LGA1700のピンは1800以上ある可能性。Raptor Lakeとの互換性を考慮か

本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
この記事は最終更新日から1年経過しています。掲載内容や情報が古い可能性があります。
  • URLをコピーしました!

2021年11月に発売されるAlder Lake-SではCPUのソケットが現行のLGA1200からLGA1700に変更されますがこのLGA1700、実はAlder Lake-Sの次期モデルであるRaptor Lake-Sに対応を視野に入れてか1800ピン搭載しているようです。

目次

Intel 600シリーズマザーボードに搭載されるLGA1700とZ690チップセットの写真や資料が出現

Intel’s new LGA1700 socket for Alder Lake and Raptor Lake CPUs has been pictured – VideoCardz.com

Alder Lake-Sに対応するマザーボードであるIntel 600シリーズマザーボードでは、オーバークロックが可能なハイエンド向けのZ690をはじめ、H670、B650、H610などが用意されます。現時点ではAlder Lake-S発売の11月に登場するモデルはZ690のみになると言われていますが、中国のBilibiliやChiphellにてZ690に搭載されるLGA1700ソケット、コードネーム15R1を鮮明に撮影した画像が掲載されました。また、Z690チップセットのダイ写真と資料なども出現しました。

LGA1700でもRaptor Lakeへの互換性を維持?ピン数は1800以上存在する模様

热心市民描边怪的动态-哔哩哔哩 (bilibili.com)

LGA1700については、長方形型である事や、CPUクーラー用マウント固定位置が既存の75mm x 75mmから78mm x 78mmに変わり、既存クーラーとは基本的には互換性が無い事が図面上で判明しています。今回、そんなLGA1700についてZ690マザーボードに搭載された状態での写真が出現しました。

出現した写真では、ソケットに搭載されている取り付け金具が小型化したことでLGA1200に比べて大きさに変化が無いようになっています。写真上では他に取り付け金具の上部にLGA-17XX/LGA-18XXと記載されており、Intel 600シリーズではAlder Lake-Sのみならず次期モデルであるRaptor Lake-Sへの対応も視野に入れるためにAlder Lake-Sで必要となる数である1700ピン以上のピンが設けられている可能性があります。

Alder Lakeの詳細情報が出現。Raptor Lakeについても少しだけ判明

過去にMoore’s Law is DeadにおいてもLGA1700ソケットは複数世代に渡ってCPUがサポートされると言われているため、最低でもAlder Lake-Sとその次の世代にあたるRaptor Lake-Sまでは対応できると見られています。

ただし、Raptor Lake-Sの次の世代にあたるMeteor Lake-SではCPUの根本的な設計がRyzenシリーズのようなチップレットデザインに改められる事から、既存のソケットやチップセットでは対応は難しいと考えられています。

Z690チップセット写真や資料も出現。Z590より大型化

Intel Z690 PCH Die 证件照 – 电脑讨论 – Chiphell – 分享与交流用户体验

LGA1700ソケットの画像が出現する数日前にはLGA1700マザーボードに搭載されるZ690のチップセット本体の画像やその資料も出現しています。

資料によると、Z690ではCPU側とチップセット間の通信をDirect Media Interface (DMI) 4.0を8レーン利用して行われると記載されており、このDMI 4.0はPCIe Gen4.0相当の速度になると見られています。そのチップセット側がサポートするインタフェイスとしては、PCIe Gen 4.0は最大12レーン、PCIe Gen 3.0は16レーンまでサポートし、最大6つのSATAデバイスと40のUSBデバイスが同時に利用できるようになっているようです。なお、PCIe Gen5.0やDDR5との通信はCPUと直接が行われる設計となっています。

Z690では機能が数多く追加されている事からチップセットのサイズはZ590から大型化しているものの、写真を撮影した者によるとヒートシンクが備え付けられていなかったとの事です。ただ、これは恐らくリークされた製品の状態がそうであっただけで、最終製品ではPCIe Gen4.0対応など機能が数多く追加されているためヒートシンクの搭載は必須と考えられます。

 

Raptor Lake-Sについては、現時点で判明している事はP-CoreがGolden CoveからRaptor Coveにアーキテクチャー変更される点やE-CoreのアーキテクチャーはGrecemont据え置きながらも最大8コアから16コアに増やされる見込みですが、非常に大きな変更が加えられる訳ではありません。そのため、LGA1700またはLGA1800のままでも十分Raptor Lake-Sへの対応は出来そうに考えられます。ただ、そしたら当初からLGA1800とか書いておけばいい気もしますので謎が残ります。一応、ユーザーが見える位置にLGA18XXと刻印が入っているためAlder Lake-Sの正式発表時にこのLGA18XXについては何か関連したものが触れられるかもしれません。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (3件)

  • >現時点で判明している事はE-CoreがGolden CoveからRaptor Coveにアーキテクチャー変更される点や

    ここP-Coreですね

    • ご指摘ありがとうございます。
      修正させていただきました。

  • 1700や1800で新ソケットを立ち上げるくらいなら、いっそのこと2000ピン用意しちゃえばいいのにね。
    それで2011や2066と同じサイズにすれば、CPUクーラーを流用出来て助かる人が多いと思う。
    パッケージ基板の切り欠きを少し変えるとかすれば2011や2066の誤挿入も防げるでしょうから、
    独自のピン配置に変えちゃっても問題無いはずだし。

コメントする

目次