Intel Arc Alchemistを扱う大手AIBが生産取りやめ。度重なる延期が原因?

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GPU不足時は救世主になるのでは無いかと期待されていたIntelのディスクリートGPUであるArcシリーズ、第一世代製品のAlchemistですが、どうやら大手AIBの内、1社が生産を取りやめた可能性が出てきているようです。

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Intel幹部でさえも発売時期が不明なArc Alchemist

IntelのArc Alchemistは2020年頃から登場が噂されているIntelのディスクリートGPUで2021年頃にはグラフィックカードの在庫不足などが深刻化する中でIntelは「100万台を出荷する」と豪語し、グラフィックカードが入手できないユーザーにとって希望を与えていました。

しかし、2021年中には発売はされず、2022年になるとグラフィックカードの需要は大きく低下する中でも発売時期については明らかにされず2022年6月から7月頃にモバイル向けおよび一部OEM向けにエントリーモデルのArc A380を発売するに留まっています。

また、Arc A770など主流となるモデルの発売時期に関してはIntel社内でも不明なようで流出した一部資料では9月に発表と書いてあったり、発表、発売時期は未定と言う資料もあったりと混乱を極めているようでIntelの幹部でさえも発売時期が分からず、Intelの芳しくない財政状況からArc Alchemistをキャンセルする可能性さえ出てきています。

関連記事:Intel Arc Alchemistの世界発売は9月へ更に延期?発売中止の噂も・・・

そんなIntelのディスクリートGPUであるArc Alchemistですが、本来であればArc Alchemistを扱うはずだった大手AIB1社が生産を取りやめたという話が出てきているようです。

販売代理店や量販店は興味ない?条件がNVIDIAやAMDに比べて大きく劣る模様

IntelのArc Alchemistについては現時点で中国国内のAIBであるGUNNIR社がArc A380を発売し、ASRockなどもパッケージ画像を公開するなど発売に向けた準備を着々と進めています。

しかし、IntelではArc AlchemistはAIB向けのものより、OEM向けPCへの販売に注力しているようで実際にArc A380も先行してOEM向けに投入が行われ、その後AIB向けにパーツ単品での販売などが行われています。

このようにIntelではあまりパーツ単品としてArc Alchemistの販売を行う事に重点を置いていないような姿勢がみられる中、AIBや販売代理店側もこの点は理解しているとともにArc Alchemistへの興味自体も失い始めているようです。

Igor’s LABがヨーロッパ地域の販売代理店や量販店、AIBなどにArc Alchemistについてコメントを求めたところ、大方の意見としては「興味がない」と言う回答となっていたとの事です。この原因としては度重なる発売遅延もあるものの、最も大きな要因はIntelが代理店や量販店などに開示している価格保証や初期不良時の対応方法やコスト負担割合などの条件がNVIDIAやAMDに比べて大きく劣っているとの事です。

大手AIBのうち一社が生産を取りやめた可能性。度重なる延期や需要減が原因?

販売側からの期待値が低いという情報を得ているIgor’s LABですが、NVIDIAやAMDなどのグラフィックカードを販売する大手AIBがArc Alchemistの生産から手を引くという話も入手したとの事です。

このAIBがどこかは匿名性を確保するため伏せられていますが、少なくともNVIDIAやAMD製グラフィックカードを販売している事からASUSやGIGABYTE、MSIの3社の内のどれかと見られています。

生産を取りやめた理由としてはNVIDIAやAMDに加えてIntel製グラフィックカードまで作るとなると品質が担保出来なくなるという事ですが、実際にはNVIDIAやAMD製グラフィックカードの在庫が多く積みあがっている事や、Intel自身がパーツ単品販売などに対して利潤が薄いOEM向けに供給に注力している点が挙げられています。

 

Intel Arc Alchemistを取り扱うと表明している大手AIBとしてはASUS、GIGABYTE、MSIの3社ですがこの中からArc Alchemistが出なかった所が生産を急遽取りやめた会社となります。グラフィックカードについては値下がりが激しく、需要も大きく減っている状況の中でASUSなどAIBとしてはインフレによる原材料や輸送費の高騰があり決して楽な状況ではない事が明確です。

特にArc AlchemistについてはNVIDIAやAMDの次世代グラフィックカードの発売と被る可能性が大きく大きな売り上げを期待する事は難しくなっています。また、Intel側が提示している価格保証条件や初期不良時の対応もNVIDIAやAMDに比べて劣っていると言われている事を考えるとAIB側はコストをかけてまで大きく売れる見通しの無いArc Alchemistを生産する理由もないのかもしれません。

特にIntel側はパーツ単品での販売よりOEM向けへの供給に注力するとなるとパーツ単品販売より利潤は薄くなってしまうためそれなら潔く撤退した方が良いという判断が働いたのかもしれません。

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