GPU価格の下落は長く続かず。欧州・日本では横ばいから若干反発へ

 

グラフィックスカード(GPU)については、定価を大幅に超えた価格であるものの徐々に下がり始めたり、中国では投げ売りが発生したりと低下に近づく動きが見られていましたが、どうやら価格下落のスピードが鈍化しているようです。

欧州でのGPU価格が横ばいか微増に逆転・・・

NVIDIA RTX 30 & AMD RX 6000 price decline enters a slowdown - VideoCardz.com

Hardware- und Nachrichten-Links des 17./18. Juli 2021 | 3DCenter.org

6月下旬ごろから欧州や北米でのGPU価格はピークを過ぎ、定価の3倍程度の価格から下落方向に推移していました。これは、仮想通貨価格の下落や中国での仮想通貨規制によってマイニング需要が激減、その結果GPU全体の需要が低減した事やマイニング制限が施されたLHRの導入、そして出荷数の改善などの結果と見られていましたがそれでも定価より2倍付近となっていました。

EUでGPU価格が下落中。ただし、定価には程遠く

その後も7月にかけて価格は下落していき、一時は定価の1.5倍付近にまで落ち着きもう少しと言う所でしたが価格下落の動きは鈍化しているようです。

卸売り業者へのプレミア代は依然高い模様

数字のソースはドイツとオーストリアのデータであり、全世界で同じ傾向かは不明ですが、参考にはなると考えられます。

世界的にGPUの入手性は大きく改善しており、その状況も価格には反映されているものの、急に鈍化した背景には依然としてGPUの供給が需要に追いついておらず小売業者などは仕入れを要求する際に卸売り業者に対してより高い金額を払う必要があるとの事。ただ、この金額は実際の需要を反映したものでもありますが、同時に通常より多くの利益を得るためにも利用されている可能性は高くその結果、GPUの価格が急に鈍化したものと見られています。

日本でもGPU価格が大幅下落するも、横ばい傾向に

日本においてはGPUの在庫状況は大きく改善しています。TSUKUMOやパソコン工房などでNVIDIA製GPUを検索すると5月頃には転売BOTに秒殺されるぐらい凄惨な在庫状況ですが、7月現在は打って変わって在庫アリが並ぶ状況となっています。

RTX 3060RTX 3060 TiRTX 3070RTX 3070 TiRTX 3080RTX 3080 TiRTX 3090
TSUKUMOTSUKUMOTSUKUMOTSUKUMOTSUKUMOTSUKUMOTSUKUMO
パソコン工房パソコン工房パソコン工房パソコン工房パソコン工房パソコン工房パソコン工房

一方で価格について5月頃をピークに下がり始めてはいるものの、RTX 3080については価格.comを確認すると2020年末頃の価格である10万円前後に対して、7月現在は15万円前後をウロウロしている状態で推移しています。マイニングが制限されているLHR版でも15万円付近の商品が多く、ピークからは下がったものの発売当初の価格(定価?)には程遠い状態で横ばいとなっています。

価格.com - ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity OC ZT-A30800J-10P [PCIExp 10GB] 価格比較

価格.com - ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity OC LHR ZT-A30800J-10PLHR [PCIExp 10GB] 価格比較 

ただ、この傾向はRTX 3060になると若干良くなります。RTX 3060の在庫状況は大きく改善しており価格.comを確認すると一部商品はRTX 3060発売当初の2021年2月末とほとんど変わらない価格にまで7月時点の価格が落ち着いてきています。ただ、そこからは日本でのRTX 3080や欧州でのデータと同じく横ばい傾向が続いています。

 

残念ながらGPUの価格については一筋縄では下がらないようです。卸売り業者側も、小売業者なども利益を上乗せするチャンスでもあるためある意味プレミアを付けたままにしておくのは商売上は正しい選択と考えられます。一方でNVIDIAやAMDとしては価格を適正にし、販売数などを増やしたいという思惑も働くと考えられるので今後どのように価格が推移するか追っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

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