来年初めにDDR4が値上げの可能性。Micron社で停電発生

本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
この記事は最終更新日から1年経過しています。掲載内容や情報が古い可能性があります。
  • URLをコピーしました!

DRAMなどの製造大手であるMicron社の台湾工場で1時間程度の停電発生したとの事です。これによって、2021年初頭のDRAM価格が上がる可能性があります。

目次

世界供給の9%を担う工場で停電発生

台湾の半導体系の情報を扱うDigitimesによると、12月3日に、台湾にあるMicron社の工場にて1時間ほどに渡る停電が発生したとの事です。この工場では、世界のDRAM供給の9%を担い、月産は約125000ものウェーハに及ぶとの事です。この工場では主に10nmプロセスで製造されるDDR4やLPDDR4などが生産されています。

停電の影響で供給不足に

DRAMなど半導体の製造は非常にデリケートです。そのため、停電から復帰後すぐに生産再開とはならず、生産工程にもよりますが多くの製品が使い物にならず廃棄する必要が出てきます。
特にクリーンルームなどの停止などが発生すれば、設備すべての点検や清掃、そして製造再開に向けた品質確認など多くの工程を再度やり直す必要があり、影響は数か月にも及びます。

過去には、旧東芝(現KIOXIA)の四日市工場にて13分間の停電が発生し、その際にはクリーンルームの停止などにより当時の世界供給量の25%が停電発生した6月から約2か月後の8月~10月にかけて失われました。

Micron社によると、今回の停電による対策は直ぐに行われ数日で通常生産に戻ると声明が出されています。しかし、Digitimeによると設備は1時間ほど止まったため被害規模やその影響はMicron社の声明より長引く可能性が高いと見られています。

DDR4の価格上昇とラップトップPCの入手が困難に

新型コロナウイルスによる在宅勤務需要やステイホームによりラップトップPCや自作PC向けにDDR4やLPDDR4の需要が高い状況が続いています。
今回、停電が起きたDRAM工場ではデスクトップ向けDDR4やラップトップPC向けのLPDDR4の世界生産の10%を担う工場です。そのため、高い需要も相まって供給不安が顕在化すればDDR4やLPDDR4価格の上昇は確実視されています。また、実際にLPDDR4の供給が急減する事態が起きればラップトップPCやタブレット端末などが入手困難になる可能性があります。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次