DDR4メモリーの価格が更に下落する可能性?SSDも影響を受ける模様

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DDR4の価格についてはSamsungなどが供給量を減らす事から低迷している販売価格が徐々に横ばいとなり、やがて反発するのでは無いかと言われていましたが、どうやらそれほど需要は高くない様でDDR4については価格がさらに下落する可能性が出てきているようです。

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DDR4の生産削減が需要の低下に追いついていない模様。DDR4価格はさらに下落。SSDなどNANDフラッシュも影響。

Press Center | TrendForce – Market research, price trend of DRAM, NAND Flash, LEDs, TFT-LCD and green energy, PV

DDR4/5メモリーやSSDなどに使われるメモリーについては2022年以降、インフレが世界各国で深刻化し、それに伴い中央銀行の引き締めとそれに伴う景気後退などでコンシューマー向けおよびサーバー・データセンター向け製品の売上は大きく低下しました。これらの製品の需要低下に引きずられる形で、2023年もDDR4/5などDRAM系メモリーについては価格が大きく下落していました。

この需要の大幅減少やそれに伴う価格低下に対してDRAMを製造するMicronやSK Hynix、SamsungではDRAMの生産量の削減を行ってきており価格の引き締めを想定していましたが、TrendForceの最新調査によるとDRAM生産量削減が需要の低下に追いついていないため、2023年4月から6月期ではDRAM価格やSSDに使われているNANDフラッシュについて価格がさらに低下する可能性が出てきているようです。

TrendForceによると、DRAM価格の大幅な下落はコンシューマー向けPC用DRAM、サーバー・データセンター向DRAM、モバイル向けDRAMがDRAM需要の85%以上を占める中で、特にコンシューマー向けPC用とサーバー・データセンター向けDDR4の需要が大きく低下しており、価格も同様に低下すると見られているようです。

コンシューマー向けPC用のDRAMについては、各社サプライヤーは在庫を削減しているにも関わらずDDR4の供給自体が豊富である事から価格が前年同期比で-15~20%でにまで低下する事が予測されています。一方で、DDR5についてはシェアが低く、供給量も大きくない事から-13~18%とDDR4ほどは下がらないものの、需要減少の影響を大きく受けるようです。

サーバー・データセンター向DRAMについても需要低下からDDR4は-18~23%とコンシューマー向けより大きく値下がりする見込みとなっています。ただ、DDR5についてはPMICの互換性問題から供給が制約されておりコンシューマー向けDDR5と同じ-13~-18%の下落に留まるようです。

なお、影響を大きく受けているのはDRAMだけではなく、NVMe SSDなどに使われるNANDフラッシュも需要減少と供給過多に伴う価格下落が想定されているようで、NANDフラッシュ全体としては-8~-13%ほど価格下落が想定されているようです。特にサーバー・データセンター向けに使われるエンタープライズ向けSSDが大きく影響を受けており、最大15%ほど価格が下落すると見られています。


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