GeForce RTX 3060を中心に最大50%減産へ。回復は最速で9月末以降

NVIDIAのミドルレンジモデルであるGeForce RTX 3060とRTX 3060 Tiですが、中国における新型コロナウイルス感染拡大を受けて最大50%の減産が行われているようです。また、この減産の回復は最速でも9月末以降になるようです。

中国でのロックダウンの影響でRTX 3060シリーズが50%減産に

NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti and RTX 3060 supply to decrease in September - VideoCardz.com

中国では新型コロナウイルスについては中国政府が持つ強い権限を利用して全面または一部ロックダウンや大規模かつ強制的な検査などを通じて抑え込みを行っています。しかし、ここ最近日本でも猛威を振るっている感染力の強いと言われているデルタ株の感染が拡大し、7月中旬に感染拡大が発覚した南京市や張家界市を中心に一部業種でロックダウンや在宅勤務が推奨される事態となりました。

このロックダウンの影響を受けて、GeForce RTX 3060やRTX 3060 Tiに搭載される主力のコンポーネントの生産が滞る事態となっており、Board Channels Forumsの情報によるとこれらのモデルでは最大で50%ほどの減産が行われるとの見込みとの事です。また、この減産の回復については遅くとも9月末以降になると見られているとの事です。

RTX 3060以外にも影響を受ける可能性

ITHomeやBoard Channels Forumsでは減産の影響を受けるのはRTX 3060とRTX 3060 Tiの2モデルに限定されていますが、Videocardzが持つ独自ソースへの聞き取り調査によるとボードパートナーでは中国でのロックダウンを受けて必要コンポーネントの供給不足や生産量の減少により想定よりも低い出荷数を見込んでいるとの事です。ただ、Videocardzでは具体的にどのモデルが影響を受けるのかなど具体的な事は分からなかったとの事です。

 

中国の工場で主に行われている工程はグラフィックカードの完成品を仕上げる工程であり、GPUや電源、クーラーの取り付けなどグラフィックカードの完成品として出荷するのに必要不可欠な作業が主に行われています。これらの作業は機械と人が半々ぐらいの割合で作業をしています。

こちらは、Zotacが生産を依頼している工場の動画で、2016年に撮影されたものになっていますが、治具への取り付けや各作業工程毎で機械へ部品を供給する作業はほとんど手作業で、GPUクーラーの取り付けや梱包作業などはライン作業になっており映像を見る限り多くの人を集めて行われています。これを見る限り、ロックダウンなどで人の移動が規制された場合、生産能力に大きな影響を与える事は容易に想像できます。

ただし、現在中国ではデルタ株の抑え込みに成功しており、ロックダウンも解除された状態となっています。GPU本体やその他の部品供給に問題が無ければ、情報の通り9月末頃にはまた出荷量が回復する可能性は高いと言えます。

6月頃にGeForce RTX 3060の生産量が7月にかけて拡大し、大量に供給されるという話がありましたが、実際に8月29日現在、価格.comでRTX 3060を検索すると様々なモデルが在庫ありとなっており、最安値は58,300円となっています。価格の推移も過去一番安い所に来ています。

GeForce RTX 3060の生産が拡大中。7月より更に供給量が向上

この減産の影響により価格がこれ以上安くならず、最悪の場合は値上がりもあり得るかもしれませんが、国内での在庫状況を見る限り例え減産によって供給が不安定になってもそれらを吸収するだけの在庫数はあるように思えます。

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もうすぐRTX 3000 Superシリーズの登場も控えているという噂も出ているため、生産量減少を焦って今買うよりは少し待った方が得策と個人的には考えています。

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