PCIe Gen 5対応NVMe SSDを冷却なしで使うとHDD並みの速度に落ちる模様

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PCIe Gen 5対応NVMe SSDは2023年に入り始めてから各社から発売がされていますが、この中で最も早い読み取りと書き込み速度を誇るのがCrucialのT700 NVMe SSDですが、SSDクーラーが搭載されない状態だと読書速度がHDD並の速度に低下してしまうようです。

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Crucialの最大12GB/sの読み書き速度を誇るT700はSSDクーラーなしだとHDD並の速度に低下

PCIe Gen 5対応NVMe SSDについては2023年に入り始めてから各社より登場しており、多くのモデルでは10GB/s台の読み取りおよび書き込み速度に設定されています。ただ、Crucialが発表したT700 NVMe SSDでは最大12.3 GB/sの読み取り速度、11.8 GB/sの書き込み速度を誇っており、発売間近なNVMe SSDとしては非常に高速なNVMe SSDになっていますが、NVMe SSDに搭載が推奨されているクーラーを非搭載で動作させるとサーマルスロットリングによって速度がHDD並に低下してしまうことがComputerBaseのレビューで明らかになりました。

Crucial T700に標準搭載されているNVMe SSDをなしでCrystal Disk Benchmarkを動作させると温度が86℃まで上昇、結果的に書き込み速度が100 MB/s程度とHDD並に制限されてしまうとのことです。

なお、Crucial T700ではパフォーマンスが制限されるだけで済んでいますが、ComputerBaseがCorsair MP700で同様のテストをしたところ、SSDを保護するために動作を停止し、結果的にシステムがフリーズしたり、BSoDが発生することも発生したとのことです。

なお、これらのNVMe SSDの温度が一気に上昇してしまう原因にはPCIe Gen 5対応NVMe SSDに搭載されているPhison E26コントローラーとも見られています。このコントローラーでは非常に高速な読み書き性能を実現する代わりに、TDPが最大15Wと通常のCPU並の消費電力が必要となります。そのため、多くのNVMe SSDでは巨大なクーラーを搭載していますが、ノートPCやサーバー、デスクトップなどではレイアウトによっては搭載が難しくなっています。また、Crucial T700に関してはNVMe SSD非搭載でも販売されているため、何も知らない消費者がSSD単品だけ購入し、パフォーマンスがほとんど発揮されないという懸念があります。


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