グラボの反りでGPUが壊れる例がRTX 2080 Tiで多発中。グラボサポートステイは必需品?

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ぐらふぃ

最近のグラフィックカードでは消費電力が大きい事から巨大なGPUクーラーを搭載し、それに伴い重量が大きくなっています。ここで発生するのがPC搭載時の反りなのですが、特にGeForce RTX 2000/3000/4000シリーズのハイエンドモデルでこの反りを放置したままグラフィックカードを使うとメモリーモジュールが故障しやすいようです。

目次

グラボの反りでGeForce RTX 2000やRTX 3000、RTX 4000のVRAMにダメージを与える可能性。大型GPUではサポートステイは必須?

近年登場しているグラフィックスカードについてはTDPが300Wを超えるモデルが多く登場しており、グラフィックカードに搭載されているクーラーは大型化されており、長さは30cmを超える3スロットクーラーが主流で重さは2kgを超えるものも存在しています。そのため、PCIe x16レーンに接続する場合、支える点が映像出力端子があるブラケット側のみとなり、反対側は重量や電源コネクターのテンションよってグラフィックカードが反りかえる現象が発生する例が多発しています。

このグラフィックカードの反りについてドイツでコンピューター修理を行うYoutuberのKrisFixによるとGeForce RTX 2080 Tiなど比較的古いグラフィックカードについて反りが原因と見られる故障が増加し始めているとのことです。

NVIDIAのGeForce RTX 2080 Tiについては発売から既に4年近く経つグラフィックカードで比較的古いグラフィックカードとはなりますが、VRAM容量も11GBと多く搭載しており、性能面ではレイトレーシングを除けば現役で使えるグラフィックカードになっており、中古でも出回っているモデルになります。

そんな、RTX 2080 Tiですが、グラフィックカードが反った際に一番応力がかかるPCIe x16スロットに最も近いGDDR6メモリーモジュールの半田付けが酸化したり、切断されるなどの損傷が発生し、グラフィックカードが正常に動作しないなどの症状が発生していることをKrisFix氏が明らかにしています。

このメモリーモジュールの半田付けに損傷が発生するのは反りだけではなく、熱による膨張や縮小の繰り返しや振動なども要因となりますが、応力がかかった状態で熱による膨張、縮小が繰り返される事で劣化が促進され故障しやすくなるとのことです。実際に、壊れたRTX 2080 TiなどもPCIe x16スロットに最も近いGDDR6メモリーモジュールで、他の部分は特に問題が見られなかったとの事です。

この問題は古いグラフィックカードでの発生頻度が高いのですが、RTX 2080 Tiより重量が重く、メモリーモジュールの温度が高くなりやすいGDDR6Xを搭載するRTX 3080やRTX 3090/Ti、RTX 4080、RTX 4090などでは特に注意が必要な事例と言えます。また、RTX 3090については両面にGDDR6Xメモリーモジュールが搭載されているため故障するリスクも高いため、ハイエンドグラフィックカードを持っているユーザーは必ずグラフィックカードの反りを防止するステイなどを備えておいた方が良いと言えそうです。

 

特に最近発売されるグラフィックカードはコストパフォーマンスが落ちておりGeForce RTX 3080以上であればまだまだ現役で使えます。また、中古で売る際も良い値段が付くことが多いのでハイエンドモデルを持っている人はグラフィックカードステイを買ってグラフィックカードの反りを防いでおいた方が良いと言えます。


個人的にはシンプルな突っ張り棒形式が一番効果的です。特に位置が調整できるため、ファンとの干渉が避けられるのが大きなメリットになっています。

2つのPCIブラケットを使い横から支えるステイもあります。見た目はこちらの方がスマートですが2kgを超える様なグラフィックカードの場合、若干反る場合がありますし、ファンの位置にあわせて自由に調整が出来ない弱点があります。

 

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