NVIDIAのAI向けGPU需要が想定を上回る模様。TSMCへ追加の生産枠を確保。

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NVIDIA製のグラフィックスカードはAI用途において非常に高い性能を発揮しており、OpenAIのChatGPTやStableDiffusionなど多くの生成系AIでは必須となっていますが、最近のAI利用の急拡大を受けてNVIDIAではグラフィックスカードの需要が大きく増えているようで、より多くのGPUを製造するためにTSMCの生産枠を追加で発注したようです。

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NVIDIAがAI特需でTSMCにGPU製造用に生産枠を追加確保へ

NVIDIAでは元々は企業収益のほとんどはゲーミング用グラフィックスカードであるGeForceシリーズから来ていましたが、2022年以降は需要の先食いや本体価格の大幅値上げそして、インフレなどの影響を大きく受け、2022年決算では売上高が前年同期比で46%減少などかなり悲惨な結果となりました。一方で、AIなどにも使われているデータセンター向けGPUに関しては売上高が安定的かつ、収益も確保できていることからNVIDIAはAI向けGPUの開発を主流にしていくのではないかと言われています。そんなAI向けGPUですが、どうやらNVIDIAが想定した需要を大きく超えているため、TSMCに対して新たな生産枠を確保したという情報が出ているようです。

Digitimesによると、NVIDIAがTSMCに追加発注した枠はCoWoSパッケージング技術を活用した生産枠で、これはGPUダイとHBMを一つのパッケージにまとめる技術で主にハイエンドデータセンター向けGPUに搭載される技術になっています。具体的な搭載製品としてはNVIDIA A100シリーズやHopper H100など1枚数百万円するグラフィックスカードに搭載されています。

Digitimesが入手した情報では、NVIDIAは2023年内に追加で1万枚のウェハーに対してCoWoSを適用するとのことです。ただ、TSMCのCoWoS対応ウェハーの生産能力は月間8000~9000枚程度で、NVIDIAが追加発注することでTSMCは年間でさらに1000~2000ウェハーを追加製造する必要性が出てきているようです。そのため、同技術を採用するInstinctなどを発売しているAMDへの影響が懸念されるとのことです。

今回のNVIDIAがTSMCへ追加発注したのはCoWoS対応ウェハーのみでこのCoWoSはGeForceやAMDのRadeonなどのゲーミング用グラフィックスカードには使用されていません。そのため、直接的には影響はありませんがNVIDIAがAI向けグラフィックスカードに舵を切っていることはかなり明確になりつつあるため、ゲーミング用ゲーミングの開発や、AI向け需要がさらに増えた場合は生産の優先順位が落とされるなどの可能性がありそうです。

ただ、幸い、世界景気が後退していることもあってTSMCの生産枠が圧倒的に足りないという話はあまり出ていない(4nmはきついらしいが)ため、AI向けGPUが原因でゲーミング用ゲーミンググラフィックスカードの供給が絞られるという可能性は低いと言えそうです。そもそも、ゲーミング用ゲーミンググラフィックスカードの需要もかなり落ちているため2023年時点では大きな懸念材料ではなさそうです。

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