリットとデメリット両方があるようです。

メリットとしてはGA107 GPUは元々モバイル向けでの採用を狙って設計したGPUとなっているため、消費電力に関しては低く、GA107 GPUを採用するRTX 3050ではTDPが115W程度に下がると見られています。GA106 GPUを採用するRTX 3050ではTDPが130Wであることから15W下がるという事で電源への負担や冷却面で有利となるようです。また、モバイル向けという事でアイドル時の消費電力もGA106 GPUに比べると低くなる可能性もあり、エントリーモデルを求めるユーザーにとってはありがたい変更となるかもしれません。

一方で、デメリットとしてはオーバークロック耐性の低下が懸念されています。GA107 GPUが受け入れられる最大消費電力は130~140Wとなっており、GA106 GPUの150Wより低くなっています。そのため、オーバークロック耐性はGA106 GPUを採用するRTX 3050より低下する可能性があるとの事です。ただ、可能な限りGA106 GPUに合わせるために、NVIDIAはAIB各社に対してGA107 GPUも最大150W程度まで最大消費電力を引き上げる事を許可する可能性はあるとの事です。

 

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GeForce RTX 3050に関しては日本での供給量はかなり多いようですが、海外でも在庫状況はあまり芳しくなく価格も依然として定価より非常に高い価格となっています。そのため、NVIDIAではGA107 GPUもRTX 3050に投入する事で供給量を増やし、価格を下げる事を考えているのかもしれません。

GA107 GPUを搭載するRTX 3050では消費電力が若干低くなっているため、エントリーモデルを求めるユーザーにとっては重宝される存在となるかもしれません。ただ、残念ながら例えGA107 GPUがRTX 3050に搭載されても、GA106かGA107 GPUを外箱から識別する方法は無いようで、購入してからGPU-Zを確認するなどしか方法は無さそうです。

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