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IntelのGPU開発が遅延中。他社に3年遅れ、Arc Battlemage投入も遅れる可能性

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Intelではここ最近、新製品の投入を予定通りに行えないという事態が発生しており、これらがIntelの収益にも大きな悪影響を与えていますがIntelが2024年を目途に投入を予定していたエンタープライズ向けGPUが2025年まで遅れ、結果的にコンシューマー向けに2023年投入が見込まれていたArc Battlemageについても1年近く投入が遅れる可能性が出てきているようです。

目次

Intelのデータセンター向けGPUの計画が大幅変更。一部計画はキャンセルされ投入時期も2024年から2025年に延期へ

Accelerating Customer Results with Accelerated Computing (intel.com)

IntelではArc Alchemistなどコンシューマー向けグラフィックスカードの投入を2022年から行っていますが、今後需要が伸びると言われているデータセンター向けGPUの開発にも力を入れており、リードするNVIDIAやAMDに対してCPUとGPUの連携を強化した製品でアドバンテージを得ようと考えていましたが、この計画が大きく変更される事がIntelのサーバー・データセンター向け製品開発を担うスーパーコンピューティング部門長のJeff McVeigh氏がIntel公式ブログで明らかにしました。

まず大きく計画が変更されるのはFalcon Shoresと呼ばれるHPC向けCPU+GPUを統合した製品です。この製品はx86 CPUとGPUを1つのパッケージに統合する事で様々なワークロードに耐える性能と面積辺りの性能を大きく向上させる製品としてNVIDIAやAMDに対抗をする事を目的に2024年の投入を計画していました。

このFalcon Shoresの魅力はMeteor Lakeなどと同様にタイルアーキテクチャを採用する事でx86 CPUとGPUタイルの比率を自由に変更できるとしており、拡張性が高い他性能面でもx86側は5倍の電力効率と密度辺りの性能を提供し、既存のXeonに対して5倍のメモリー容量と帯域幅が期待できるとされています。

しかし、Jeff氏によるとIntelではこのFalcon Shoresについて当初計画されていたGPU+CPU製品とはせず、GPU単品として登場させる予定で、しかも登場時期は2025年にまで延期される事が明らかになりました。

このCPUとGPUを組み合わせた製品についてはNVIDIAやAMDも開発を進めており、NVIDIAではARMベースのCPUであるGraceとHopper GPUとHBMを合わせたGrace Hopperを、AMDではZen 4とCDNA3を組み合わせたInstinct MI300の投入を2022年から2023年に行っています。AIなど大規模な計算が要求される環境ではCPU+GPU+HBMを高密度に組み合せレイテンシーを最小限にした製品は大きなアドバンテージとなり、サーバー・データセンター向け製品ではトレンドになりつつありますが、Intelはこのトレンドに少なくとも2~3年乗り遅れる事になります。

また、GPU単体製品での競争力も疑問符が残る状態となります。Intelではサーバー・データセンター向けGPUとして2022年にPonte Vecchioを投入しましたが、その後継モデルとしてRialto Bridgeが2023年に投入される予定でしたが、Rialto Bridgeに関しては開発が中止され、Falcon Shoresを待つ事となるようです。これによってIntelではPonte VecchioでNVIDIAのHopperなどに対抗する必要があり、AI向けGPUで需要が大きく増している中でIntelのこの遅れは致命的と言えるかもしれません。

コンシューマー向けGPUのArc Battlemageも遅延? Intel Flexシリーズも一部GPUが開発中止。GeForce RTX 5000やRadeon RX 8000と被るスケジュールに。

Intelではコンシューマー向けGPUのArcで採用されているGPUを搭載したデータセンター向け製品であるIntel Flexシリーズを投入しており、Arc Alchemistで採用されているGPUを大量に搭載したArctic Sound-Mを2022年に投入しています。このArctic Sound-Mの後継モデルとして用意されていたのがLancaster Soundと呼ばれるGPUでしたが、こちらも今回の計画変更で開発中止の対象となる事が明らかになりました。

このFlexシリーズではコンシューマー向けGPUをベースに作られているため、2023年以降に登場するLancaster Soundの開発が中止となれば近い時期に投入が予定されていたArc Battlemage GPUについて計画変更が行われる可能性があると見られています。

Arc Battlemageは元々、2024年投入で計画がされていますが現時点では2024年の上半期中に投入が行われると言われています。しかし、Kepler氏によるとFlexシリーズの延期などを加味すると2024年下半期での投入が行われる可能性が高いとのことです。

この2024年上半期から2024年下半期への遅延が事実であればIntelのコンシューマー向けGPUは危機的状況に追いやられると考えられます。というのも2024年下半期はNVIDIAはBlackwellアーキテクチャを採用するGeForce RTX 5000シリーズを、AMDではRDNA 4アーキテクチャを採用するRadeon RX 8000シリーズを投入する時期と言われており、Intelが2023年投入で計画していたBattlemageでは対抗は難しいと見られています。

 

Intelの製品開発については度々計画変更や遅延が行われており、今回もまたかという気持ちなのですがかなり致命的なのはNVIDIAやAMDではCPUとGPUを統合した製品を既にリリースしている所をIntelは早くても2年後にしか投入できない点と言えます。また、GPUについてもPonte Vecchioがリリースされた2022年から2年もNVIDIA HopperやAMDのCDNA2と戦わなければならないなど苦戦する事は確実なラインアップとなってしまっています。正直、サーバー・データセンター向けGPUで市場シェアを取る事はしばらくの間は絶望的と言える状況と考えられます。

また、コンシューマー向けGPUについてもかなり厳しい状況と言えます。IntelのArc Alchemistは登場時点でRTX 4000シリーズやRX 7000シリーズの発売が控えている最悪な状況で発売され、結果的に投げ売りが行われるなど成功とは程遠い状況でしたが、Battlemageについても既に2024年後半発売になる可能性が出ており、もしこれが現実となればArc Alchemistと同じ状況か更に厳しい状況となりますので遅くても2024年前半の発売にしなければコンシューマー向けGPUについてはBattlemage以降は撤退する必要性でさえ出てきてしまうかもしれません。

とにかくIntelしっかりしてくれ・・・

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