NVIDIA GeForce RTX 4080/4090の電源や冷却、メモリー構成が判明。TDPは600W濃厚

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NVIDIA GeForce RTX 4000シリーズについては2022年下半期に発売が予定されており、CUDAコアの数などがリークなどで明らかになっていますが、今回RTX 4000シリーズのハイエンドモデル、RTX 4090とRTX 4080のメモリーモジュールの数や電源関係のレイアウトなど基板に関する情報が明らかになりました。

目次

ハイエンドモデル、NVIDIA GeForce RTX 4090とRTX 4080

New details about the NVIDIA GeForce RTX 4090 and RTX 4080 – memory configuration, pin layout, voltage supply and cooling | igor’sLAB (igorslab.de)

NVIDIAでは2020年9月2日に発売したGeForce RTX 3080などAmpereアーキテクチャーを採用したRTX 3000シリーズの後継モデルであるGeForce RTX 4000シリーズ(Ada Lovelace)を2022年下半期に発売を予定していますがこのモデルでは性能が現行モデルより大きく向上するものの、消費電力も同等に上がるという情報が出ています。今回、そんなRTX 4000シリーズの中でハイエンドモデルにあたるRTX 4090およびRTX 4080の基板に関するメモリーモジュールの数や電源、冷却面に関する情報が出現しました。

GPUのピンレイアウトはGA102(RTX 3090 Tiなど)と共通。RTX 3090 Tiの設計を一部流用可能に

ドイツのIgor’s Labによると、独自に持つ中国経由のソースからNVIDIA GeForce RTX 4090やRTX 4080が搭載される基板の図面情報を入手したとの事です。入手した図面情報はリファレンスモデル用のものとの事です。

この図面情報によると、GeForce RTX 4090およびRTX 4080については多くの点で2022年3月末に発売されるRTX 3090 Tiと共通化が行われているとの事です。RTX 3090 TiではTDPが450Wに増え、コネクターは最新の12VHPWRへ対応する事や高い動作クロックで動くVRAMなどRTX 4000シリーズに近い仕様になっています。

コネクターが12VHPWRに対応する事やVRAMそしてTDPが非常に大きい点などはRTX 3090 TiとRTX 4000の共通店となっていますが、Igor’s LabによるとRTX 3090 Tiに搭載されるGA102 GPUとRTX 4090やRTX 4080に搭載されるAD102 GPUではGPUと基板を接続するピンレイアウトが全く同じになっているとの事です。

AD102ではGA102と異なるアーキテクチャーと製造プロセスになっていますが、NVIDIAでは新旧のGPUのピンレイアウトを共通化する事でAIBなどが新たにグラフィックカードの基板を設計し直す部分を減らし、開発期間とコストの低減、そして不具合を下げる効果を狙っているとの事です。

基板自体はコンパクトサイズに。電源周りは28フェーズに強化。最大24GBのVRAMを搭載可能

RTX 3000シリーズのリファレンスモデル基板では基板サイズを短くし、ヒートシンクが後ろに出っ張るようにして冷却性能を確保していましたが、RTX 4000シリーズでも同じような考えでコンパクトな基板サイズになるとの事です。

電源周りではRTX 4090がTDP 600Wとなるため、RTX 3090に比べて大幅に強化されています。現行のRTX 3090では電源が20フェーズですが、RTX 4090ではGPU用に24フェーズ、GDDR6X VRAM用に4フェーズ用意されるようです。

VRAM周りでは現行のRTX 3080やRTX 3090 Tiと同じく表面に12枚のメモリーモジュールが搭載可能な設計となっており、RTX 4080が12GB、RTX 4090が24GB構成になると見られています。この点はGPUピンを共通にする観点から変更は加えられないためRTX 4090などでVRAM容量が現行の24GBより増えるという可能性は非常に少ないと言えそうです。

冷却面では空冷では3~3.5スロット占有。8pinから16pinに変換するアダプターも搭載?

冷却面についてはTDPがRTX 4080でも450W、RTX 4090では600Wという事で空冷の場合は厚みがあるデザインになるようです。NVIDIAが発売するFounders Editionについては3スロットを占有するデザインになる一方で、AIBが発売するカスタムモデルでは3.5スロットを占有するモデルが大多数を占める予定との事です。これによりグラフィックカード自体の重量については2kgを超えるものが大多数となるため、グラフィックカードを支える柱のようなものを付ける事は必須となる可能性がありそうです。

RTX 4080およびRTX 4090では16pinの12VHPWRが搭載されますが、多くのユーザーが12VHPWRに対応した電源を持っていない事を想定して、8pin 4本で12VHPWRに変換するアダプターを付属するモデルが多数になるとの事ですが、8pinを4本も持つ電源ユニットが多くない事やタコ足を行って8pin 4本化を行うと火災リスクもあるため、かなり注意を払う必要は出てきそうです。

GA102とAD102のGPUピンレイアウトが共通と言うのは少々驚きですが、NVIDIAやAIB側にとっては開発期間とコストを短縮できるためかなり良い取り組みと言えそうです。電源周りではRTX 4090のTDP 600Wと言う話は何度もリークが出ている事や電源周りの強化具合を見ても本当と言えそうですね。

ただ、めちゃくちゃ気になるのが各社12VHPWRへ変換する電源アダプターを付属するとの事ですが、あまり知識がない人が二股させて12VHPWR化するなど危険な気もするのですが・・・まぁ説明書か電源コネクター部分にシールを貼って事故やPL法訴訟などは回避するのですかね。

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